農作業計画に必要なデータは広い分野にわたり，①使用する機械・施設，②使用する肥料・農薬等の資材，③作物・品種，④土壌や圃場条件，⑤天候・気象条件，⑥栽培・作業体系等の具体的なデータが必要である．
農作業の精度・能率等に関するデータは，一連の農作業体系のなかで測定されたものが望ましく，農作業学会では，表
1.3のように，農作業体系の概要を示す部分と，表1.4のように，各作業の詳細なデータを示す部分に大別して，農作業データを集収し，データベースの作成を行っている．表1.3 農作業体系のデータベースのファイル構造
| 項 目 名 |
バイト数 |
デ ー タ 例 |
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番 号 標題記号 標 題 取りまとめ者 原報告 試験担当 1 データの前提事項 1) 立地条件 a 地帯区分および地目 b 土 壌 c 圃場基盤整備水準,地下水位 d 圃場区画 e 農 道 f 作付体系 2) 機械体系規模 a トラクタ b 播種機 c 収穫機 2 各項目のデータと関連事項 1) 場 所 2) 年 次 3) 記録者 4) 作業者 5) 作業工程 6) 作業体系 7) 参考資料 a 品 種 b 収 量(kg/ha) 1)特記事項 3 キーワード(1) キーワード(2) キーワード(3) キーワード(4) |
4 12 50 20 80 30
30 20 80 10 4 20
10 20 20
30 10 10 10 12 12
12 10 40 10 10 10 10 |
8 作５－81－１ 稲－麦田小麦の耕うん播種作業（群馬県前橋市） 金子一也 麦稲作の現地技術実証試験成績書・群馬農試資料 群馬県農業試験場 遠藤靖夫・金子一也
北関東平坦部・水田 沖積水田土壌 90cm 30a 良 水稲－小麦
46PS 19条グレーンドリル 自脱型4条用コンバイン
群馬県農業試験場圃場 昭和55年 金子一也 群馬県農業試験場 職員 作5－81－1
ヒヨクコムギ 5910
普通作物 水田（二毛作） 麦 耕うん播種 |
表
1.4 各農作業データ収量(kg/ha)=5910，1枚の面積(ha)=0.29，長辺(m)=99.1，短辺(m)=29.4
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番
号 |
作業名 |
作 業 作 業 作業 作業 圃場作 圃 場 作業 機械利 労働 燃 料 開始日 終了日 作業機 幅 速度 業効率 作業量 人数 用時間 時間 消費量 備考 m km/h % ha/h h/ha h/ha l/h |
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１ ２ ３ |
耕 起 砕土均平 施肥播種 |
10 31 10 31 ロータリ 1.8 2.0 77.7 0.280 1 3.6 3.6 7.2 11 9 11 9 動力水田ハロー 2.4 3.0 61.8 0.445 1 2.2 2.2 4.9 11 9 11 9 グレーンドリル 2.4 4.8 45.6 0.525 2 1.9 3.8 2.6 化成肥料 |
〔注〕これらのデータは，農作業学会の農作業データ集作成委員会が作成した一覧表に，各農試等の試験研究員に適時記入して送付してもらい，委員会の要望に基づいて補足説明をして，できるだけ全項目を集録していくものであり，集大成した段階では農作業計画の強力なデータベースになるものと期待されている．
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