1.3.2 生物生産システム      

 

 生物生産システムの特徴を工業システムと比較してみると,

 a) 生物生産では植物・動物などの生物を対象とするが,工業では金属などの無機物を扱うことが多い.

b) したがって,生物生産の対象物は多種多様で不斉一なものが多いが,工業では少種類で均一な材料

を用いることが多い.

 c) 生物生産は,物質やエネルギー系について循環系(cycle system, closed-loop system)であるのに対して,工業は非循環系(open-loop system:工業廃棄物,エネルギー消費型)である.

 循環系生物生産の典型的なものとして,タイ国で試みられている統合農業(integrated farming)がある.これは通常の作物生産のほかに養豚・養鶏を営み,その糞を養魚に活用し,農畜漁業を一体化しようというものである.

持続型養魚水槽で、魚類、貝、海藻、珊瑚、などの生物を水槽の中で飼育するが、魚の餌、水換えは必要としない。 モナコ王立海洋博物館にあり、生態系の完成と微生物による濾過層浄化がポイントである。

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