ピンクシティーにようこそ
デリーからナショナルハイウェイNO8をドライブして来るとこの文字が目に入って来る。
ラジャスタン州の首都ジャイブールは、1727年Maharaj,Jai Singhによって計画され建築されたことにその名の由来がある。
飛行機の便もよく、デリーとの間に毎日4便。アグラ、ボンベイなどの間に毎日1~2便。所要時間は1時間程度。鉄道だとデリーから12時間30分。アグラから10時間30分。サンガニール空港から市内までは約14kmタクシーで20Rs前後。
Shilha-Shastraに書かれた都市計画に基き、均整のとれたブロックにきちっと区画された町を、ラクダがのし歩く様は古き時代のインドを感じさせてくれる。
象のタクシーはおとぎの国からやって来る
ジャイブールの名物と言ったら、やっぱり象のタクシーだろう。
アンバー域には、何台もの、いや何頭もの化粧回しの、エニファント(インド式発音)が、待機している。
背中に、ちょこんとお客を乗っけて、お城のてっペんから、門までゆっくり、ゆったりとモンローウォークを開始する。背中のぬくもりが伝って来るから、それはそれは、ホットな体験だよ。
インドでぜひ1度は泊まってみたいのが、1957年の王制廃止まで各地のマハーラージャ (藩工)が実際住んでいた宮殿や離宮をホテルとして改装した「宮殿ホテル」である。
いくつかの宮殿ホテルは広大な宮殿の一部をホテルとして開放したが、もとマハラージャが依然として敷地内の一角に住んでおり、その中は立入禁止になっているケースもある。
最も有名で、旅行者の憧れの的になっている宮殿ホテルがラージャスターン州のウダイプルにあるレイクパレス☎0294・3322333である。ピチョーラー湖に浮かぶ小島ジャグ・ニワースに1746年、王族の避暑のために白天理石造りの白亜の宮殿を建てたもので、1971年にホテルとして改装された。
同じく敷地の一部が宮殿ホテルとなっているシティパレス下の桟橋から24時間巡行のホテル専用モーターボートに乗り5分でレイクパレスに着く。
各客室はすべて湖に面し、どの部屋からも湖の眺めがよい。大理石の床と王朝風家具調度、照明が高級感をくすぐる。スタンダードーツインでもフルーツーバスケットのサービスがある。ブランコまであるスイートはハネムーンに絶大な人気でエリザペス女王やジャクリーヌ・オナシス夫人も潜在している。
私は運よく3週間前で部屋が取れたが、シーズン中は半年か1年前に予約しないと難しい。料全的にはツイン2万4千円+30%の贅沢税・サービス料と、さほどでもない。宿泊が難しいこともあり、日本発のツアーでも宿泊は別で、ここへは食事に訪れるというケースが多い。個人旅行者もランチかディナーに訪れてパレス内を散策するというプランがいいだろう。
回廊に囲まれた宮廷風中庭の泉水に面してコーヒーショップとビュッフェーレストラン(洋食、インド料理)かあり、ビュッフェはI人1700円である。要予約。
シティパレス内のシヴニワースパレス☎528016も豪華さと眺めのよさにかけてはレイクパレスにひけを取らない。特筆すべきはスタンダードルーム(ツイン8500円~)の中にも湖に面したアラベスクのベランダ付きの部屋があることで、こちらに泊まった方が値段も半分以下であるし、よかったとさえ思った。
パレス内のレストラン「パーンテイヤ」で2人で豪華なランチを味わったが計1500円と余りの安さに驚いた。味もインドで一番だった。
ジャイプルのラームバーグパレス☎0141・381919も離宮を改装した人気宮殿ホテルである。47エーカーという広大な芝生の庭が前面に広がり、リスが遊ぶ森まで敷地内。社長室を思わすソファセット加配されたスタンダードルームでもとても広く、しかも次の間付き、ツイン2万6千円。泊まらない場合でももとマハーラージャの広大かつ華麗なダイユングをそのまま利用した「スヴアルナ・マハル」で宮廷料理を味わいたい。夕食のバイキングが1500円。他にジョードプルのウマイドパーワンパレス、マイソールのラリタマハルパレスが有名である。
小林克己さんの1998年の記事です。![]() |
---|