カトマンズ
カトマンズ盆地(谷)
カトマンズ市内
カトマンズ盆地の航空写真
カトマンズの小さな空港に降りたつと、なぜかホッとする。何か苛立つようなインドからやって来るとなおさらだ。また、人種が日本人とよく似ているのと、人々の穏やかな性格からそう思えるのかもしれない。街も木造の家が多く、街の端から端まで数時間もあれば回れそうな、どこかの地方都市の小京都と言った趣があるのも私たち日本人の感覚に合っているようだ。
地図の左上(ピンク色の部分約7割)がカトマンズ市で、左下(約3割)がパタン市。
右下にあるのがバドガオン市。
中央に縦長に伸びた直線がカトマンズ空港の滑走路である。
その大きさから比べれば街の大きさが推測されるでしょう。
以前は本当に安全な国だったが、現在は残念ながら反政府活動のため政治的に不安定になっている。が、しかし旅行者に被害が出たことは無いようだ。
私が最初にカトマンズに来た時は、ツクチェピークという安ホテルに泊まった。ここを経営しているトラちゃんと呼ばれている青年が日本語を話せるからだった。彼は出稼ぎで数年間大阪の工場で働いていたため日本語が普通に話せた。そしてその情報が日本人旅行者に口伝えに広まり利用者が多かった。ニックネームのトラちゃんは、察しが付くだろうが、彼が日本で楽しみ観ていた映画「風天の虎さん」の話ばかりするから付いたわけだ。確かに日本語があまりわからなくても観るだけでよくわかる映画だと思う。(そのトラちゃんもこの前NKHのテレビに出ていたが、すっかりおじさんになっていて、日本人の女性と結婚しすごく立派なホテルの経営者になっていたのには時の流れを感じた。)
このホテルの近くの「ウッツエ」というチベット料理店はおいしいのでよく出かけた。モモ(ギョウザ)やヌードル(ラーメンと言うかチベットうどんと言うか)などなかなかいける。
ホテルからカトマンズ市内の中心地には貸し自転車で出かけた。もちろん歩いても行ける。バザールからニューロード、フリークストリート、パイロードなどのんびりと観て歩くのは楽しい。ダーバースクエアー(旧王宮広場)の寺院の石段に登り街行く人々をボーと眺めているのも厭きない。町で見かけた日本人どうし声を掛け合って一緒に食事や雑談するのも楽しい。この辺をぶらぶらしていると「ハッシッシ買いませんか?」「両替しませんか?」などとよく声をかけられる。どちらもそれなりのリスクがあるので無用心に応じないこと。ダーバースクエアー(旧王宮前広場)近くのかどにあるシュガットホテルの1階にある音楽喫茶?は、ずっと以前に公開された映画「カトマンズの恋人たち」に使われていた。
またフリークストリートやパイロード(あくまでも日本人旅行者がかってにそう呼んでいるだけで正式名は違うの)のレストランではバフステーキというステーキが2〜300円で食べられる。ヒンズーの宗教上牛(ビーフ)は神様の使いであるため決して食べられないため、バフ(水牛)の肉を食べるわけだ。結構おいしい。またパイも甘くておいしい。(そりゃー日本の世界一うるさいグルメからみればまだまだだが、それなりにおいしい)。
現王宮(ロイヤルパレス)前の通りにはたくさんの高級ホテルがありそれなりのコンチネンタルの食事ができる。その他に中国人がやっている中華レストランや「串藤」などの日本料理店もある。(ただ値段が高いのが難点)
ニューロード
ニューロード
公園に面したカンティパス通りの軍病院とネパール航空本社の間を、西にのびるモダンな商店の並ぶ通りが、カトマンズで一番華やかなニューロードだ。
神様の彫刻で飾られた門をくぐると、3車線の通が一直線に伸びている。真申の車線は駐停車場になっていて、カローラなどがここに停っている。
門をくぐった右側にはエンポリウムがあり、民芸品などを売っている。
その横の道を右手に入ると、有名なストーンロッジとキャピタルレストランがある。
しばらく行くと、両側にはみやげ物、骨董品、宝石の店が並んでいる。左側の宝石店では、注文した指輪をその場で作ってくれたりする。銀製の4個から6個の輪を1つの指輪に組み上げる知恵の輪のおもしろいマジックリングも売っている。その他タイガーストーンやムーンストーン、トルコ石などの宝石の指輪や銀製品がお値打ちだ。
右側には文房具店が2軒あり、ネパール和紙が一枚20Pでたくさんそろっている。お土産にもおもしろい。
さらにしばらく行くと、左側にネパール銀行両替所がある。一般に外人旅行者はここで両替を行なう。
最初の交差点の右側には、アメリカン・ライブラリーがあり、図書室やアメリカの情報収集に利用されている。
その道を南へ下ると、楽器店やパノラマ・ホテルがある。
北側の通りには、ネパール・コーヒーハウスという喫茶店、さらた、チヤイのおいしい茶店がある。ユニティーというレストランは、パイやケーキがいけるし、野菜サラダは量がたっぷりだ。それにミネラルウォーターだから安心。外人が経営しているので、どことなくしゃれている。
さらにニューロードをまっすぐ進むと、お菓子や食料品の店が多くなる。
特に右側のPANNA(パンナ)という有名なパン屋がある。余談だが、カトマンズにはこのパンナ店とクリシナ店のパンがおいしくて、パンナ党、クリシナ党と愛好家が2分される程なのだ。
次の交差点には、木の茂った小さな広場があり、新聞売り、靴みがき、宝くじの露店が集まっていて、いつも人々がいろんな話をしている。
この交差点を南に下ったパンジャプ・レストランはカレーのおいしい店だ。ぜひ一度食べてみてほしい。
北側の通りにはCOSYホテルがあり、突き当りが映画館だ。いつもインド映画をやっていて、入場料は1Rsから5Rs程。一般には3Rsぐらいの席が良さそうだ。
この交差点を少し進んだ所にある建物の2階には、インドラ・レストランがある。洋食インド・ネパール料理など品数が多く、初心者向けと言える。
その横はブーゴル・パークという小さな公園になっていて、大きな地球儀がある。
その南側がネパール銀行本社。
次の交差点の中央には、このニューロードを作ったラナ時代の宰相ジエッグの銅像が立っている。
北側のスカラパス通りに右手にはマーケットがある。マヘンドラ国王の戴冠式(日本から皇太子夫妻も出席)の時には、駐車場付きの大マーケットができる予定だったが間に合わなかった。
その向いには高級なクリスタル・ホテルがあり、ここの屋上に登って南京豆を食へながらジュースでも飲んでいるとごきげんだ。
南側のタラマパス通りの左側には、パレス・ホテル、マルカール・ホテルがあり右側には、消防署、本屋、ガネーシ・ホテル、オーム・レストランがある。
ニューロードをさらに進むと、左側にネパール・中国友好協会、ネパール、、ソビエト、フレンドシップアソシエーションが並んでいて、ネパールの微妙な立場が十分うかがえる。
向かいの右側には、ツーリストオフィスがあり、旅行者の色々な相談に応じてくれる。また、カトマンズの地図やガイドブック(英文)も売っている。
その先の右側には、昔王宮のハヌマンドガ、左側にはバサントプール広場がある。
門から約600mの距離だ。捜せばもっとおもしろい店がたくさんありそうだよ。
貸し自転車で北の端から南の端まで散策できる小京都のような町
それでもネパール最大の都市です。