TEN SUMMONER'S TALES


1993年発表  ソロ第4弾  お薦め度 ★★★☆☆
スティング久々の屈託のない悪ガキぶりに胸が躍る。彼のポップサウンドここに極まれり。

アルバム紹介 パラダイス&ランチ

屈託のない明るさやユーモラスな精神に満ち溢れている作品である。
両親を亡くした辛い思いから解き放たれたかの様な無邪気なスティングの姿を見いだす事が出来る。
アルバム・タイトルはイギリスの散文物語集として有名な
『カンタベリー物語』の一節”SUMMONER'S TALES”と
スティングの本名”ゴードン・サムナー”を引っかけたジョークである。スティングしてやったり!
彼の悪戯精神はまだまだ健在の様である、これもまた彼の充実した精神状態の現れか。
楽曲的に見てもバラエティーに富んでいる。
「シーズ・グット・フォー・ミー」は乗りの良いシンプルなロックンロール
「フィールド・オブ・ゴールド」は何とも言えない位に胸が熱くなる美しいバラード
「ラブ・イズ・ストロンガー・ザン・ジャスティス」はマカロニ・ウェスタン調の愉快な曲
「イッツ・プロバブリー・ミー」はボサノバ調のしっとりとした曲である。
どの作品も非常に質の高いポップス・ナンバーに仕上がっている。
まさにスティングのポップ・サウンドここに極まれりといった感じである。
聴く人が微笑を誘われるようなアルバムでありたい”スティングはこの作品をこう語っている。

アルバム紹介 ライター:ロジャー

ソロ第4作。これまでの作品が夫婦、母親、父親、と云った存在に意識を奪われてしまった、
ある種の重み(呪縛)を感じさせる作品に仕上がっていましたが、
今作品では、スティングが自分自身に関して歌っています。
本名<ゴードン・マシュー・サムナー>から取ったと思われるタイトルからも分かるように、
この作品は<スティングにまつわる10の物語>と解釈しても差し支えないでしょう。
前2作に見られた両親の死の影はここには全く存在せず、
スティング持ち前の屈託のない明るさに満ち溢れている作品です。
スティング久々の快作と云ったところでしょうか。
伸び伸びとした艶っぽい作品が多く収録されています。
個人的には
シングル1弾の「ルーズ・マイ・フェイス・イン・ユー」、「シェイプ・オブ・マイ・ハート」
そして切ないくらい胸がキュンとする「フィールド・オブ・ゴール」、がとても気に入っています。
その他、シングルにもなった「セブン・デイズ」等々良い曲が目白押しです。
1993年度発表作品。

収録曲
/ PROLOGUE(IF I EVER LOSE MY FAITH IN YOU)
/ LAVE IS STRONGER THAN JUSTICE(THE MUNIFICENT SEVEN)
/ FIELDS OF GOLD
/ HEAVY CLOUD NO RAIN
/ SHE'S TOO GOOD FOR ME
/ SEVEN DAYS
/ SAINT AUGUSTINE IN HELL
/ IT'S PROBABLY ME
/ EVERYBODY LAUGHED BUT YOU
/ SHAPE OF MY HEART
/ SOMETHING THE BOY SAID
/ EPILOGUE(NOTHING 'BOUT ME)

BACK  HOME