☆No 76神殿で学ぶ。 (イエスはキリストそのものである)
この絵はルカによる福音書二章に基づいて描かれています。
それによると、イエスが十二歳のとき両親はエルサレムに行った。そして、その期間を終えたとき、少年イエスは彼らとはぐれてしまったので、彼らはイエスを捜して町に戻った。
そして三日後、神殿で教師たちの中に座って、彼らの話を聞き質問していたイエスを見つけた。母マリヤは彼に言った。
「まあ、なぜあなたは私たちにこんなことをしたのです。見なさい。父上もわたしも、心配してあなたを捜し回っていたのです。」
すると彼は彼らに言った。「なぜ、わたしをお捜しになったのですか。わたしが父の家にいることを、ご存じなかったのですか。」
その後、ルカはこう書いている。「しかし、彼らはイエスが自分たちに話された言葉の意味がわからなかった。」
しかしマリヤは、神の子である彼のことを、よく理解していることを私は知っています。だからマリヤは、彼に神殿で神の言葉を学ぶ機会を勧めたのでしょう。
というのは、マリヤは彼に、「あなたは、彼らの本に書かれている御言葉を学ばなければなりません。」と言ったからです。
そこで、私は聖霊の助けで、この話をもう一つ作りました。まず、イエスの答えをこう変えました。
「お父さん、お母さん、ごめんなさい。でも、あなた方は、私が父の仕事を知りたいと願っていることを知っていたのでしょう。」
マリヤは彼に言った、「もちろん、私は知っていました。でも、あなたが迷子になったとき、私はとても動揺しました。」
そしてマリヤはヨセフに言った。「どうか彼を許してください。なぜなら、彼はここにいるべき人なのです。それで、私はあなたに謝らなければなりません。」
マリヤはそう言ってヨセフに、ツロに行く途中でイエスに起こったことを話した。 するとヨセフはマリヤの話に納得した。そして、イエスに微笑みながら言った。
「うれしいことに、あなたには二人の父親がいる。一人は天に、もう一人は地上にいるのです。それでよく聞いてほしい。
地上にいる人は羊飼いです。百匹の羊を持っていても、一匹が迷子になったら、九十九匹を残して山へ行き、迷子になった一匹を捜すのではありませんか。
それが地上における父親の仕事です。そして、もしそれを見つけたら、迷わなかった九十九匹よりも、その羊のことをもっと喜びます。
さあ、待っている九十九匹に会いに行こう。」 するとそこに神の人が現れて、彼らに言った、
「皆さん、よく聞いてください。あなた方はもう三日も遅れている。急いで追いかけても無駄です。それよりも、近道をして帰った方がいい。
それで、私たちはサマリヤを通って家に帰ることにします。心配しないでください。私があなた方全員を安全に案内します。」
それで、彼らが神殿を出ようとすると、そこにいる教師たちが大声で言った。「ナザレの人たち!この少年は非常に優秀です。もしお望みなら、この子を養子にして、私たちの責任で律法学者に育て上げましょう。」
ところが、イエスは大きな声で彼らに答えられた。「結構です。わたしは故郷のナザレで、父のように良い大工になるつもりです。そして、父のために家を建てます。
なぜなら、天におられるわたしの父は、天はわたしの玉座、地はわたしの足台、あなたがたがわたしのために建てる家はどこか?わたしの安息の場所はどこか?と言われたからです。
だから、神殿に神などいません。」 そこで、神殿にいた人々はみな,これらのことを聞いて怒りに満ち,声を張り上げて言った。
「立ち去れ!タルムードを憎むガリラヤ人よ!男たちよ、ナザレから何か良いものが出て来るだろうか?」
マリヤはこれを聞いて、「なんと馬鹿げたことを言うのでしょう。しかし、わが子は勇敢に語った。これからが楽しみだわ。」
その後、彼らは無事に神殿を出て、サマリヤに向かった。彼らにとっては、これが初めてのサマリヤへの旅でした。
なぜなら、ユダヤ人はサマリヤ人と付き合いがないからです。そして、彼らは二日の旅をして、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにあるスカルと呼ばれる町に来た。
そこにはヤコブの井戸があった。神の人は井戸のそばに立って言った。
「見なさい、ここはかつてイスラエル王国であったサマリヤの中心です。しかし、今は井戸しかありません。イスラエルの民はいなくなりました。神の怒りが彼らに下ったからです。」
そこでイエスは彼に尋ねた。「人々はどこに行ってしまったのですか?」神の人は彼に答えた、
「神以外には誰も知りません。ほとんどすべての人が神から離れて、異邦人と混ざり合ったのです。良い羊は神に留まり、不敬虔な羊は失われました。」
マリヤはこれを聞いて、イエスに言った。「私たちの先祖は迷える羊でした。預言者アンナが言ったとおりです。」
するとイエスは彼女に答えた。「お母さん、父がわたしのためにしてくれたように、わたしも彼らを探します。」しかし、ヨセフがこれを聞いて言った。
「二人とも覚えておきなさい、彼らは罪人だったのです。罪のために彼らは取り去られたのだ。神以外には誰も罪を赦すことはできない。しかし、彼らは神から離されたので、全く絶望的だ。」
すると、神の人は彼らのそばに寄ってきて言った。「皆さん、心配しないでください。預言者イザヤはこう言っています。
見よ!私が選んだ私の僕(しもべ)、私の魂が愛する者よ。わたしは、わたしの霊を彼の上に置き、彼は異邦人に正義を宣言する。
彼は争うこともなく、叫ぶこともなく、街路でその声を聞く者もない。主が正義を勝利に導き、その名によって異邦人が信頼するようになるまで。」
するとヨセフは言った。「あなたに尋ねますが、イザヤは誰のことを、こう言っているのでしょうか?」
神の人は答えて言った。「イザヤは、あなた方が数日前に神殿で見つけた、迷える小羊のような方について言ったのです。」
イエスはそれを聞いて、自分が多くの人のための僕となることを受け入れた。それで、両親とともにナザレに来られて、彼らに仕えられた。
一方、両親は顔を見合わせ、「ああ、私たちはダビデのために神と大きな取引をしました。」と言った。
ヨセフは「私もダビデのように名を上げよう。」と言った。 そこで、マリヤはとても心配そうに彼に言った。「私を残して、死なないでください。」
しかし、ヨセフは言った。「ソロモンはこう言っています。その時、塵は元のように地に帰る。そして、霊はそれを与えた神のもとに帰るのだ。私たちは皆、神の身許にいるのです。」
この絵は、イエスがキリスト(救世主)その人になるべきことを表しています。アーメン!
2023年2月 キャンバス 983ミリ×1240ミリ
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