☆NO67 ヤコブの謝罪(初臨)
これは聖霊で作られた私の物語です。
この日の夜明け、マリヤは誰もいない納屋でイエスを出産しました。
そこでヨセフは助けを求めて一人で父の家に行かなければなりませんでした。
なぜなら、マリヤを世話した村人は、昨夜目的地のエルサレムに行ってしまったからです。
ヨセフは父の家に着いたとき、何が起こったのかを両親に話しマリヤと息子を迎えに荷馬車を借りました。
ヨセフの父ヤコブは妻に言いました。「わたしは主に対して罪を犯した。なぜなら、私は神の贈り物を断ったからだ。
私はマリヤを宝物と考えた。しかし,わたしはモーセの律法に従って婚約を解消した手紙をマリヤの父に送ってしまった。
そして今、彼らはここにまっすぐ向かっている。」そして、彼は目を上げ大声で、「神よ、私は今何をすればいいのですか?」と叫びました。
すると主の言葉が彼らにきて、「ヤコブ、ダビデの息子とその妻よ。」と言いました。
「私は我が言葉が刻まれた石版を地上から取り上げたので、代わりに世に私の息子を送った。
言葉である彼は肉となり、全ての人の間に住むのです。彼はあなた方のための新しい契約です。
そこで、ダビデがオベド・エドムの家から契約の箱を自分の街に持ち込んだ時に、何をしたのかを振り返りなさい。」
彼はすぐに服を脱いで荒布をまとい、頭から灰を被った。そして、彼はタンバリンをつかみ、喜んで彼らを迎えるために走りました。
ヤコブの妻はそれを見て、 急いでマリヤと子供を歓迎する準備を始めました。
そして、ヤコブが丘の上に来たとき、ちょうど彼らの荷馬車が谷の角を越えたところでした。
彼はそれを見て、すぐに丘を下り言いました。「マリヤ、我が娘、私はあなたとあなたの息子に対してあやまりたい。
父ダビデに免じて私を許してほしい。モーセの律法に従って、わたしはひどい間違いを犯した。しかし、彼はモーセよりも偉大だ。
それで、ここは、イスラエルの人々の中で、神が祖父として私を選んだ場所だ。そこでわたしは主の前で和解のささげ物をしたい。」
そして、彼は飛び跳ね、踊り、タンバリンの音で賛美を歌い始めました。
「私は心を尽くして主に感謝します。あなたの驚くべき技を余すことなく語り告げます。
私はあなたを喜び、誇ります。いと高き方よ。あなたの御名をほめ歌います。」
最初、マリヤはそれを見て恥ずかしいと思いました。
しかし、すぐ彼女は彼の正直さを誇りに思う気持ちになりました。ヨセフは父に同意して沈黙していました。
その後、彼らは谷を通り抜け、畑の中を行進しました。
ベツレヘムの人々は小麦の収穫中でしたが、目を上げヤコブがマリヤとイエスの前で飛び跳ね踊っているのを見て喜びました。
マリヤは小麦畑を見て、ヨセフの挨拶を理解しました。彼女は自分の中で言いました。
「そうだわ、彼の最初の挨拶は、彼がパンの家から来たと言ったのだわ。
今、分かったわ。なんて美しいエフラト(豊かな土地)!イエス、見て、私たちは幸せになります。」
人々は小麦の束を刈り取り、荷馬車にそれを投げ入れました。なぜなら彼らはマリヤと赤ちゃんを、旅人か巡礼者と考えたからです。
彼らが町に近づいていたとき、住民はヤコブのタンバリンの音と歌を聞いて、外で何が起こっているのかと思った。
そして、彼らもまた音の出る物で迎えに出かけた。鍋を持っている人もいれば、笛を持っている人もいました。
聖霊が彼らの上にあったので、彼らはこの行進を祝うのを止めることができませんでした。
ヤコブは主の前でダビデのように全力を挙げて踊りました。しかし、遠くに立って彼を見ていた群衆はつぶやいていました。
「馬を引くのはヨセフだ。そして、踊る男はヤコブではありませんか。彼はダビデの子孫でもある良い大工です。
しかし、今日の彼は、恥ずかしげもなく裸の自分をさらけ出すごろつきの一人だ。」
そして、ある者は、「哀れなヤコブ、彼は荒布を着て、狂った男のように歌って踊っている。」と言いました。
そして、「荷馬車に乗っている女性と赤ちゃんは、誰だ?」とも言い合った。
主は収穫の時期に来られたにもかかわらず、世間はこの方をキリストと知りませんでした。
しかし、多くの人々が彼らの後に従った時、ヤコブは大きな声で叫んだ。
「愚か者は心の中で言った、神はいない。見よ、彼らが恐れのないところで、いかに恐れたかを。それは神が義人の民の中にいるからだ。
ああ、イスラエルの救いがシオンから来るように!主が民の捕虜を救い出されるとき、ヤコブは楽しみ、イスラエルは喜ぶであろう。」
行進が彼の家に近づいてきたとき、彼の妻は家の外に立って、ヤコブと彼の新しい家族を待っていました。
そして、彼らが来るとすぐに近寄ってイエスを歓迎し、マリヤにキスをしました。
ヤコブが家に戻ると妻は彼に言いました。
「今日の大工の王は、どれほど栄光だったか。荒布を着たあなたは、私の目に朝日で金のように輝いていました。」
ヤコブは答えた。「最高だ。神は私たちを祝福し、私たち家族を増やします。だから、私たちを祝う人々にパンを配ってください。」
しかし彼女は言いました。「私たちのパンでは、大勢の人々に足りません。」
すると、ヤコブは小麦でいっぱいの荷馬車を指差し言いました。
「見てください。彼らの贈り物があります。神は全てのダビデの家族を祝福してくださいます。だから、私たちはそれをやりましょう。」
そこで彼らはすべての人々にパンを配った。パンは、そこにいたすべての人に十分でした。
そして彼らは家に入り、食卓の上に十分なパンがまだ残っているのを見つけました。
それで全員が感謝の気持ちを込めてパンを食べ、幼子イエスとマリヤと共に幸せな気持ちになりました。
主はあふれんばかりの愛を彼らに注がれて、こう言われた。「わたしは天から夜明けに来た生きたパンです。」アーメン
2021年10月 キャンバス 980ミリ×1240ミリ
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