☆NO65 マリヤ、あなたこそが宝です
この絵は御霊からの物語に基づいて描かれました。
ヨセフの父ヤコブは大工で、ヨセフとヘロデの神殿の建設に携わっていました。棟梁だった間、彼はレバノンの木材を調達するためにツロに数回行きました。
エルサレムからツロに向かう途中、彼は旧友ヨアキムに会うためにナザレに立ち寄りました。彼にはマリヤという名前の娘がいました。
彼女はまだ当時10代半ばでした。数年ぶりにマリヤを見たヤコブは、彼女が立派な娘に成長したのを見て驚きました。
そして、自分の息子であるヨセフにこの美しい娘と結婚させてはどうかと考えました。しかし、彼女は少し無邪気で世間知らずの娘のように見えました。
それで、彼は彼女にこう質問をしました。「マリヤ、もしあなたが他人の畑を一人で耕していて、金貨のいっぱい詰まった壺を見つけたら、あなたはどうしますか?」
しかし、彼女が答える前に、この質問を聞いたヨアキムはヤコブに言いました。「おお、私の古い友人ヤコブ! ダビデの子。私の最愛の娘をそんなに疑わしく見ないでください。
モーセの戒めは、彼女のためにあるのです。だから、彼女は畑の持ち主にこう言うでしょう。先生、私はあなたの畑で金貨の詰まった壺を見つけました。
だから、これはすべてあなたの物です。それが彼女の答えです。それ以外の答えはありません。」
しかしマリヤは彼にこう言いました。「お父さん、私は決してそんな風に言わないわ。もちろんモーセの戒めは知っています。だから、私は他の方法にします。
まずお父さんからお金を借りて、持ち主の家に行って、あなたの畑が気に入ったので、私にその畑を売ってくださいと言います。そして、それを得た後で壺を掘り出します。
それからお父さんの所に行ってこう言います。お父さん、これは畑の証文とあなたの畑で見つかった金貨の詰まった壺です。だから、これらの両方があなたのものです。」
ヤコブはそれを聞いて言いました。「ヨアキム、私の長年の友!あなたは素晴らしい娘に恵まれています。そしてマリヤ、神はあなたとあなたの知恵を祝福します。アーメン!」
しかし彼は心の内でこう言いました。「マリヤ、あなたこそが宝です。そして今、私は確かにそれを掘り出しました。」それで、彼はこの縁談を決めました。
聖書は更に言います。(箴言10章1-2節)
「知恵のある子は父親を喜ばせ、愚かな子は母の重荷である。不義によって得た財宝は役に立たない。しかし、正義は人を死から解放する。」
この後、成長したイエスは、天国のたとえとして、この母親の物語に簡単に触れています。
さらに、天に昇ったイエスは、「わたしはダビデの根、また子孫です。」と言いました。
彼は明らかにすべての始まりにあるので、前半を理解することは容易です。しかし神である彼でさえ、マリヤがヨセフと結婚しなければダビデの子孫になることはできなかったのです。
ですから私は、彼がダビデを祝福し、さらに母親としてマリヤを誇りにしていたと信じます。何故なら、それは神から与えられたモーセの十戒につながるからです。
その中で彼は言いました。「あなたの父と母を称え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。」
そして、私はこの若いマリヤの服に熟したブドウの色を使いました。葡萄は、イエスがご自分を表す色です。また、熟したイチジクの色でもあります。
イエスはいちじくをイスラエルのたとえとして使われました。このたとえの通り、イスラエルは今後30年ほどで、その名が世界中に知れ渡るほどに成熟した実を結びます。
このブドウの色は、イスラエルの母にふさわしいのです。
そして、この絵は、イエスが人としてダビデの子孫となる始まりを表しています。
2021年7月 キャンバス 910ミリ×1167ミリ
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