☆NO45、分かれ道(Crossroad)。
場所はエルサレム市内の裁判所から、ゴルゴダと呼ばれる十字架刑が行われる場所までの、道の途中の十字路です。
イエスは39回の鞭打ちの刑の後、重い十字架の横木を背負わされますが、途中、あまりの疲労から倒れ込みます。
そこへ、その有様を見守っていた母マリヤが思わず駆け寄った時の二人の会話です。
マリヤ 何故あなたが、このような苦しみを受けなくてはならないのですか?
イエス マリヤ、私のこの苦しみは、私が最初にあなたに与えたものです。
なぜなら、世の女性は痛みの中で子を産むからです。
だから、この痛みは、あなたがかつて私に言ったように、人を理解するために、今、私が受け取っているものなのです。
マリヤ 息子よ、では、あなたの苦しみの中から、何が生まれると言うのですか?
イエス お母さん!三日後にわたしが葬られた場所へ来なさい。そうすれば、
分かります。わたしは、あなたが、この悲しみに会わないようにと、
三度祈りました。しかし、父の栄光を見るために、この杯を飲むのです。
そして、わたしを信じる者は誰であれ、父とわたしの栄光と見るのです。 それゆえ、彼らは神の子どもたちと呼ばれます。
そして、そのことは、父の御心なのです。
マリヤ 心を騒がせてはなりません。恐れてはなりません。
何故なら、わたしはすでに世に勝っているからです。
マリヤ ああ、わが子よ、あなたの全てを信じます。
決してあきらめず、必ず参ります。
この絵は母マリヤと他の女性たちがイエスの墓に三日後に来た理由を表しています。
1243ミリ×985ミリ 2018年9月(10月に一部改訂)
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