10年落ち電気自動車i-MiEVの航続距離

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by Futaro

2018年の11月に中古のアイミーブX16Kタイプを買って6年経ちました。製造から来年2月の車検で10年目になります。
一昨年日産と三菱の兄弟車サクラとEKワゴンが同時発売され、今や軽EVはすっかり市民権を得たようです。
その先輩にあたるアイミーブはガソリンモデルと兄弟車ですが、街中ではあまり見る機会がありません。
中古車では、100万円以下で手に入り、今、続々と新規業者が参入している、小型モビリティより、遥かに実用的だと思われますが、やはり、中古となるとバッテリーの劣化が気になると見えて相変わらず人気がありません。
そんな、買ってみたいけど、どれだけ走れるか心配という人の参考になればと思います。
買った当初はすでに5年落ちでしたが、メーターで130キロという表示でした。実際に走れる距離は、平地で120キロプラス、程でした。エヤコンを入れると夏場で100キロプラス、冬場で90キロプラスくらいに落ちます。
約10年落ちの現在、メーターでは127キロ、と出ました。これは前日に100キロくらいのドライブをした後の条件がいい時です。10キロ程度のチョイ乗りだともうすこし悪いです。
メーカーでは、現在発売中のEKワゴンの場合、バッテリー保障は、8年以内16万キロ以内とあります。確か、アイミーブの場合だと、70%を下回ったら無償交換できたようです。
この5年間で、どのくらいバッテリーが劣化したかというと、実感では10キロくらい航続距離が短くなったと思います。
EVの場合は、ガソリン車のようりエンジンのパワーが落ちることはありません。トルクはもともとターボ車の約倍の190Nあるので(これは1800ccのガソリンエンジン並み)、パワーについては全く問題ありません。
ブレーキもEVはモーターによる回生ブレーキというガソリン車にはない、エネルギーを回収する装置があるので、ブレーキパッドの交換も買ってから一度もありません。もちろん、エンジンがないのでオイル交換もありません。
消耗品は、タイヤとワイパーのゴムくらいです。維持費でかかるのは、保険と税金と電気代だけです。
電費のカタログデータは16Kwhで後続距離が160キロですから、1Kwhで10キロ走れます。バッテリーの劣化を70%と見れば、実数値は12Kwhくらいなので、実際もそれくらいです。
家庭充電したとして、1Kwh30円とすると、1キロ走るのに3円かかります。ガソリン代が1L160円とすると、リッター53,3キロです。これはおそらくプリウスよりいいでしょう。
EKワゴンは20Kwhで180キロ走れるとありますから、アイミーブの方が1キロほど電費がいいのは、おそらく、空力抵抗がいいからでしょう。これは見た目でわかります。
もう一つ、アイミーブの絶対的利点を挙げるなら、後輪駆動であるメリットがあります。スタート時は重心が後ろ移動するので、駆動輪が後ろにある方が絶対に有利です。F1やポルシェが後輪駆動であるのは、このためです。
おそらく400メートルダッシュだったら、EKワゴンより、早いと思います。私がサクラやEKワゴンに買い替えないのも、これが唯一の理由です。日常的な買い物車として、これ以上便利で経済的な車はありません。
冬場はちょっと寒いですが、ヒートシートがあるので、エンジンが温まるまで寒い思いをするガソリン車よりチョイ乗りなら、こちらの方が楽です。
バッテリーの劣化も5年でマイナス10キロ程度なので、今後数年は何とか100キロ台は保ってくれるでしょう。そう期待すると、まだまだ手放せません。



2024年10月13日。 ☆

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