イスラム原理主義テロ組織ハマスとガザのパレスチナ人は別なのか? 2024 10月 20日
昨年10月7日未明に起こった、ハマスとパレスチナ人による無差別テロ攻撃に対して、イスラエルが人質奪還と自衛のためガザ地域を攻撃した際、全てのマスコミと一部のクリスチャンを含むユーチューバーが、ハマスとパレスチナ人は別にしなければならない、と言いました。
その後、それを後押しするように、「罪のないパレスチナ人」という言葉が独り歩きし始めました。
そして、いつの間にか、罪のないパレスチナ人を爆撃で殺すイスラエルはけしからん、という世論が出来てしまいました。
日本でも、市民団体がイスラエル大使館前でデモ行進するなど、まるで、ハマスが正義でイスラエルが悪という風潮が出来上がっていきました。
一年たった今でも、その流れは変わることなく、マスメディアは同じ論調でイスラエルを非難しつづけています。私はこの考え方に強い違和感を持っていました。
というのも、彼らは同じイスラム教徒であり、ハマスはその原理主義と言われるように、その教えに忠実なだけだからです。それを理解しないと、この戦争を正しく理解できません。
彼らは、イスラム教という共通の根をもつ二本の木なのです。
それを理解するには、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教、神道、仏教、における御霊と、マスメディアを支配している左翼共産主義の史的唯物論の違いを理解する必要があります。
史的唯物論の基礎である唯物論は字義通り物質にのみ価値がるということであり、例えばここに一台のパソコンがあるとしたら、そのパソコンに価値があり、その中にある情報もそのパソコンと同一であるとします。
ですから、パソコンが壊れれば当然、中の情報も取り出せなくなり情報はパソコンと共に消滅します。
一方、各宗教では、御霊という目に見えない存在を信じており、肉体よりむしろこちらの方が重要です。
何故なら肉体はいずれ滅びますが御霊は永遠に生き続けると考えます。先ほどの例でいうなら、パソコンが壊れる前に、データだけ別のパソコンに移し替えることが出来るという考え方です。
こちらの方が現代では、現実的でパソコンが壊れたので、全てのデータが死んでしまったと考える人の方がまれでしょう。
そして、その御霊と呼ばれるものは、それぞれの宗教によって、違います。
その違いを詳しく説明するには、その宗教を信じないといけないので、私が説明できるのはキリスト教と、仏教、神道、だけです。
キリスト教では御霊は父と子と聖霊という三位一体の神として存在します。
仏教、神道については、それ以前の自分の信じたものを思い浮かべると、出てくる言葉は、大和魂、くらいしかありませんが、日本人にはこの「大和魂」が一番しっくりくる御霊だと思います。
街頭インタビューで、「あなたには大和魂がありますか?」と尋ねたら、100% 「はい。」という答えが返ってくると思います。
つまり、日本人は「大和魂」を持っているという観点からみれば、全て同じと言って過言ではないでしょう。
ちなみに、クリスチャンとなった私もこの「大和魂」があると思います。一神教と矛盾しないのか、とうことについては後述します。
さて、この考え方で、先の罪のないパレスチナ人とテロ組織ハマスは別なのか、という本題を考えてみると、自ずと答えが出てきます。
答えは、ハマスと一般のパレスチナ人は同じということです。
では、何故、彼らは別だということが初期に言えたかと言うと、単に殆どのパレスチナ人が、10月7日のテロに参加していなかったというだけです。
これは、テロの殺人犯を逮捕しようとすれば、当然、その日にアリバイがある、ほとんどのパレスチナ人は無罪です。
しかし、その後、イスラエルが自衛のためにハマスの本拠地であるガザを攻撃した段階で、イスラエル国家とパレスチナとの戦争になるので、ハマスと同じ御霊を持つ、パレスチナ人にもテロ攻撃の責任が生まれます。
何故なら、ハマスを生み巨大な勢力に育て上げたのは一般のパレスチナ人だからです。
その証拠にガザに掘られた何百というトンネルは全て一般民家の子供部屋のベッドの下と繋がっていたからです。
彼らがハマスに連帯感を感じなければ不可能でしょう。それに、もしパレスチナ人がこのような一体感を持っていなければ、そもそも、彼らがパレスチナ国家を造ろうとすること自体が不可能でしょう。
国民の一体感がなければ、国家など誕生しようがないからです。それを分断させようとする、マスコミや一部のユーチューバーに私が違和感を持つのはこのためです。
一体感がなければ国家として成立せず、もし、パレスチナ人が罪のない一般人だと主張するなら、独立のためのあらゆる運動は無意味なものになり、ハマスの存在理由もなくなってしまうでしょう。
彼らの目的は、イスラエルをこの地上から抹殺して、パレスチナ人だけの国家を樹立することなのですから。
ですから、彼らがイスラム教という御霊で一つにまとまった運命共同体であると見るのが自然です。
10月20日、スマートニュースでこれを裏付ける記事がありましたので、紹介します。
ハマスの政治部門の指導者バセム、ナイムはこう述べた。「これはハマスとイスラエルの戦いではない。パレスチナとイスラエルの戦いである。」
おそらく、次々とハマスの指導者が殺されて中で、ハマスの人材が渇望してきたので、広くパレスチナ人から、人材を集めようとしたのでしょう。
それが、出来るのも、彼らが一つだからです。
つまり、ビルボード、イスラエルのアミール氏が、ガザに罪のないパレスチナ人などいない、と言い切ったのは、彼らの正体を知っていたからで、かえって世界のマスコミや一部知識人達の一見、人道的ともいえる発言は、物事の本質を見えにくくしたように思えます。
左翼思想に染まったマスメディアは、この御霊を理解できません。
彼らは個々の現実しか目に入らず、木を見ても、森を見ることが出来ないからです。
彼らは個々のエピソード造りには熱心ですが、全体を掴むことは出来ません。
何故なら全体を見通せるのは神だけだからです。もちろん、イスラム教にも神がいて、パレスチナ人全体がその支配下にあります。
唯物論者の集団であるマスメディアには、彼らを理解することは不可能ですし、そもそも、理解しようとすらしないでしょう。
マスメディアは物事をできるだけ簡単にして、一般受けして、記事の売り上げを増やすことだけに集中すればいいのです。
忘れてはならないのは、マスメディアは情報を小売りする商売人だということです。鮭一匹を丸ごと売るより、切り身にして沢山売ったほうが儲かることをよく知っています。
鮭の全体を知らせるより、実体を隠して食べやすい切り身にして、小出しに売る方が長続きすることを知っているのです。
真実は神のことば、聖書にのみあると私は信じているので、黙示録の預言の言葉が現実になる日もいよいよ近づいてきていると思います。
日本にはすでに5万人のイスラム教徒がいるそうです。川口市のクルド人問題を見るまでもなく、イスラム教徒は確実に増えています。
彼らは日本文化に溶け込むことなく、外部の者には絶対に理解できないアラビア語のコーランの教えを毎日聞いて、日に五回の礼拝を集団で行います。
これは、いつでも、彼らが団結して神の教えを実践できるようにするためです。わたしは、終わりの日、世界中で、10月7日のテロと同じことが世界中で起こると信じています。
それでは、最後に現在クリスチャンである私が、それ以前に信じていた「大和魂」を現在も持っていると信じられる根拠ですが、実は「大和魂」が文書化されたのは、聖徳太子の時代、17条憲法の第一条に、和をもって貴し、とあります。
これが、綿々と日本人の心に受け継がれてきました。正に大きな和こそ、日本人の道だというわけで、非常に分かりやすい教えです。
そして、キリスト教において、イエスはこう弟子たちに言いました。力を尽くし、知を尽くし、あなた方の神を愛しなさい、同じように隣人をも愛しなさい。
キリスト教の隣人愛は、和をもって貴し、と通じるところがあります。このことは、逆を言えば、日本人はある程度、キリスト教の本質を知っているので、それで十分だと思っているのかもしれません。
しかし、それが正しいとは思えません。何故なら、御霊は、神が初めの人間であるアダムに息と吹き入れて命を与えたように、誠の神の御霊を受け入れなければ神の国に入り、永遠の命をえることはできないからです。 アーメン