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オーエス出版社:1,400円
ISBN: 4757301650 2003年4月
おすすめランク★★★☆☆
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営業マンのメモ術の極意伝授をコンセプトに書かれた本であるが、営業マン以外が読んでもためになることが多く書かれている。
ちなみに、この著者は手帳一冊、ノート一冊の唯一主義を進めている。
わたし個人は、あまり唯一主義にこだわる必要はなく、メモやスケジュールを、あちこちに記入して情報の存在が分散されないように管理できれば、使いやすいように分割するのもよいと思っている。
ただ、営業のように外出する仕事の場合は、著者が主張するように身軽で行動力を高められることを考えたら、唯一主義の方が理にかなっているのかもしれない。
本書の構成は著者が考えるメモ術・手帳術の紹介のほか、旭化成や三井不動産などで活躍する現役のビジネスマンの手帳やノートが紹介されている。
どうもわたしは、こうした具体例が出ていると、つい買ってしまう。
最後になったが、「書き留めることでアイデアを俯瞰できる」という一文が本書の中にあった。
書くことの効用を実に上手にあらわした一文だと感心した。
頭の中で、3次元的にグジャグジャになったものを、紙に落とすことで一覧できる。
よく言う、表のデータをグラフにするとわかり易いというのを、頭の中のアイデアに置き換えたような表現だなと思った。
久々に気に入った表現に出会えた。
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