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PHP研究所:571円
ISBN: 4569570410 1997年8月
おすすめランク★★★★★
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自己表現の技術である作法を、徹底紹介してある。
洗練されたスタイルを身につけるためのマナーについて、色々な場面を例に述べられており、とても参考になるのと同時に教養の書籍としても楽しく読める一冊。
こうした本を読むと、知らないことが多すぎると反省すると同時に、新しい知識を与えてくれた感謝の気持ちでいっぱいになる。
本書のタイトルは「男の・・・」となっているが多くは社会人としての男女に求められる作法が紹介されていると思う。
本書の「はじめに」で述べられているが、
「マナーは、要するに他人に不快感を与えないことを基本としている」
とある。
今の世の中、年齢に関係なく、この「他人に不快感を与えない」ということが守れない奴がなんでこんなに多くなってしまったのであろうか?
(口の悪い人は、TV朝日の平日10時ちょっとまえからスタートするニュース番組のせいだという人もいるようだ(笑))
板坂先生も、今の世の中にあふれかえった非常識な連中を目にして、きっとハラワタ煮えくり返っているに違いない。
表現に色々と厳しいところがあるが、こうした本こそ高校に入学した年頃の子供に読ませるべきであると思う。高校生であれば、十分理解できる内容である。
ここに書いてあるようなことは、学校教育に頼ることではなく、親が子供に教えていくべきことだ。
作法というものについては、親が子供にきちんと教育するか、本人がその気になって勉強する以外では身につかないことだと、わたしは思う。
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