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 67   【その他】田宮模型の仕事 田宮俊作
UPDATE:
2004/02/27 (Fri) 
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文芸春秋:524円
ISBN: 4167257033  2000年05月
おすすめランク★★★★★
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赤地と青地に白抜きの☆マーク。
このマークを見だけでワクワクする人も多いのでは?
 
小学校高学年。
わたしの小遣いのほとんどはプラモデルと文具に投資されていた。
その比率は8:2。
本はなぜか漫画も含めて小遣いの枠外として親が直接買ってくれた。
 
わたしが買っていたプラモデルはクルマ、それもスポーツカーが多かった。
ニットー、マルイ、ハセガワ、フジミなど充実した車のプラモを出している会社が多くあった中、田宮模型はわたしの中では高級ブランドであった。
 
そんな田宮模型が、どのようにしてプラモを作ってきたのかが楽しく読める一冊である。
 
プラモの金型の話に始まり、リアルなプラモを作るために本物のポルシェをバラバラにしてしまった話など、子供のころには知りえなかった裏話が続出で、あっという間に読み終わった。
帯にあるように、「この本を読んだら元気になれた」、気がした。
 
 
過去を振り返って、最後にプラモデルを作ったのは大学4年の夏、就職活動の真っ最中だった。
 
あの当時、就職活動の面接に行くと、担当者から、縁のあった方には「2日以内に連絡をします。」などと言われる事が多かった。
 
内定の連絡は、某巨大証券会社以外は留守番電話には入れない(その当時携帯など持っている大学生は皆無だった)との噂があり、冷やかしでない会社の面接を受けた場合は、面接担当者から告げられた期限まで、内定の電話を部屋で待つ必要があった。
今思えば非常にアホらしいセレモニーが横行していた。
 
人事担当者が出勤していると思われる日中の時間は、いつ電話があるかわからないので、部屋で退屈な時間を過ごすことになる。
友人たちも同じような状況で、部屋で内定の電話をまっているので、マージャンでもしながら・・・というわけにはいかなかった。
 
そんな中で、わたしはヒマな時間をつぶすために、プラモデルを買って、内定の電話を待ちながら部屋で組み立てていた。
 
大学生になって、ある程度お金が自由になったので、子供のころには、量があまりにも少なくて買うのがためらわれたタミヤカラーも合わせて買ったのが懐かしい。
(子供のころは「Mrカラー」という、タミヤカラーの倍近い量で50円安いという、今思えばバッタ物のような塗料を使っていた。)
 
赤いスポーツカーを、丁寧に色まで塗って仕上げ、その製作過程を自動車メーカーの面接で話して、内定を貰った。
 



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