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小学館:1,460円
ISBN: 4093430225 1994年09月
おすすめランク★★★★★
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最近はまっている板坂元先生の一冊。
板坂コレクションの逸品についての、29のコラム集だ。
インキ壷、便箋や封筒、銅器、ナイフ、名刺等々、写真を見ていても楽しくなってくる。これらが全て著者の所蔵品ということであるから驚きだ。
紹介されているもののセンスにも圧倒されてしまうのだが、それらに添えられているコラムがまた、心にズンズン響いてくる。
たとえばシャープペンシル。
「さりげなく良い一本を持つ」ということから、最後には人生の粋についてふれている。
文房具で人生を語れる自信がすばらしいと思った。
また、本書の中では手帳についても取り上げている。
コレクションとしては、グッチのアジェンダ、ヴィトンのポケットダイアリー「グリーングラス」、カルティエのポケットダイアリーなどが紹介されている。
ちなみに、著者の手帳に対するこだわりは、「反システム手帖派で、手帖はポケットに納まるものを一冊持つだけでよい」とあった。
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