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日科技連出版社:1,575円(税込)
ISBN: 4817180242 ; (2004/12)
おすすめランク★★★★★
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以前、本のページでも紹介したことのある「図解仕事ができる人のノート術」の著者でもある樋口健夫氏の著作である。
タイトルからもわかるように、氏が三井物産勤務時代に考案されたアイデアマラソンという発想法を仕事で生かすための方法について書かれている。
結論から先に述べると、著者の実践してきた具体的事例に即して書かれているので、場面場面が想定しやすくとても読みやすい一冊であった。
本書の「はじめに」の部分から抜粋するが、アイデアマラソンとは「毎日、独自の発想を考えて周りに話し、ノートに書く」という自己鍛錬の手法とある。
その中でも、本書は「ノートに書く」ところに重点を絞って色々な手法を紹介している。
書くということは、わたしもとても大切だと思う。
記録することだけを考えたら、録音や録画のほうが便利である。
しかし、書くということでことで
・内容を自分で要約する(少しでも書く手間を減らすために)
・要約するために考える
・考えるから、記憶に残りやすく検索しやすい(自分が)
などのメリットがを享受できる。
筆者の場合、書くことについて一冊のノート集約型であるが、ちなみに、わたしの場合結構バラバラである。
アイデアやひらめきについては、外で歩いている時に思いつくことが多いので、仕事か自宅のメールアドレスに携帯からメールしておく。
職場でも、自宅でも、必ず常時立ち上げでチェックしているので、わたしの場合この方法が一番漏れがないのである。
あと、自宅の自分の部屋でゴロゴロしながら本を読んでいる時、この場合はメモ(以前はロディア、最近はモールスキン)に書く。
仕事の手順や、業務プロセスについてのひらめきは、このシチュエーションで思いつくことがなぜか一番多い。
職場ではこのメモを見ながら、電子データに置き換えていく。
仕事のノートは、主に記録用として活用。
モノはコクヨのキャンパスノート。職場の支給品である。
直接ノートにメモを取ることも多いが、卓上メモや大判ポストイットに書き込んだものは転記するのが面倒なので、そのままノートにペタペタと貼り付けしている。
なので、使い終わった一冊のノートは使い込んだモールスキンほどではないが、ブタノートになっている。
業務手順など、前任者や担当部署に確認したこともこのノートにメモを取っているので、使い終わったノートも、異動があるまでは記録DBとして保管している。
当然、時系列に綴じてあるので、記憶を元に検索するのであるが、今のところこのやり方で上手く回っているので、しばらくはこのスタイルが続きそう。
ぜひ、著者には第二弾として、書いたものを具体的にどのように活用されてきたのか、例えば、このようにデータをソートしたとか、マッチングした、集約した、その結果を再要約した等、具体的な書いたものの活用事例を示していただけると嬉しいというのが個人的な気持ちだ。
夢を書いて毎日繰り返して眺めるなど、この手の活用法は最近ちょっと食傷気味なので、ぜひ正統派の記録データの活用法を著者が出してくれることに期待したい。
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