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 34   【仕事術】MBA式「無駄な仕事」をしない技術 斎藤 広達
UPDATE:
2005/04/24 (Sun) 
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青春出版社:1,260 円(税込)
ISBN: ISBN: 4413035143 (2004/12)
おすすめランク★★★★☆
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著者が実践してきた「できるビジネスマン」になる技術公開!というコンセプトで書かれた一冊。
要は、効率的に仕事をこなしていくための心構えやテクニック公開ということである。
 
わたしは本を購入する場合(というかモノを買う場合)必ず手に取ってみる。
モノならば、その質感、手触り、重量、実物の色味などを確認するところであるが、本の場合、パラット目を通して、内容や著者の経歴を確認している。
そこで、何か引っかかること(気になること)が一つでもあったら「買い」である。
 
本書を手に取った時、「買い」の判断を下した内容の一つに、一番最初に紹介されていた仕事4分割法があった。
自分の担当する仕事を、4ランクに分類して、できるだけ無駄な仕事を避けて「自分を成長させ実績も出せる」仕事にかえていけるように努力すべきという考え方だ。
 
このように、X軸とY軸を引いて、第一象限から第四象限までに内容を分類して、自分にとってプラスになることかマイナスになることかという判断は、いろいろな場面に活用することができる。
本書にあった仕事4分割法も、この方法とPPMの混合亜種だと思うが、とてもわかりやすく解説されている。
 
わたしは、この仕事四分割法の次に、パレートの例の2:8の法則を揚げているのが、本書の構成上、一番素晴らしいと思った。
 
この2:8の法則は、経済学の中で出てくる「所得分布の経験則」で「全体の2割の高額所得者が社会全体の所得の8割を占めるという法則」だが、これが、いろいろなところで当てはまることが実証されている。
 
「仕事の20%で、全体の80%の実績を出せる」などというのは、よく言われる例で、会社の2割の優秀な社員が、会社の8割の利益かせぎだしているという解釈に使われたりもしている。
 
要は、重要なことは全体の2割と理解して、最初に紹介されている4分割法を活用すれば、くだらない雑用を躊躇することなく切り捨てられる。
 
実際、わたしも、以前からパレートの法則を活用して、くだらない雑用は、ばっさりと切り捨ててきた。
 
よく新入社員のころに、若いときは仕事を選んではいけないとか言う人がいたが、自分のコアが明確で、他人と差別化できる仕事ができる自信のある人は、本書にあるように自分のやるべき仕事をきちんと判断して、その仕事に全力投球すべきだ。
 
ここで紹介したのことは、本書の本のさわりの部分で、簡単な発想法や企画書作成法、整理術など、仕事術全般のテクニックが紹介されているので、事務系の仕事を進めていく上で、いろいろと参考になることがあるのではと思う。
 
ただ、最後までこの内容のどこがMBA式なのかよくわからなかった。



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