先日、神田の万年筆専門店「金ペン堂」でペリカンクラシック・M200デモンストレーターを入手した。
今回、入手したペン先はBとM。
いわゆる、2本買いというやつだ。
もちろん、発売の情報は早くにキャッチしていたので、金ペン堂に立ち寄った時に、早々に予約をお願いしていた。
今回は7月発売ということで、実際にペリカンの出荷もギリギリだが7月の末から始まっていた。
金ペン堂からは、いつも予約の万年筆の調整が終わったら、電話で連絡がある。
色々なブログ等でも購入記事がUPされたりして発売が伝わってきていたので、今回も、そろそろ連絡があるかな?と待っていたのだが、これが、なかなか連絡が来ない。
で、とうとうしびれを切らしてしまって、今回はこちらから連絡を入れてみた。
すると、とある事情で連絡が遅れている、とお詫びの言葉。
詳しいことは、お店の好意なので省略するが、店主が私のペン先の好みを把握してくれており、私の好みのペン先が、入荷分になかったため、ペリカンジャパンに相談してペン先を探してもらっているとのことだった。
まあ、いつも細かい要望を伝えて万年筆を選んでもらっているため、店主の方でも、私の好みを言わずとわかってくれているということだ。
これは、買物をする上で、最高の顧客満足を与えてくれることだと思う。
信頼出来る最高の検品力のあるお店で、そこまでしてもらうのは申し訳ない気がするが、その好意に甘えて、しばらく待つこととした。
結局、ペン先が揃ったと連絡があったのは先週。
ペリカンジャパンに方でも、かなり手間をかけたらしい。
今回は、お店の好意に甘えてこの時期の入手になったのであり、まったくの満足行く買物だったのだが、加えて、倉庫から昔の万年筆のインキ付き箱が出てきたとのことで、それをオマケに付けていただいた。
クラッシックなイイ雰囲気のボトルで、これもちょっと嬉しい。
(インキは使わないほうがいいと強く念押しされたが・・・)
で、自宅でいつものようにペン先をルーペで眺めてみると、左右のイリジュームのバランスがピタリと揃った2本。
金ペン堂の調整が施された、美しいスリット、そして美しいペン先の形状。
実際に書いてみてこそ、そのすばらしさがわかるのだが、こうしてルーペで眺めてみても、その美しさにウットリとしてしまう。
ところで、このゴールドプレートのペリスケには、私はある種のあこがれがあった。
確か2000年頃に発売(伊東屋のサイトを見ると2001年となっていたが。)された万年筆とのことだが、万年筆に興味を持ち始めたばかりの頃、三越の万年筆祭りでペリカンの人に説明してもらう時に、このデモで説明されて、カッコイイなと思っていた。
御徒町のダイアストアでも、試筆した万年筆を洗浄するときに、あのお姉さんがデモにペン先を付け替えて、インキの痕跡がなくなるまで洗浄するべし!と教えてくれる。
なので、シルバートリムのデモンストレーターが発売になった時は、結局3本購入したが、やはり、この初期のゴールドプレートのペリスケが欲しかった。
しかし、2000年頃に発売とあって、デッドストックも何処にも残っておらず、中古品が基本的にNGな私にとっては、入手の方法がなかった。
何年か前の三越の万年筆祭りで、1本だけ出ていたらしいが、それも気がついた時には先をこされてしまっていた。
なので、今回は最初からの2本買い。
どのタイミングで、どちらのペンからインキを入れようか、迷っているところである。
(2012/09/16)
|