お買物手帖
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 15   ハリスツイード
UPDATE:
2004/2/14 (Sat) 

ヘヴィなツイード生地、Harris Tweed(ハリスツイード)。
 
最近はヘッドポーターが素材として取り入れたのをはじめ、他のブランドでもサイフやバッグの素材として活用されて、いろいろなところで目にすることも多くなった。
しかし、わたし的にはぜひウェアの素材として活用して欲しいと思っている。
 
もともと、英国スコットランドの外れにあるハリス島の、細々とした地場産業の一つであったツイード生地。
このハリス島は、年間平均気温がマイナス16度という極寒の地で、そこで防寒用として使われていたツイードはかなりの厚みが特徴であった。
 
19世紀の中ごろ、島の領主のダンモア伯爵夫人が、このツイードにタータンチェックという付加価値を加えた上で、英国本島に紹介(最初は友達関係に好評だったらしい)したことがきっかけとなり、ハリスツイードが世にデビューしたのである。
1909年にはハリスツイード協会が設立され、基準等を設けて他地域の製品と差別化を図る。
(どこかの漁協がブランド魚の差別化を図ろうとしているのと、考え方は同じかな?)
 
1960年代のツイードブームで、ハリスツイードも栄光の時期を迎え、生産量も60年代後半にピークを記録する。
しかし、それ以降は薄手の生地やナイロン系新素材に押されてLike a rolling stone・・・。
 
非常に簡単な紹介であるが、要はスコットランドのハリス島の協会認定工場で織られたツイード生地なのである。
本来はスコットランドで育った羊(写真の傍線:見えにくいが"FROM SCOTTISH GROWN WOOL"とある)で織られていたが、現在は他の地域で育った羊もまざっているようで、この傍線の表記は「100%ピュアウール」に表示が変わっているようだ。
 
 
とにかく厚くて重い。薄手の生地が主流の最近は、こうした生地を目にすることは少なくなった。
わたしは厚手のウールやコットンの生地が大好き(それも特にMade in USAモノが)なのだが、世の中の主流はどうも違うようだ。
そんな中でこのハリスツイードのジャケットはMade in USAモノではないが、手放すことのできない逸品である。
 
10年以上前に購入したこのジャケットは、袖をとおすと、しっかりと着たという気分にさせられる。
これを着る時はコートは不要なのだ。
 
(参考文献:Begin2002年11月号臨時増刊 ファッションビギンVol4)
 






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