戸田和光 編
笹沢リスト、その7である。中高生以下の読者を想定して書かれた作品のリストとなる。
随時、その1の著作リストも参照しながら、ご覧いただきたい。
誤記等のお粗末なミスがありましたら、ご指摘ください。
作品名 | 初出題 | 収録誌 | 掲載年月 | 連載終了年月 | 収録短編集 |
密会 | 若人 | 昭和36年6月 | 昭和36年7月 | 見られる女 | |
無理心中 | 若人 | 昭和36年8月 | 昭和36年9月 | 見られる女 | |
絶望の男 | 若人 | 昭和36年10月 | 見られる女 | ||
灰色の空間 | 別離の密室 | 若人 | 昭和36年11月 | 昭和36年12月 | 夜の声 |
逃亡者 | 若人 | 昭和37年1月 | 昭和37年2月 | ||
女ひとり海に死す | 若人 | 昭和37年3月 | 昭和37年4月 | 見られる女 | |
罪の根 | 若人 | 昭和37年5月 | 見られる女 | ||
帰ってこない | 中学生の友一年 | 昭和36年10月 | |||
青の疑惑 | 中学生の友 高校進学 | 昭和36年10月 | 昭和37年3月 | ||
影は裏にある | 中学一年コース | 昭和36年10月 | 昭和37年3月 | ||
そして健治ははいなくなった | 中学一年コース/中学二年コース | 昭和37年10月 | 昭和38年5月 | ||
黒のうずまき | 中学時代二年生/中学時代三年生 | 昭和37年1月 | 昭和37年6月 | ||
尾行者の暗号 | 中学生の友二年 | 昭和37年2月 | |||
曇り日の投影 | 高校時代 | 昭和37年4月 | 昭和37年11月 | 鏡のない部屋 | |
白くて赤いくつ | りぼん | 昭和37年7月 | 昭和37年12月 | ||
空漠の記録 | 高2コース | 昭和38年8月 | 解剖結果 | ||
おそくても明日には | 美しい十代 | 昭和40年12月 | 見られる女 | ||
竹が歩いた | 高一時代 | 昭和43年4月 | 昭和43年5月 | 鍵 | |
生きていた銅像 | 高一時代 | 昭和43年6月 | 昭和43年8月 | ||
ガラスの太陽 | 高一時代 | 昭和46年5月 | 昭和46年7月 |
中学生向け、高校生向けに書かれた作品群である(《りぼん》に連載された「白くて赤いくつ」だけは、もう少し下の年代向けと言うべきかもしれないが……)。学年誌向けに書かれたものが多く(《若人》も《美しい十代》も、基本的には高校生前後をターゲットとしていたものと考えて良いだろう)、基本的にどの年代に読まれることを前提とした作品かは自明だろう。
それらについて、対象年齢は関係なしに、初出順に並べている。
このうち、高校生向けに書かれた作品は、その大半が、後に一般向けの短編集にも収録されている。一方で、中学生向けに書かれた作品は、その後も、単行本に収録されることはなかった。年令から見ると、大した差はない気もするのだが、その後の刊行に向けてのハードルという意味では、この二つには大きな差があるようだ。さて、今後これら中学生向け作品が刊行されることはあるのだろうか?
念のために補足しておくと、《若人》に掲載された作品は、“灰色の空間”というシリーズ名で連載されたものになる。このため、これらは一連でまとめているので、ご注意されたい。ただ、この連作中の一編が、短編集に収録された際、個々の作品タイトルではなく、シリーズタイトルだった「灰色の空間」と改題されたために、ややこしくなってしまった。表にシリーズタイトルである「灰色の空間」を入れにくくなったからだ。このため、収録短編集を見れば、こうして末尾の文で補足してみた次第である。
とりあえず、上げるだけあげますが、随時直して行きます。
こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて……。
戸田和光