笹沢左保 シリーズ連作リスト(仮作成版)

戸田和光 編


本リストについて

 笹沢リスト、その6である。複数冊からなるシリーズものの連作短編のリストである。
 著作リストで、「シリーズ連作」として別にまとめた著作群のリスト、ということである。

 並び順は、著作リストに並べた順と合わせた。シリーズの冊数の多い順――という訳でもないが、目立つ順くらいかも知れない。

 誤記等のお粗末なミスがありましたら、ご指摘ください。


笹沢左保 シリーズ連作リスト

シリーズ名作品名収録誌掲載年月連載終了年月収録短編集
木枯し紋次郎 赦免花は散った 小説現代 1971年3月 赦免花は散った
流れ舟は帰らず 1971年4月
湯煙に月は砕けた 1971年5月
童唄を雨に流せ 1971年6月
水神祭に死を呼んだ 1971年7月
女人講の闇を裂く 1971年8月 女人講の闇を裂く
一里塚に風を断つ 1971年9月
川留めの水は濁った 1971年10月
大江戸の夜を走れ 1971年11月
土煙に絵馬が舞う 1971年12月
六地蔵の影を斬る 1972年1月 六地蔵の影を斬る
噂の木枯し紋次郎 1972年2月
木枯しの音に消えた 1972年3月
雪燈籠に血が燃えた 1972年4月
無縁仏に明日をみた 1972年5月 無縁仏に明日をみた
暁の追分に立つ 1972年6月
女郎蜘蛛が泥に這う 1972年7月
水車は夕映えに軋んだ 別冊小説現代 1972年7月
獣道に涙を棄てた 小説現代 1972年8月
馬子唄に命を托した 1972年9月 夜泣き石は霧に濡れた
海鳴りに運命を聞いた 別冊小説現代 1972年9月
夜泣き石は霧に濡れた 小説現代 1972年10月
駈入寺に道は果てた 1972年11月
明鴉に死地を射た 別冊小説現代 1972年11月
錦絵は十五夜に泣いた 小説現代 1972年12月 上州新田郡三日月村
怨念坂を蛍が越えた 1973年1月
上州新田郡三日月村 1973年2月
冥土の花嫁を討て 1973年3月
笛が流れた雁坂峠 1973年4月
唄を数えた鳴神峠 1973年6月 木枯しは三度吹く
木枯しは三度吹く 1975年3月
霧雨に二度哭いた 1975年4月
四度渡った泪橋 1975年5月
念仏は五度まで 1975年7月 命は一度捨てるもの
命は一度捨てるもの 1975年8月
狐火を六つ数えた 1975年9月
砕けた波に影一つ 1975年10月
鴉が三羽の身代金 1975年11月 三途の川は独りで渡れ
四つの峠に日が沈む 1975年12月
三途の川は独りで渡れ 1976年1月
鬼が一匹関わった 1976年2月
虚空に賭けた賽一つ 1976年3月 虚空に賭けた賽一つ
旅立ちは三日後に 1976年5月
桜が隠す嘘二つ 1976年6月
二度と拝めぬ三日月 1976年7月
白刃を縛る五日の掟 1976年8月 お百度に心で詫びた紋次郎
雷神が二度吼えた 1976年9月
賽を二度振る急ぎ旅 1976年10月
年に一度の手向草 1976年12月
お百度に心で詫びた紋次郎 1977年1月
奥州路・七日の疾走 河北新報 1977年6月13日 1977年9月29日 奥州路・七日の疾走
人斬りに紋日は暮れた 小説現代 1977年12月 人斬りに紋日は暮れた
明日も無宿の次男坊 1978年1月
女郎にはたった一言 1978年2月
生国は地獄にござんす 1978年3月
孤影は峠を越えた 1984年11月 女の向うは一本道
黒髪が風に流れて 1984年12月
女の向うは一本道 1985年2月
黙して去った雪の中 1985年3月
関所に散った梅の花 1985年4月
恋の闇路を見送った 1985年5月 さらば峠の紋次郎
白刃が消した涙文字 1985年6月
夜桜に背を向けた 1985年8月
遺恨の糸引く奴凧 1985年9月
死神に勝つは女か雷か 1985年11月
さらば峠の紋次郎 1988年7月
生きている幽霊 小説新潮 1995年2月 帰って来た木枯し紋次郎
泣き笑い飯盛女 1995年4月
諸行無常の響き 1995年6月
舞い戻った疫病神 1995年8月
新たなる旅立ち 1995年12月
仏前の握り飯 1996年2月 木枯し紋次郎 同じく人殺し
同じく人殺し 1996年4月
割れた鬼の面 1996年6月
反魂丹の受難 1996年8月
何れが欺く者 1996年9月
峠だけで見た男 1997年1月 木枯し紋次郎 かどわかし
十五年の沈黙 1996年12月
かどわかし 1996年10月
三人と一匹の別れ 1997年2月
観世音菩薩を射る 1997年3月
折鶴に甘い露を 1997年5月
まぼろしの慕情 1997年6月 木枯し紋次郎 さらば手鞠唄
顔役の養女 1997年7月
死出の山越え 1997年8月
名月の別れ道 1997年9月
さらば手鞠唄 1997年10月
追われる七人 1997年11月
やってくんねえ 1997年12月 木枯し紋次郎 悪女を斬るとき
振られて帰る果報者 1998年1月
望郷二十三年 1998年2月
乱れ雪の宿 1998年3月
悪女を斬るとき 1998年4月
雪の中の大根 1998年5月
最期の峠越え 1998年6月 木枯し紋次郎 最後の峠越え
夕映えの嫁入り 1998年9月
悪党のいない道 1998年10月
死は遠い空の雲 1998年11月
桜の花を好んだ男 1998年12月
霧の中の白い顔 1999年4月
宮本武蔵 女人 オール讀物 1988年11月
曇色 1988年12月
夏蟲 1989年1月
邪心 1989年1月増刊号
白鷺 1989年2月
卑怯 1989年3月
妖怪 1989年4月
驚愕 1989年5月
恥辱 1989年6月
偉容 1989年7月
刺客 1989年8月
未練 1989年9月
奇策 1989年10月
汚名 1989年11月
添寝 1990年1月
惨死 1990年2月
眼識 1990年3月
威光 1990年4月
死相 1990年5月
色香 1990年6月
洞窟 1990年7月
横笛 1990年9月
大砲 1990年10月
再会 1990年11月
夕日 1990年12月
死闘 1991年1月 1991年2月
証明 1991年3月
慚愧 1991年4月
落涙 1991年5月
看破 1991年6月
霊剣 1991年7月
疑心 1991年8月
盗賊 1991年10月
落花 1991年11月
街道 1991年12月
評定 1992年2月
鬼面 1992年3月
無刀 1992年4月
悪童 1992年5月
別離 1992年6月
決闘 1992年7月
殉死 1992年9月
父子 1992年11月
赤面 1993年1月
客分 1993年3月
血縁 1993年4月
風聞 1993年5月
水鏡 1993年6月
家宝 1993年7月
痛恨 1993年8月
幻術 1993年11月
流転 1993年12月
俊才 1994年3月
涅槃 1994年4月
怒髪 1994年6月
裁断 1994年7月
絶食 1994年9月
激流 1994年10月
殺生 1994年11月
感情 1994年12月
忠臣 1995年2月
武名 1995年3月
餌食 1995年4月
異聞 1995年5月
遊女 1995年6月
辻斬 1995年7月
消滅 1995年8月
衣冠 1995年9月
暗黒 1995年10月
安穏 1995年11月
参陣 1995年12月
空虚 1996年1月
精妙 1996年2月
不滅 1996年3月
地獄の辰・無残捕物控 首なし地蔵は語らず 小説宝石 1971年9月 1971年10月 首なし地蔵は語らず/地獄の辰犯科帳
夜鷹が水を欲しがった 1971年11月
縁切り寺で女は死んだ 1971年12月
水茶屋の闇を突く 1972年1月
半鐘が赤い雪に鳴る 1972年2月
瓦版に娘が欠けた 1972年3月
賽は知っていた 1972年4月
地下牢は凍てた 1972年5月 岡っ引きが十手を捨てた/地獄の辰無残帳
水子が雨に死を招く 1972年7月
流人が川に憎悪を呼んだ 1972年8月
一に叩かれ二に縛られ 1972年9月
刀懸けが女湯にあった 1972年10月
小判二十枚が重かった 1972年11月
花魁の煙管が折れた 1972年12月
岡っ引きが十手を捨てた 1973年1月
業火に旅立小田原宿 1974年2月 明日は冥土か京の夢/地獄の辰非道帳
毒が笑った田子ノ浦 1974年3月
狙う命が松の羽衣 1974年4月
無用な指が大井川 1974年5月
三度も顔を新居ノ関所 1974年6月
その手は桑名の長十手 1974年7月
闇に鳴るのは鈴鹿峠 1974年8月
三羽烏に逢坂の関 1974年10月
明日は冥土か京の夢 1974年11月
闇夜の逆転 別冊小説宝石 1998年12月 (単行本未収録)
半身のお紺 お怨み申しません 小説現代 1973年7月 お怨み申しません/女無宿人非情旅
梅は散り果てて候 1973年8月
お紺参ります 1973年9月
想い涸れましょうや 1973年11月
この涙お笑い下さい 1973年12月
心遣は無用にて候 1974年1月
さだめが憎い 1974年2月 さだめが憎い/女無宿人無残剣
束の間の夢にて候 1974年4月
虫の音も消えました 1974年5月
天罰でしょう 1974年6月
龍は昇天致し候 1974年7月
聞こえませぬ 1974年8月
醒めて疼きます 1974年9月 醒めて疼きます/女無宿人愛憎行
紅が眼にしみます 1974年11月
吹雪は去りました 1974年12月
鈴も一緒に棄てました 1975年1月
果てなき旅にて候 1975年2月
音なし源捕物帳 光る闇 週刊小説 1975年1月3日 花嫁狂乱
夜桜の涙 1975年1月31日
暗夜の花道 1975年2月14日
鶴の八番 1975年2月28日
“さ”の字殺し 1975年3月14日
遠い音 1975年4月4日
花嫁狂乱 1975年4月18日
鬼の貌 1975年5月2日
黄金の仏像 1975年5月23日
雨吹き風降る 1975年6月6日
賭けた浪人 1975年6月20日 湯治場の女
霜柱は笑う 1975年7月4日
木枯しの辻 1975年7月18日
湯治場の女 1975年8月1日
凍った三日月 1975年8月15日
赤い初雪 1975年8月29日
罪なお年玉 1975年9月12日
薮入りの留守 1975年9月26日
死の初伊勢 1975年10月10日
梅の声 1975年10月24日
消えた花嫁 1975年11月7日 盗まれた片腕
甘い毒薬 1975年11月21日
夜の花吹雪 1975年12月5日
子の刻参り 1975年12月19日
斑らの蝶 1976年1月16日
盗まれた片腕 1976年1月30日
長屋の賭け 1976年2月13日
飛ぶ稲妻 1976年2月27日
笛の女 1976年3月12日
革財布の中身 1976年3月26日 猫の幽霊
捨子のお恵 1976年4月19日
江戸を去る朝 1976年5月3日
盗人嵐 1976年5月17日
嘲笑う墓 1976年5月31日
猫の幽霊 1976年6月14日
歓喜の辻君 1976年6月28日
逃げた七百両 1976年7月12日
塒のない男 1976年7月26日
野良犬と蝶 1976年8月9日 浮世絵の女
宿場女郎 1976年8月16日
浮世絵の女 1976年9月6日
キツネ憑き 1976年9月20日
女難の纏 1976年10月4日
満月に怒る 1977年9月2日
女房殺し 1977年10月14日
人質騒動 1977年11月11日
師走の血 1977年12月23日
渡世人“乙姫” 利根川に孤影を斬った オール讀物 1972年11月 嘉永二年の帝王切開
天竜川に椿が散った 1972年12月
大井川を命が染めた 1973年1月
久慈川に女が燃えた 1973年3月
笛吹川に虹が消えた 1973年5月
吾妻川に憎悪が流れた 1973年7月
千曲川に怨霊を見た 1973年9月
命を競う小田原宿 週刊小説 1978年3月31日 嘉永三年の全身麻酔
女郎が唄う三島宿 1978年4月14日
肌が溺れた島田宿 1978年4月28日
波が叫んだ新居宿 1978年5月12日
夢が流れた岡崎宿 1979年4月13日
潮に棹さす桑名宿 1978年5月26日
水子が騒ぐ追分宿 1978年2月10日 1978年2月17日 嘉永四年の予防接種
仏が逃げた馬篭宿 1978年2月24日 1978年3月3日
娘が燃えた塩尻宿 1978年3月10日 1978年3月24日
炎が仇の松井田宿 1978年6月9日
情が死んだ深谷宿 1978年6月23日
風が慕った浦和宿 1979年4月27日 1979年5月11日
昔を売った粕壁宿 1978年8月18日 嘉永五年の人工呼吸
息吹が若い鹿沼宿 1978年9月1日
音が砕けた梁田宿 1978年9月15日
涙が散った矢板宿 1978年9月29日
雪が笑った氏家宿 1979年2月16日
掟を棄てた岩槻宿 1979年5月25日
噂が泣いた府中宿 1978年7月7日 嘉永六年のアルコール中毒
闇が怒った小仏宿 1978年10月13日
心が走った大月宿 1978年7月21日
顔が凍った甲府宿 1978年8月4日
桜が消えた戸塚宿 1979年3月16日
縁が切れた掛川宿 1979年3月30日
鬼怒川を冥土へ越えた オール讀物 1973年11月1日
お庭番記録十一の寅 羽後の国に死す 週刊言論 1971年10月1日 1971年10月29日 相模の国に斬る
加賀の国に燃える 1971年11月5日 1971年12月3日
相模の国に斬る 1971年12月10日 1972年1月14日
越後の国へ去る 1972年1月21日 1972年2月18日 薩摩の国に殪す
備前の国は遠く 1972年2月25日 1972年3月24日
薩摩の国に殪す 1972年3月31日 1972年6月23日
追放者・九鬼真十郎 江戸の夕霧に消ゆ 月刊小説 1977年6月 江戸の夕霧に消ゆ
街道の青い鬼 1977年7月
地獄の声か娘たち 1977年8月
さすらいの狼 1977年9月
むらさきの姫君 1977年10月
恐怖の村祭り 1977年11月
師走の風に舞う 1977年12月 美女か狐か峠みち
雪に桜の影法師 1978年1月
美女か狐か峠みち 1978年2月
禁じられた助太刀 1978年4月
死んだ女の用心棒 1978年6月
鉄火場に鶯が啼く 1978年8月
無宿人御子神の丈吉 峠路は遠かった 週刊現代 1971年7月29日 1971年8月19日 無宿人 御子神の丈吉〈1〉
牙は引き裂いた 1971年8月26日 1971年9月23日
女は雨に煙った 1971年9月30日 1971年10月28日
銀色の命に哭いた 1971年11月4日 1971年12月2日
雪降る里に消えた 1971年12月9日 1972年1月6日
土塊の音が響いた 1972年1月20日 1972年2月17日 無宿人 御子神の丈吉〈2〉
夕闇に女郎は死んだ 1972年2月24日 1972年3月23日
川風に過去は流れた 1972年3月30日 1972年5月25日
黄昏に閃光が翔んだ 1972年6月1日 1972年7月6日
人形は野分に舞った 1972年7月13日 1972年8月10日 無宿人 御子神の丈吉〈3〉
地獄へ影は走った 1972年8月17日 1972年9月21日
土砂降りの天を突く 1972年9月28日 1972年10月26日
街道は死を待った 1972年11月2日 1972年12月7日
脇本陣の娘が迫った 1972年12月14日 1973年1月13日 無宿人 御子神の丈吉〈4〉
用心棒は裏切った 1973年1月22日 1973年2月26日
幻の太陽は沈んだ 1973年3月8日 1973年5月10日
潮来の伊太郎 大利根の闇に消えた 週刊読売 1973年2月3日 1973年3月3日 大利根の闇に消えた
笹子峠の月に映えた 1973年3月10日 1973年4月7日
沓掛宿で女が酔った 1973年4月14日 1973年5月12日
木曽路を嵐が走った 1973年5月19日 1973年6月16日
三度笠は朝に去った 1973年6月23日 1973年7月21日
怪談・熊谷宿大黒屋 1973年7月28日 1973年8月25日 決闘・箱根山三枚橋
貸元・鬼神丸の伊蔵 1973年9月1日 1973年9月29日
決闘・箱根山三枚橋 1973年10月6日 1973年11月3日
心中・東海道薩?峠 1973年11月10日 1973年12月8日
名月・武州殺生ケ原 1973年12月15日 1974年1月19日
流れ星・破れ編笠 暁に去る 週刊小説 1972年2月11日 流れ星・破れ編笠
女を見た 1972年2月18日 1972年2月25日
闇を突く 1972年3月3日 1972年3月10日
敵を救う 1972年3月17日 1972年3月24日
心を灼く 1972年3月31日 1972年4月14日
死に座す 1972年5月19日 1972年6月2日
狂に舞う 1972年6月9日 1972年6月23日
辻に断つ 1972年6月30日 1972年7月7日
影に怒る 1972年7月14日 1972年7月21日
風に背く 1972年7月28日 1972年8月11日
魔を制す 1972年8月18日 1972年9月15日
無に瞬く 1972年9月22日 1972年10月20日
露に伏す 1972年10月27日 1972年11月24日
幻に帰す 1972年12月1日 1972年12月29日
孤に嗤う 1973年1月12日 1973年2月9日
お助け同心 少女の恋 夕刊フジ 1991年3月12日 1991年4月9日 八丁堀・お助け同心秘聞
不倫の危機 1991年4月10日 1991年5月11日
夫婦の関所 1991年5月14日 1991年6月8日
未亡人の時効 1991年6月11日 1991年7月11日
悪女の失敗 1991年7月12日 1991年8月10日
魔性の火事 1991年8月13日 1991年9月7日
誘拐 1991年9月10日 1991年10月12日
姦夫殺し 1991年10月15日 1991年11月16日
左門次走る 1991年11月19日 1991年12月28日
恥ずかしい 1992年1月7日 1992年2月1日
毒薬と小町娘 1992年2月4日 1992年2月29日
襲われた男女 1992年3月3日 1992年4月18日

 記述方式は、連作のものと合わせている。初出誌欄が空欄のものは直上のものと同じ――といった点である。また、収録短編集は、全集として、初めて揃った出版社のものを記載することを基本とした。
 “地獄の辰”シリーズは、かなり離れて一編のみ書かれた作品が書籍未収録と思われるため、その表記とした。これがほぼ唯一の例外で、あとは、それなりに規則正しい掲載ペースの作品が並んでいると思っている。
 最大の例外が「渡世人“乙姫”」シリーズで、《週刊小説》での掲載日を注意すれば分かると思うが、連載された順番と、収録された書籍が一致していない部分がある。実際、地名の順に書かれていないのだ。さすがに、これを初出順にすると訳が分からなくなるので、書籍収録順に合わせた。初出リストとしては、むしろ分かりにくいかも知れないが、こればかりはやむを得ないと思っている。

※ なお、“潮来の伊太郎”シリーズの、「心中・東海道薩?峠」の“た”の字が、サイト上では化けてしまうようだ。“土へんに垂”と書く字で、静岡県の清水・由比に実在する峠なのだが、地図等でも漢字で書かれずに“さった峠”と表記されることもあるらしい。無理に外字表記することもないと思うので、この注釈にとどめておく。


 とりあえず、上げるだけあげますが、随時直して行きます。
 こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて……。


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戸田和光