梓林太郎 長編リスト(仮作成版)

戸田和光 編


本リストについて

 梓林太郎リスト、その2である。初出を付した、長編リストとなる。
 随時、その1の著作リストも参照しながら、ご覧いただきたい。

 誤記等のお粗末なミスがありましたら、ご指摘ください。


梓林太郎 長編リスト

書名初出誌紙連載開始年月日連載終了年月日初出タイトル
北アルプス冬山殺人事件 書き下ろし
南アルプス光ファイバー殺人事件 書き下ろし
中央アルプス空木岳殺人事件
白い地獄 小説WOO 1986年3月
上高地殺人事件 書き下ろし
偽装バンカー 大阪新聞 1985年1月28日 1985年9月27日
霧の常念岳殺人事件 書き下ろし
八方尾根遭難事件 書き下ろし
黒部峡谷殺人事件 書き下ろし
八ケ岳山麓殺人事件 書き下ろし
仙丈岳殺人事件 月刊小説 1987年8月 1987年11月
殺人山脈 書き下ろし
岳人隊 イエローリボン 書き下ろし
尾瀬殺人湿原 書き下ろし
縞枯山殺人事件 書き下ろし
飛騨泣き殺人事件 書き下ろし
背徳の午後 書き下ろし
密殺連峰 書き下ろし
怨殺白馬岳 月刊小説 1988年8月 1988年11月 怨殺五竜岳
木曽御岳殺人事件 書き下ろし
殺人氷壁 書き下ろし
大雪山殺人事件 書き下ろし
穂高殺人連峰 書き下ろし
梓川清流の殺意 書き下ろし
八甲田山死の誘い 書き下ろし
八ヶ岳石の血痕 書き下ろし
中央アルプス殺人事件 書き下ろし
槍ケ岳白い凶器 書き下ろし
冷血山地 書き下ろし
北上川殺人夜曲 書き下ろし
谷川岳霧の殺意 書き下ろし
血の中の砂漠 フクニチスポーツ 1989年5月18日 1989年11月24日
白馬岳風雪の殺人 書き下ろし
鳥海山殺人渓谷 書き下ろし
石狩川殺人水系 書き下ろし
立山連峰殺人事件 書き下ろし
黒部殺人源流 書き下ろし
屋久島殺人原始林 書き下ろし
西穂高殺人事件 書き下ろし
霧ケ峰殺人高原 書き下ろし
凍血樹林 書き下ろし
南信州殺人神楽 書き下ろし
出羽殺人三山 書き下ろし
長良川美女の交錯 書き下ろし
北岳殺意の岩壁 書き下ろし
霧多布殺人湿原 書き下ろし
奥入瀬殺人渓流 書き下ろし
爺ケ岳殺人事件 小説アサヒ 1992年9月 1993年5月 毒杯の谷
赤岳殺人暗流 書き下ろし
怨殺斜面 書き下ろし
殺人氷河 書き下ろし
針ノ木岳殺人事件 書き下ろし
多摩川殺人事件 書き下ろし
大雪・層雲峡殺人事件 書き下ろし
北海道雨竜殺人湿原 書き下ろし
信州・佐渡殺人鉱脈 書き下ろし
反逆の山 書き下ろし
安曇野殺人旅愁 書き下ろし
燕岳殺人の暦 書き下ろし
相克の断崖 小説アサヒ 1994年4月 1995年1月 冷血の森
隅田川赤い源流 書き下ろし
白神山地殺人事件 書き下ろし
煉獄の山 書き下ろし
暗殺 小説フェミナ 1994年8月
星砂の島殺人事件 書き下ろし
無明山脈 信濃毎日新聞 1994年2月19日 1994年11月30日
知床羅臼岳殺人慕情 書き下ろし
アルプス殺人縦走 小説アサヒ 1995年2月 1995年11月 幻妖山地
一ノ俣殺人渓谷 書き下ろし
白馬岳殺人事件 小説アサヒ 1996年1月 1996年3月 赤い山の殺人(中絶)
霞沢岳狂炎の花びら
松江・出雲密室殺人事件 書き下ろし
殺人山行穂高岳 書き下ろし
信濃川殺人事件 書き下ろし
修羅の断崖 書き下ろし
地下山脈 小説CLUB 1996年6月 1996年12月
百名山殺人事件 書き下ろし
迷走山地 書き下ろし
殺人山行餓鬼岳 書き下ろし
千曲川殺人事件 書き下ろし
信濃富士殺人事件 書き下ろし
裏街山脈
八方尾根殺人事件 書き下ろし
穂高・駒ケ岳殺人回廊 書き下ろし
流転山脈 書き下ろし
爆裂火口 小説CLUB 1997年6月 1997年12月
殺人山行剣岳 書き下ろし
四万十川殺人事件 書き下ろし
葬送山脈 書き下ろし
穂高吊り尾根殺人事件 書き下ろし
夜叉の断崖 特選小説 1997年10月 1998年7月
砂の山稜 小説CLUB 1998年6月 1998年12月
奥上高地殺人事件 書き下ろし
絶叫山脈 書き下ろし
安曇野・乗鞍殺人事件 書き下ろし
筑後川殺人事件 書き下ろし
風炎連峰 書き下ろし
殺人山行不帰ノ嶮 書き下ろし
立山雷鳥沢殺人事件 書き下ろし
穂高殺人ケルン 書き下ろし
死神山脈 小説CLUB 1999年6月 1999年12月
槍ヶ岳 幻の追跡 書き下ろし
納沙布岬殺人事件 書き下ろし
吉野山・常念岳殺人回廊 書き下ろし
札幌殺人夜曲 特選小説 1999年7月 2000年4月 霧の灯火
崩壊山脈 書き下ろし
上高地・大雪殺人孤影 書き下ろし
尾瀬ヶ原殺人事件 書き下ろし
殺人山行八ヶ岳 書き下ろし
屍たちの領域
南紀潮岬殺人事件 書き下ろし
穂高雪山殺人迷路 書き下ろし
摩周湖黒衣の女 特選小説 2000年10月 2001年7月 真夜中の葉脈
蝶ヶ岳殺人事件 書き下ろし
殺人山行燕岳 書き下ろし
蔵王高原殺人事件 書き下ろし
越前岬殺人事件 書き下ろし
謀殺北穂高岳 書き下ろし
焼岳殺意の彷徨 書き下ろし
殺人山行恐山 書き下ろし
薩摩半島知覧殺人事件 書き下ろし
信州春山殺人事件 書き下ろし
草津・白根殺人回廊 書き下ろし
稚内殺人旅情 書き下ろし
怪殺日光・戦場ヶ原 書き下ろし
最上川殺人事件 書き下ろし
奥能登幻の女 書き下ろし
怨殺西穂高独標 書き下ろし
奥飛騨・穂高殺人怪路 書き下ろし
天竜川殺人事件 書き下ろし
北アルプスから来た刑事 週刊実話 2005年6月22日 2006年8月17日
玄界灘殺人海流 書き下ろし
松島・作並殺人回路 書き下ろし
倉敷・宮島殺人回廊 書き下ろし
立山アルペンルート 黒部川殺人事件  書き下ろし
伊勢・志摩殺人光景 書き下ろし
十和田・奥入瀬殺人回流 書き下ろし
天橋立殺人旅愁 書き下ろし
釧路川殺人事件 書き下ろし
雲仙・島原湯煙地獄 書き下ろし
信州安曇野殺意の追跡 書き下ろし
殺人鉱脈 石見銀山-秋芳洞250キロの怨嗟 書き下ろし
笛吹川殺人事件 書き下ろし
秋山郷殺人秘境 書き下ろし
山岳鉄道殺人連鎖 書き下ろし
北海道・神威岬の殺人 書き下ろし
紀の川殺人事件 書き下ろし
遠山郷雲海の殺人 書き下ろし
瀬戸内・鞆の浦殺人航跡
高尾山魔界の彷徨 書き下ろし
阿蘇・黒川温泉怪殺迷路 書き下ろし
京都保津川殺人事件 書き下ろし
神戸・六甲山殺人夜色 書き下ろし
富士五湖氷穴の殺人
箱根・芦ノ湖殺人特急 書き下ろし
京都・鴨川殺人事件 書き下ろし
平泉・早池峰殺人蛍 書き下ろし
長崎・有田殺人窯変 書き下ろし
八ケ岳野辺山の殺人 書き下ろし
日光鬼怒川殺人事件 書き下ろし
伊良湖岬殺人水道 書き下ろし
旭川・大雪白い殺人者 書き下ろし
京都・大和路殺人事件 書き下ろし
神田川殺人事件 書き下ろし
三保ノ松原殺人事件 書き下ろし
姫路・城崎温泉殺人怪道 書き下ろし
京都・近江路殺人事件 書き下ろし
金沢男川女川殺人事件 書き下ろし
道後温泉・石鎚山殺人事件 書き下ろし
函館殺人坂 書き下ろし
京都・高野路殺人事件 書き下ろし
安芸広島水の都の殺人 書き下ろし
越後・八海山殺人事件 書き下ろし
遠州浜松殺人奏曲 書き下ろし
京都・舞鶴殺人事件 書き下ろし
博多那珂川殺人事件 書き下ろし
松本・梓川殺人事件 書き下ろし
天城越え殺人事件 書き下ろし
松本-鹿児島殺人連鎖 書き下ろし
倉敷高梁川の殺意 書き下ろし
信州・善光寺殺人事件 書き下ろし
津軽龍飛崎殺人紀行 書き下ろし
黒白の起点 飛騨高山殺意の交差 書き下ろし
木曽川哀しみの殺人連鎖 書き下ろし
小倉・関門海峡殺人事件 書き下ろし
男鹿半島北緯40度の殺人 書き下ろし
信州・諏訪湖連続殺人 書き下ろし
大井川殺人事件 書き下ろし
小布施・地獄谷殺人事件 書き下ろし
越後・親不知翡翠の殺人 書き下ろし
信州・塩尻峠殺人事件 書き下ろし
急流・富士川殺意の悔恨 書き下ろし
白馬八方尾根殺人事件 書き下ろし
京都・化野殺人怪路 書き下ろし
松本−日本平殺人連鎖 書き下ろし
鎌倉殺人水系 書き下ろし

 長編の初出リストである。著作リストの長編とあるものだけを抽出して、そのままの順番で並べた。別題や、初刊年月は、著作リストを随時参照していただきたい。

 初出を特定できていないものが6冊ある。『中央アルプス空木岳殺人事件』、『瀬戸内・鞆の浦殺人航跡』、『富士五湖氷穴の殺人』あたりは、普通に考えて書き下ろしかなあ、と思ったりもするが、その他の、『霞沢岳狂炎の花びら』、『裏街山脈』、『屍たちの領域』あたりになると、全く裏付けが見つからないので、現時点では、これらすべて不明にしておいた。
 あと、一つ注記が必要なのは、『白馬岳殺人事件』だろうか。これは刊行時には“書き下ろし”となっていた。雑誌に3回連載されたまま中絶となり、それ以降を書き加えて刊行したもの――と思われる。例によって、本リストは書誌が中心なので、中絶となった連載情報を残している。

 圧倒的に書き下ろしが多いのは予想通りだが、私が興味深かったのは、小説雑誌への連載である。《小説CLUB》や《月刊小説》はともかくとして、一般的には官能小説誌という印象が強い《小説アサヒ》や《特選小説》に、これだけの数の連載をしているとは思わなかったのだ。書誌調査をする立場からすれば、これらの雑誌は視野に入れたくないのだが、梓でさえ、これだけの数を連載しているとなると、完全にはずして良いのか、迷ってしまうのである。
 先の初出不明の作品も、この種の雑誌に連載されたのだろうか。とても悩ましく、結論は出せそうにない。


 とりあえず、上げるだけあげますが、随時直して行きます。
 こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて……。


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戸田和光