戸田和光 編
赤川リスト、その5である。短編集への収録状況を付した、短編リストとなる。連作は省いた。ショートショートは、現時点でショートショート集に編まれていないものは、便宜的にこちらに残している。わかりにくいかも知れないが、過渡期故のもの、と思っていただきたい。
随時、その1の著作リストも参照しながら、ご覧いただきたい。
誤記等のお粗末なミスがありましたら、ご指摘ください。
作品名 | 初出題 | 補足分類 | 収録誌紙 | 掲載年月 | 連載終了年月 | 収録短編集 |
密室の毒殺者 | 小説エンペラー | 1977年10月 | ぼくのミステリ作法 | |||
長き眠りの果てに | 小説推理 | 1978年1月 | さびしがり屋の死体 | |||
密室 | 相鉄瓦版 | 1978年1月 | ||||
死が二人を分つまで | 小説推理 | 1978年6月 | さびしがり屋の死体 | |||
少女 | 小説CLUB | 1978年8月 | 孤独な週末 | |||
交換日記 | 問題小説 | 1978年9月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
高慢な死体 | 小説宝石 | 1978年12月 | 一日だけの殺し屋 | |||
尾行ゲーム | 小説推理 | 1979年1月 | 孤独な週末 | |||
ノスタルジア | 小説CLUB | 1979年1月 | 昼下がりの恋人達 | |||
消えたフィルム | 小説宝石 | 1979年2月 | 一日だけの殺し屋 | |||
消えた会議室 | 週刊文春 | 1979年2月22日 | 1979年3月15日 | 行き止まりの殺意 | ||
二つの顔 | 問題小説 | 1979年3月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
駈け落ちは死体とともに | プレイボーイ | 1979年3月13日 | 駈け落ちは死体とともに | |||
脱出順位 | 小説CLUB | 1979年5月 | 一日だけの殺し屋 | |||
さびしがり屋の死体 | 小説現代 | 1979年5月 | さびしがり屋の死体 | |||
遠い日の草原 | ノンノ | 1979年5月10日 | 駈け落ちは死体とともに | |||
三年目の同窓会 | 微笑 | 1979年5月26日 | ||||
三人家族のための殺人学 | 別冊小説宝石 | 1979年6月 | さびしがり屋の死体 | |||
探偵物語 | 小説CLUB | 1979年8月 | 一日だけの殺し屋 | |||
壁際の花 | 青春と読書 | 1979年9月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
一日だけの殺し屋 | 現代 | 1979年9月 | 一日だけの殺し屋 | |||
わが愛しの洋服ダンス | 小説宝石 | 1979年9月 | 真夜中のための組曲 | |||
命のダイヤル | 小説CLUB | 1979年10月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
青春共和国 | 読売新聞日曜版 | 1979年10月7日 | 1980年9月28日 | 青春共和国 | ||
善の研究 | 小説現代 | 1979年11月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
孤独な週末 | 小説ジュニア | 1979年11月 | 孤独な週末 | |||
闇の足音 | 小説春秋 | 1979年11月 | 一日だけの殺し屋 | |||
霊魂との約束 | 別冊小説宝石 | 1979年12月 | 駈け落ちは死体とともに | |||
特別休日 | 小説現代 | 1980年1月 | 一日だけの殺し屋 | |||
共同執筆 | 小説CLUB | 1980年1月 | 一日だけの殺し屋 | |||
五分間の殺意 | 幻影城 | 1980年1月 | 昼下がりの恋人達 | |||
手土産に旨いものなし | 週刊サンケイ | 1980年3月13日 | 世界は破滅を待っている | |||
凶悪犯 | 小説CLUB | 1980年4月 | 孤独な週末 | |||
三毛猫ホームズの水泳教室 | ミステリマガジン | 1980年4月 | 冬の旅人 | |||
愛妻物語 | 週刊小説 | 1980年5月16日 | 昼下がりの恋人達 | |||
できごと | 野性時代 | 1980年6月 | さびしがり屋の死体 | |||
シルバーシートへの正体 | 別冊小説宝石 | 1980年6月 | 昼下がりの恋人達 | |||
幸福な人生 | 小説現代 | 1980年6月 | 真夜中のための組曲 | |||
昼下がりの恋人達 | 小説CLUB | 1980年7月 | 昼下がりの恋人達 | |||
悲しきクラス委員 | 高3コース | 1980年8月 | 模範怪盗一年B組 | |||
一杯のコーヒーから | 小説推理 | 1980年8月 | 昼下がりの恋人達 | |||
真夜中の悲鳴 | 週刊小説 | 1980年8月8日 | 昼下がりの恋人達 | |||
酒のない酒場 | サントリークォータリー | 1980年9月 | ||||
駐車場から愛をこめて | パーキングナンバー7 | 小説CLUB | 1980年10月 | 真夜中のための組曲 | ||
鏡の中の悪魔 | 高1コース | 1980年11月 | 1981年3月 | 青春共和国 | ||
冬の旅人 | なごみ | 1980年11月 | 1981年6月 | 冬の旅人 | ||
見知らぬ同僚 | 小説宝石 | 1980年11月 | 真夜中のための組曲 | |||
あなたのラッキー・ナンバーは | 週刊小説 | 1980年12月12日 | 真夜中のための組曲 | |||
予約席 | 小説宝石 | 1981年2月 | 真夜中のための組曲 | |||
危険な署名 | 小説CLUB | 1981年2月 | 真夜中のための組曲 | |||
名探偵はひとりぼっち | 高1コース | 1981年4月 | 1981年12月 | 名探偵はひとりぼっち | ||
巨人の家 | 小説宝石 | 1981年6月 | 1981年7月 | 冬の旅人 | ||
人生相談 | 別冊小説宝石 | 1981年6月 | 真夜中のための組曲 | |||
コピールーム立入禁止 | 小説CLUB | 1981年6月 | 世界は破滅を待っている | |||
善意の報酬 | 小説春秋 | 1981年7月 | 世界は破滅を待っている | |||
窓際連盟 | 週刊ポスト | 1981年7月3日 | 1981年7月24日 | 湖畔のテラス | ||
本末顛倒殺人事件 | 別冊中央公論 | 1981年8月 | 冬の旅人 | |||
ラブ・バード・ウォッチング | 高3コース | 1981年8月 | 僕らの課外授業 | |||
世界は破滅を待っている | 「核」家族時代 | 小説CLUB | 1981年9月 | 世界は破滅を待っている | ||
燃え尽きた罪 | 小説春秋 | 1981年12月 | 世界は破滅を待っている | |||
静かなる会議 | サンパワー | 1982年1月 | 1983年1月 | 復讐はワイングラスに浮かぶ | ||
不倫の窓 | ビックリハウス | 1982年1月 | ||||
離婚案内申し上げます | 週刊ポスト | 1982年1月22日 | 1982年2月5日 | 湖畔のテラス | ||
冷たい雨に打たれて | ミス・ヒーロー | 1982年2月 | 1982年3月 | 世界は破滅を待っている | ||
殺してからではおそすぎる | 小説ジュニア | 1982年2月 | 一番長いデート | |||
充たされた駈落ち | 月刊小説 | 1982年3月 | 世界は破滅を待っている | |||
別れ話にはコーヒーが似合う | 週刊小説 | 1982年4月23日 | 復讐はワイングラスに浮かぶ | |||
学生時代 | 高1コース | 1982年5月 | 名探偵はひとりぼっち | |||
一番長いデート | Cobalt | 1982年6月 | 一番長いデート | |||
運命の日 | ウエラ | 1982年6月 | ||||
白鳥の歌 | ウエラ | 1982年7月 | ||||
ちょっとした密室 | ミステリマガジン | 1982年9月 | ぼくのミステリ作法 | |||
ぼくと私とあなたと君と | Vコース | 1982年9月 | 名探偵はひとりぼっち | |||
真夜中の停電 | 青春と読書 | 1982年9月 | 湖畔のテラス | |||
復讐はワイングラスに浮かぶ | 若い女性 | 1982年10月 | 1982年11月 | 復讐はワイングラスに浮かぶ | ||
主婦には向かない副業 | ミステリマガジン | 1982年11月 | ぼくのミステリ作法 | |||
標的 | 別冊問題小説 | 1983年1月 | ||||
締め切り | 別冊問題小説 | 1983年1月 | ||||
作家の裏口 | ミステリマガジン | 1983年2月 | ぼくのミステリ作法 | |||
夢の行列 | 中学一年コース | 1983年3月 | 僕らの課外授業 | |||
何でも屋は大忙し | Vコース | 1983年4月 | 僕らの課外授業 | |||
ある晴れた日に | 小説CLUB | 1983年4月 | 復讐はワイングラスに浮かぶ | |||
インテリア | 野性時代 | 1983年6月 | 素直な狂気 | |||
あの人は今…… | 小説CLUB | 1983年7月 | 行き止まりの殺意 | |||
「通」 | 銀座百点 | 1983年7月 | ||||
学校、つぶれた? | こどもの光 | 1983年8月 | 記念写真 | |||
湖畔のテラス | 小説CLUB | 1983年11月 | 湖畔のテラス | |||
本日は悲劇なり | 臨時増刊婦人公論 | 1983年12月 | 本日は悲劇なり | |||
静かな闘い | プレイボーイ | 1984年1月1日 | 湖畔のテラス | |||
真夜中の電話 | 小説春秋 | 1984年5月 | 行き止まりの殺意 | |||
誤算 | 歴史読本臨時増刊 | 1984年5月 | ||||
わかれ道 | 小説春秋 | 1984年9月 | 行き止まりの殺意 | |||
砂に書いた名前 | プレイボーイ | 1984年11月20日 | 湖畔のテラス | |||
1/2の我が家 | 臨時増刊婦人公論 | 1984年12月 | 本日は悲劇なり | |||
わらの男 | 野性時代 | 1985年3月 | 素直な狂気 | |||
遅れて来た客 | 別冊小説宝石 | 1985年6月 | 遅れて来た客 | |||
家庭教師 | EQ | 1985年7月 | 遅れて来た客 | |||
家主 | EQ | 1985年9月 | 遅れて来た客 | |||
自習時間 | 月刊カドカワ | 1985年10月 | 告別 : Farewell stories | |||
眠り姫の目覚まし時計 | 別冊スヌーピー | 1985年11月 | ||||
模範怪盗一年B組 | ing高1コース | 1986年4月 | 1986年9月 | 模範怪盗一年B組 | ||
行き止まりの殺意 | 小説宝石 | 1986年6月 | 行き止まりの殺意 | |||
犬 | ミステリマガジン | 1986年7月 | 行き止まりの殺意 | |||
記念写真 | 小説推理 | 1986年8月 | 記念写真 | |||
旧友 | 忠犬 | 小説宝石 | 1986年12月 | 行き止まりの殺意 | ||
ラブレター | 小説推理 | 1987年2月 | 素直な狂気 | |||
灰色の少女 | 野性時代 | 1987年5月 | 告別 : Farewell stories | |||
拾った悲鳴 | 集英社バインダー・ブンコ | 1987年7月 | 素直な狂気 | |||
婚約 | 小説推理 | 1987年8月 | ||||
優しい札入れ | 小説WOO | 1987年9月 | 告別 : Farewell stories | |||
皆勤賞の朝 | 野性時代 | 1988年5月 | 素直な狂気 | |||
笛 | 小説すばる臨時増刊 | 1988年8月 | 記念写真 | |||
待っていた娘 | 小説推理 | 1988年8月 | ||||
敗北者 | 野性時代 | 1989年5月 | 告別 : Farewell stories | |||
愛しい友へ… | 野性時代 | 1990年5月 | 告別 : Farewell stories | |||
長距離電話 | 野性時代 | 1990年7月 | 告別 : Farewell stories | |||
作家誕生 | 三毛猫ホームズと仲間たち : 新・赤川次郎読本 | 1990/7/1 | ||||
雨雲 | 野性時代 | 1990年9月 | 告別 : Farewell stories | |||
いなかった男の遺産 | 小説宝石 | 1990年12月 | さよならをもう一度 | |||
素直な狂気 | 野性時代 | 1991年3月 | 素直な狂気 | |||
契約 | 文庫のぶんこ | 1991年7月 | ||||
怪物 | 野性時代 | 1992年2月 | さよならをもう一度 | |||
怪しい花婿 | 新聞諸紙 | 1992年2月23日 | ||||
留守番電話 | D | JR東日本中吊り | 1992年4月8日 | 1992年5月6日 | 記念写真 | |
我が子は管理職 | パンプキン | 1992年10月 | 1992年12月 | |||
本ものの夜 | 別冊飛ぶ教室 | 1992年10月 | ||||
モノクロオム | 小説新潮 | 1993年5月 | 吸血鬼 | |||
殺意 | 月刊カドカワ | 1993年9月 | ||||
見果てぬ夢 | 野性時代 | 1993年11月 | 記念写真 | |||
さよならをもう一度 | 『さよならをもう一度』 | 1994年4月 | さよならをもう一度 | |||
吸血鬼 | 小説新潮 | 1995年3月 | 吸血鬼 | |||
猫の手 | 小説現代 | 1995年5月 | 記念写真 | |||
知らない私 | ミステリマガジン臨時増刊 | 1995年11月 | 滅びの庭 | |||
幽霊 | 小説新潮 | 1996年1月 | ||||
十代最後の日 | 月刊ニュータイプ | 1996年3月 | 記念写真 | |||
滅びの庭 | 『滅びの庭 』 | 1996年4月 | 滅びの庭 | |||
コードレス・ナイト | 小説新潮 | 1996年6月 | 吸血鬼 | |||
小さな大人の事件 | 大人の時間 | 本の旅人 | 1998年1月 | 記念写真 | ||
愛される銀座 | 銀座百点 | 1999年8月 | ||||
闇夜にカラスが散歩する | 『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』 | 2002年6月 | ||||
命の恩人 | 『殺意の時間割』 | 2002年8月 | ||||
今日の別れに | 本の旅人 | 2002年9月 | 2002年12月 | 今日の別れに | ||
透き通った一日 | 『七つの危険な真実』 | 2004年2月 | ||||
窓越しの雪 | サントリークォータリー | 2007年9月 | 記念写真 | |||
影の行方 | D | 文庫読み放題 | 2008年 | 記念写真 | ||
落ちた妖精 | 小説新潮 | 2009年1月 | ||||
雨降る夜に | 野性時代 | 2009年1月 | ||||
真夜中のにらめっこ | 『少年探偵と4つの謎』 | 2010年3月 | ||||
楽園へ行く径 | 野性時代 | 2010年4月 | ||||
生命の花 | YomYom | 2010年5月 | ||||
女人形添寝の宿 | 『三毛猫ホームズの文楽夜噺』 | 2010年10月 | ||||
展示品 | 『三毛猫ホームズから愛をこめて』 | 2013年10月 | ||||
あるVIPの日々 | 小説新潮 | 2014年7月 | 2014年8月 | |||
主 | 『江戸猫ばなし』 | 2014年9月 | ||||
失われたプロフェッショナル | 本の旅人 | 2015年11月 | ||||
いつか、猫になった日 | 小説新潮 | 2016年8月 | ||||
この居心地のいいところ | 小説新潮 | 2018年1月 | ||||
待つ日 | D | tree | 2020年5月24日 | |||
ふきげんさん | 北国新聞 | 2020年7月25日 | ||||
幸せな嘘 | D | MRC | 2022年11月21日 |
基本的に、著書のサイトで短編集とした本に収録されているものを、初出順に並べ替えたものになる。また、本サイトで対象外としている読本(ブックガイド)に掲載されている作品も、本リストに収めた。本来の意味の短編リストとは違うかもしれないが、ご承知おきいただきたい。
見て分かるように、デビューから間もなくは、ノンシリーズ短編の数が圧倒的に多いことが分かるだろう。一方、連作の執筆が多くなった21世紀には、数が大幅に減っている。これも、赤川の作家活動を示しているといえるだろう。とはいえ、特に21世紀に入ってから、赤川がどれだけ短編を書いているか、全く追えていない。小説雑誌はある程度確認できるが、それ以外の雑誌に書かれていると、本にならないと全く確認ができないのだ。まだまだあるよ、と指摘される可能性はある。あくまで、私が確認できたもの、ということを御留意いただきたい。
例によって、収録短編集が空欄のものは、赤川の短編集(SS集)に未収録のものになる(アンソロジーに収録されているものはある。ご注意いただきたい)。冒頭にお断わりしている通り、読本に書かれたショートショートは、今後改めてショートショート集に収録を考えているか判らないが、あくまでこのサイトでは、これらは未収録としている。
そういった意味では、書下ろしアンソロジーに初出のものも多く、これらも今後どのような扱いになるか分からない。いずれにしても、短編の執筆数が減っているので、短編集自体が編まれることも減ってしまったいるのも間違いないが――。
また、ご注意いただきたいものは、現時点で単行本未収録のものは、敢えてここに分類している。闇からの声<Vリーズとして発表されたが、まだ本になっていないものが該当する。また、ここにあるものも、厳密には連作に分類すべきものもある。(例えば「消えた会議室」や「我が子は管理職」。いずれも、連作が一冊になる際に、分量の関係で漏れてしまったため、連作に入れるに入れられないものとなる。そういった意味では、ここページは、全体にかなり恣意的なものになってしまったかも知れない。ご注意いただきたい。
とりあえず、上げるだけあげますが、随時直して行きます。
こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて……。
戸田和光