赤川次郎　小説リスト（仮作成版）　著作編

戸田和光　編

本リストについて

　昔の資料を眺めていたら、作りかけの赤川次郎の書誌リストが出て来た。以前、赤川作品を追っかけていたときに、着手したものだと思われる。その後、全作品を読むことをやめたまま、放り出してしまったものだ。
　それでも、せっかく最低限の状態までは整理したものではあるから、今回、できるだけ完成に近づけてみることにした。作品が多いせいか、ネットでも、それほどちゃんとしたリストが見当たらなかったせいもある。それなら、私なりに整理しておく意味もあるでしょ、と思ったのである。

赤川次郎　著作リスト（再編集短編集を除く）

　まずは、シンプルにオリジナル著作のリストを並べてみる。タイトルにあるように、本リストは、基本的に小説のもののみとしている。エッセイや、読本系のものは、入れていない。まず、この点にご注意いただきたい。
　分類の欄は、このあとの整理に基づいて、分けている。「長編」は分かりやすいだろうが、短編集（連作長編）は、意識して細かく分けている。「シ連」は、シリーズキャラクターが登場する連作短編集のこと。一方、「連作」は、一冊の本に閉じた連作をさす。このときの連作の定義は緩く、同じ出版社から、一冊の本になる前提で短編を書いた場合なども含んでいる。一方、「短編」は、純然たる短編集を刺している。「ＳＳ」は、ショートショート集である。
　また、シリーズは、便宜的につけている。��三毛猫ホームズ�＜Vリーズなど、一般的に知られたもののほか、『招かれた女』／『裁かれた女』のように、一応独立した本ではあるが、読む際に、先行作の存在を意識しておくほうが望ましい、と思われるものにも付している。そのため、名称を含めて便宜的なものであることも多いことを、御留意いただきたい。
　文庫の列にある“☆”は文庫オリジナルで刊行され、単行本が存在していないことを示す。なお、赤川作品の場合、新装版として刊行されるものが多い上に、別な出版社からの再文庫化も多いので、これ以外の記載はしないことにしました。

　補足が必要なものを、以下に並べます。
　※１――『僕らの課外授業』。単行本は、単独の長編として刊行されたが、同じタイトルで文庫化された際、短編３編が加えられ、短編集という形になった。このため、このリストでも、短編集として扱っています。
　※２――『ぼくのミステリ作法』。基本的にはエッセイ集だが、この本でしか読めない短編４編も併載されているため、準短編集として、本リストに載せている。
　※３――『角に建った家』。単行本は、単独の長編として刊行されたが、のちに、『今日の別れに』に一編の中編として収録されている。
　※４――『あなた』。単行本は、単独の長編として刊行されたが、のちに、『今日の別れに』に一編の中編として収録されている。
　※５――もともと、『三人姉妹殺人事件』が刊行された際には、三姉妹シリーズ＋大貫警部シリーズのコラボ版として、単独で刊行されたが、文庫化にあたり、三姉妹シリーズの一冊として、��三姉妹探偵団24�≠ﾆいうサブタイトルが付された。このため、単行本の段階で��24�≠ﾆ��25�≠ﾆなっていたものが、文庫化の際に、一つずつ繰り上がっている。そのため、このような表記とした。

　なお、再編集の短編集は掲げないことにした。学生向けの再編集本なども多く、一般読者向けのものだけではないこともあるし、初版が改版されることも多く、再編集本の本の方が手に入れやすい、といったこともないためである。
　御留意いただきたい。


　とりあえず、上げるだけあげますが、随時直して行きます。
　こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて……。

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