2006.08.09…【人生の岐路】 [ 心を磨く ]


私の人生を、ある意味大きく変えるきっかけになったのはあるご夫婦の会話でした。

その頃の私は、来る日も来る日も不安の世界の中にいました。


スカウトといえば華やかな感じがしてカッコいい感じがするけど、

いったいいつまで自分はこの仕事(保険屋)をしていくんだろうか?

50歳になっても60歳近くになっても、毎日、毎日カバンをもって走り回るんだろうか?

こんなことやってても意味がないんじゃないのか?

いつか売れなくなって給料は激減し、生活できなくなって消えていくしかないのではないか?



考えれば考えるほど憂鬱な毎日でした。


不安が不安な未来を現実化し、営業成績はどんどん下降線を描き始めました。



そんな時、出会ったあるご夫婦。


ご夫婦のお家でのお食事によんでいただきました。

元気のなかった私を心配してくれたんでしょう。。。


ほとんど話をしない私の前で、奥様が腕によりを掛けて作ってくれた手料理を次々に運んできてくださいました。

そして料理を運びながらこんな話をされ始めたんです。


奥様:「私ね、こんな考え方のできる人と出会ったのは初めてだったのよ、、、」

私:「どうしたんですか?」

奥様:「私が、この人と一緒になろうとしていた時、実は何度も何度も諦めかけてたのよ」

私:「どうしてですか?」

奥様:「私自身がバツイチだったこともあるし、子供いたしね、周りの目のことを考えたら、やっぱりやめていた方がいいんじゃないかって。。。事実反対されていたしね。。。」


〜 奥様とそのご主人が知り合ったのは、奥様が勤めていらしたクラブだったらしいことは私も聞いていました 〜



奥様:「だから、私ある時、意を決して、この人にやっぱり一緒になるのやめときましょう、、、って話したの」

奥様:「そしたらね、この人が言った一言で、頭がガーンときたのね、、、その言葉が『できない理由じゃなくて、できる理由をいっしょに探していこうよ』だったの。。。
それからこの人が考えていた、その“結婚できる理由探し”にとても勇気づけられて、本当に、本当にあっという間に結婚することができたのよね。。。」


ご主人:「こいつはね、いつもいつもできない理由を探すわけ、いつもマイナス思考っていうかね、、、でもそんなんじゃ、本当はできることもいつの間にかできなくなっちゃうと思うんだよね。。」


奥様:「この人のその発想を聞いた時、世の中にはこんな考えもあるんだな〜って本当に感動したのよ、本当に涙が出るくらい感動したのよ、、、」



奥様はそこまで話されると、運び終わった料理のお皿から放した手で、涙を拭われました。。。



できない理由よりできる理由を探す。。。


今では、いろんな本やブログでよく聞くフレーズですが、もう何年も前のその頃のことですから、きっとそのご主人は、誰から聞いたでもなく、どこかで読んだのでもなく、きっとそれまでの人生をそうして生きてこられたんでしょうね。。。




私は、カルチャーショックでした。。。

その晩は本当にカルチャーショックで眠れませんでした。。。



今、あの時のあのご夫婦の会話と出会ってなかったら、、、


たぶん私は今でもできない理由を一生懸命探し、不安をエネルギーに変えながら、そして不安が次々に呼び込んでくる不安な未来に怯えながら生きていたのだと思います。。。


私はあの時から、大きく大きく自分の心の、そして人生のその舵をきっていくことになりました。。。



そして、実はあの時のご夫婦の会話から、できない理由とできる理由というメッセージの奥に隠された、もっともっと大きな意味に気づかされるのでした。。。


感謝


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