(続)竹ちゃんの修行の日々シリーズNO.1(補足)
「ビジネス・起業に関すること。」
[ 修行時代に考えていたこと ] …2004年8月9日作成
昨日の日記、えらい反応でした。
ありがとうございます。
結構、不思議な経歴の私は、ネタには困りませんが・・・
話す場がなかっただけなので。。。。ちょっと複雑。
さて、私は今までの人生の中で、プロフィールにあります通り、
実は修行の日々が約3年ある。
そして、今の仕事でその時の経験が活かされているかといえば、
それは・・・
YES!YES!YES! 大いに YES! であります。
私が銀行を辞めた理由は、その個性から、銀行員になりきれなかったのか?!
違和感を感じたというか・・・。
とにかく後先考えずに辞めました。
辞めるのにも半年かかったような・・・
まぁ、そんな話は面白くないだろうから、今日は昨日の続きと言うより、
その前の話をしようと思います。
その日、私は、いつものように近くの銀行のキャッシュディスペンサーの前にいた。
カードを挿入し、いつものように千円を引き出そうとした・・・
『ピー、ピー、ピー』
お金が出てこない代わりに、カードと明細が出てきた。
あれ?間違えたかな?
そう思って覗き込んだその明細書に書かれていた文字は・・・
『お客様の残高ではお引き出しできません・・・』でした。
『うぉーーーーー!!』
いよいよ来るとこまできてしまったぁ〜!
明日食べるお金がねーーーーーーーーーーーー
残高明細には・・・・・
今でも鮮明に覚えている【728円】の文字。
とにもかくにも、私は自宅に走った。
印鑑!印鑑!印鑑〜っ!!
銀行に勤めていた自分が、わずか728円という金額の支払い伝表に記入して、
恐る恐る窓口に向かう。
『竹○サマ〜、竹○サマ〜』
『はい、728円でございます、お確かめ下さい・・・』
『あっ、はい』
すごーーーく惨めな気持ち。
これ、明日からどうやって生きていけばいいねん・・・トホホ。
私はひとまず、腹ペコを何とかしようと、近くのほか弁に向かった。
思えば、銀行をやめて、今でいう、“引きこもり”状態で、
約3ヶ月毎日昼間から、酒にあびれ、本(哲学書、心理学)を読み漁り、
見失った自分をもう一度探し出すことだけしか頭になかった。
時折、泣き叫び、たまに届く親からの見離されそうな手紙に激怒し・・・
今思うと“鬱”っていうことかなぁ・・・
まぁ当時そんな自覚はありませんでしたが・・・
気がつけば明日の食べるお金もない、わずかな退職金と貯金は3ヶ月で底を尽いたのだ。
ほか弁で一番安い“のり弁”を買い、ひとり、暗〜い部屋でのり弁を食べた。
すごーーーーく時間をかけて、
ゆっくーーーーり噛んで、食べた。
明日から食べれない・・・
ものすごい恐怖が一気に押し寄せてきた・・・
ハタラカナイト、ハタラカナイト・・・・
とにかく働かないと・・・
十分な時間をかけて『最後の晩餐』っぽい食事を終えた私は、
近くの本屋さんに向かった。
求人案内・・・求人案内・・・。
“集まりたくない”求人案内。
何度も何度も見て、そして気づいた紛れもない事実、
それは・・・・・
明日から働いても給料もらえるの来月じゃん・・・みたいな。
うわぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!
やっべーーーーーーーーーーーーーーー
これは仕事選べないやん!すぐ食えるとこ!すぐ食えるとこ!
『あっ!!』
私はひらめいた!
さっきの“ほか弁!!”確かバイト募集していた!!!!
気がつけば私は履歴書片手にダッシュしていた。
そう、
あのほか弁は絶対逃せない!!
なんてったって交通費が掛からない。
徒歩5分である。
もしもちょっとの差で、他の誰かに先を越されたら、
死んでも死にきれん!!
私は、そのほか弁屋に駆け込むやいなや、
『すいませーーーーん!!』
と叫んだ。
店員『いらっしゃいませ〜っ、何になさいますか?』
おい!さっき買いにきたばかりやんけ、
弁当買いに来たんじゃないの!
店長さんは?
『店長さんはいらっしゃいますか?』
さっき私が弁当を購入したのを思い出した店員、
『どうかなさいましたか?』
『あの、働きたくて・・・ここで、バイトの募集してますよね?』
店員『あ〜、少々お待ち下さい。』
奥に通された私を待っていたのは、履歴書を何度も読み返しながら
私を見ている、店長さん(中年のおばちゃん)
店長『なんでまた、銀行辞めたの?』
私『銀行が合わなくて、(事実、バブル崩壊後の銀行の方針がが合わなくて)・・・』
店長『ふーーーん』
少し疑ったような目線。
私『・・・・。』
それは、まるでクイズミリオネアの、あの、みのもんたと解答者み
たいな重たい空気・・・・
私『あの〜横領とかそんなんじゃないですよ、公務員試験うけるつ
もりで、今勉強中でして・・・』
なんて適当なことを・・・・
店長『わかりました、ではいつから働けるの?』
私『今からでも!!』
店長『あはははは、まぁそんな慌てないで、明日の朝からでいい?』
私『はい、よろしくお願いします。』
店長『じゃ、明日朝4時、ここに来て、私はいないけど、
深夜の担当の人には申し送り(伝言)しておくから・・・』
私『えっ、4時ですか?・・・・・』
店長『そうよ、いやならいいわよ』
私『いえ、喜んで!』
私はこの日を境に“社会の現実”を学ぶことになる。
私が銀行を辞める!と辞表を出した時、私の周りの上司はこう言った!
『日本の経済を支えているのは俺たちだ!、そんな誇りのある仕事
をお前はそんな簡単に辞めるんかぁ!、だいいち、銀行を辞めた奴
がその後どんな目で見られるか想像してみろ!』
私は、その言葉を振り切って自由を求めた。
そして、3ヶ月でその本当の意味を現実のものとして感じることとなる。
世の中にはそれまで知らなかったことが山ほどあった。
大学を出た、元銀行に勤めていた、一日に何千万円もお金を動かし
ていた・・・そんなものは何の意味もない世界。
私はほか弁の深夜4時から昼2時まで働き、その間に二回の食事
(賄い食)をし、夕方7時から、深夜1時まで立ちっぱなしで働い
た。えっと・・・16時間?!(今更ながらマジ?)
そうすることで何とか、一日3食きっちり食べることができた。
次回、機会があったら、そのほか弁で経験した、とんでもないおも
しろい経験を話したいと思います。
今の自分がこうしていられるのも、この時があるから、
この時に知り合えたいろんな仲間の人生観に触れ合うことができた
からだと思います。
今の仕事で、お客様の目線で考えることが出来るようになれたの
も、この頃の経験が間違いなく活きています。
またの機会をお楽しみに!!
(今度はずいぶん先かな?)
(爆)
−−−−−−−−−−−−−−
コメントです。
○ Re:竹ちゃんの修行の日々シリーズNO.1(補足)(08/09) ORP:みかりん。さん
やはり人生に無駄はなかったですね。
私の経歴といい勝負かも!?
何だかスーツに身を固め、堂々とした態度で接して下さる「リンリン竹ちゃん」にもこんな時期があったと思うとますます親近感が涌いてきます。
誰でも努力すれば、何とかなるものなのですね。
良いお話感謝です!
(2004.08.09 21:05)
○ お客さんの視点 神代 巧さん
絶対、これは大切ですよね。
大きなオフィスビルにいると、忘れてしまいがちですが…
やっぱり、どんな仕事も最後にはお客さんに結びつくわけだし。
…というのは、バイトしてた居酒屋の料理長にいわれました。
神代は父が商売をしてるので、幸いなことに、お客さんに
触れて育つことができました。
やっぱり、ここが基本なんですよね〜(2004.08.09 22:56)
○ 竹ちゃんさんを好きな理由 lavanellさん
…が、分かったような気がします。
すごーく遠くに、ぼんやりと霞みがかっていますが。
私も短大時代にお金がなくて、国文科の先生の本を買うと、定期を崩さなければ、バイト代が入るまでお昼を食べられない時もありました。
学食のオバチャンが、焼きそばパンを取っておいてくれたりした事もありました。
別に切々と訴えたわけじゃないんですが、なんか、ラッキーで。貰ってから、超感激して、今月困ってたんですよ〜と言ったら、14時においで、余ってたら分けてあげるよ〜とか。
そんな事がきっかけで、おばちゃんと話すようになって、ワタシは親の有難味なんかを諭されたりしました。
色々な環境で、一人一人が地道に賢明に生きている事に凄さを感じる事って、ありますよね。
高いところから住宅地を見る時は、決まってその集合体が、町となり、国となる感覚を覚えてしまうワタシでした!(2004.08.10 04:14)
○ Re:竹ちゃんさんを好きな理由(08/09) リンリン竹ちゃんさん
lavanellさん
>色々な環境で、一人一人が地道に賢明に生きている事に凄さを感じる事って、ありますよね。
>
>高いところから住宅地を見る時は、決まってその集合体が、町となり、国となる感覚を覚えてしまうワタシでした!
● ありがたいです。ここんとこ少し文章をやわらかめにセットしてたんですが、私が伝えたいとこ、きっちり押さえてくれてますね、もうさすが・・・としか言えません。
いろんな環境で地道に生きている人たちのとこ、銀行員を辞めて気づきました。自分の傲りや、変なプライドが音をたてて崩れおちていったんです・・・。
何だか、こうしてカユイところをくすぐられると、感動ですね!
私は今、自分のお客さんにとって、そのかゆいとこを自然に察知してフォローしてあげれる、そんなコンサルをできるようになることが今の大きな夢・目標です。
いいコメントありがとうございました。
(2004.08.10 08:15)
○ Re:お客さんの視点(08/09) リンリン竹ちゃんさん
神代 巧さん
>絶対、これは大切ですよね。
>大きなオフィスビルにいると、忘れてしまいがちですが…
>やっぱり、どんな仕事も最後にはお客さんに結びつくわけだし。
● そうなんですよね!
>…というのは、バイトしてた居酒屋の料理長にいわれました。
>神代は父が商売をしてるので、幸いなことに、お客さんに
>触れて育つことができました。
>やっぱり、ここが基本なんですよね〜
● 神代 巧さん の日記を読ませていただいているとそれが感じれます。 リンクさせていただいとのもそこにありました。本当にコメントありがとうございます。
(2004.08.10 08:18)
○ Re[1]:竹ちゃんの修行の日々シリーズNO.1(補足)(08/09) リンリン竹ちゃんさん
ORP:みかりん。さん
>やはり人生に無駄はなかったですね。
>私の経歴といい勝負かも!?
●みかりんの話も書いてくださいな!
>何だかスーツに身を固め、堂々とした態度で接して下さる「リンリン竹ちゃん」にもこんな時期があったと思うとますます親近感が涌いてきます。
● 結構波乱万丈系です。今までは、今からはちゃうで!!
>
>誰でも努力すれば、何とかなるものなのですね。
>良いお話感謝です!
● 努力したつもりはありません。導かれてここまでこれました。まわりのみなさんのお力添えです。感謝。
(2004.08.10 08:28)
○ Re:(続)竹ちゃんの修行の日々シリーズNO.1(補足)(08/09) さすらいのサラリーマンさん
凄く面白い日記でした。
りんりん竹ちゃんのちょっと違う面が見れたかも?(笑)
過去は過去で済ますのではなく現在にも活かしてるりんりん竹ちゃんが素晴らしいですね!
過去の辛い経験って考え方を変えれば現在のプラスの要因が結構あるんですね。
私もいろいろありますがもう一度振り返ってみます!(2004.08.10 13:57)
過去ログの目次に戻る。