高野悦子「二十歳の原点」案内
二十歳の原点序章(昭和41年)
受験①
 本項においては、高野悦子の受験勉強中の生活についてふれる。

1967年 1月 1日(日)
 塩原、憩の家にて
 例年通り、塩原で新年を迎えた。
 栃木県立塩原憩の家☞塩原の思い出
 12月31日(土)から滞在し、「第17回NHK紅白歌合戦」(NHKテレビ)(午後9時5分~午後11時45分)を見て、新年を迎えた。
☞1967年12月31日「去年の今頃は、塩原の憩の家でやっぱりこれを見ていたのか」

 18歳の誕生日である1月2日(月)は、日記の記述がない。
☞1967年12月31日「十八歳の誕生日にも、ただ入試合格のみを願っていた」

1967年 1月14日(土)
 一月十四日(日)
 1967年1月14日は、日曜日でなく土曜日である。

 晴
 宇都宮:晴・最低-5.0℃最高8.6℃。

 三学期が始まってから、日本史を猛烈にやり始めた。そしてやっと今日、明治維新から現代まで終った。本当ならば今日は封建後期全部を終らす予定であったのだ。
 日本史を過去に向って勉強している。教科書・参考書の分量でいうと、明治維新から現代までで全体の5分の2弱にあたる。

 家のことを考えたり、「歴史読本」を読んだりしていた。
 歴史読本☞宇都宮で1966年②
 「人物往来歴史読本1967年2月号」(人物往来社、1967年)の特集は「立体構成─坂本竜馬」。

1967年 1月19日(木)
 一月十九日(金)
 1967年1月19日は、金曜日でなく木曜日である。

 晴 午後風強し
 宇都宮:晴・最低-6.7℃最高12.8℃。午後になって西から北にかけての風が強かった。

 自分でああなりたいと思っても、それを行う勇気がないのだから。
 でもがんばり通したのだ。
 立命館大学文学部の入試(2月19日)を、ちょうど1か月後に控えての記述である。

1967年 2月16日(木)
 かえりみちのほしがきれいだった。
 2月15日(水)の宇都宮:晴・最低-7.9℃最高5.4℃。夕方から雲が減った。
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