大阪市内大国町に建つ、シンプルな広さがテーマの40〜75uの23戸の集合住宅。
1坪大のバスルームを居住空間の一部として捉え、開放的に扱い、光と風を感じる伸びやかな空間
づくりを心がけた。
最上階メゾネット住戸の階高は構造体で5350。上階の床を主な構造体と分離し、鉄骨デッキ+コンク
リート床とし、将来の可変性を考慮した、タテとヨコに広がる伸びやかな空間となっている。
エントランスホールは2層吹抜、南北を開放的な扱いとした半外部空間とし、町とのつながりをつくって
いる。南2階の一部に植栽を設け、隣地との緩衝帯とすると共に、日々、ささやかな自然を感じとるこ
とが出来るようにしている。天井は黒色コンクリート打放し、東壁を隠し照明を含んだコルテン鋼パネ
ル貼りとして、開放的な南北面に対比させて、荒削りな存在感を感じさせるよう意図した。コルテン鋼
は、酸に触れると自然に錆に覆われていく素材であるが、特別に処理を施さないまま使用し、時の経
過とともに素材の自然な経年変化(錆の発生)を楽しめることを期待している。
所在地 :大阪市浪速区
用 途:集合住宅
敷地面積:292.01u
建築面積:178.41u
延床面積:1429.04u
構 造:RC造10F建
竣 工:2007年10月
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