坊ちゃん劇場の二作目は『吾輩は狸である』
ときは狸年代のあるとき、ところは四国のあるところ。満月の夜、四国の狸一族の定例会議が行なわれていた。議題は「最近人間から受けている深刻な被害について」。狸をおびやかす出来事が続き、狸一族はその真相をさぐるべく、ロミ丸を人間界に送り出す。

吾輩は狸の長老、ドロ兵衛であった。
この若者は自分の気持ちに嘘はつけないと言う、しない後悔よりする後悔を選びたいと言う。
おいらはそう言う生き方をしていきたいと言う
時代は変わったのか。
この若者は吾輩に向かって恐れることなく言う。
眼を輝かせて。
川が流れるように時も移り行く、いくつもの季節を過ぎて事の良し悪しを変えてゆく永久に動かぬものなど何もない、確かな事など何もない。
吾輩にできることは今を今を今を信じて生きること、己を信じて生きるだけ。

城8