すとり番外編β:いにしえの特訓
時間
:2003年9月14日

登場キャラ:3名
青流輝想士ショウ・ショウの父・ショウの母
(ショウはまだ青流輝想士の力を身につけていないが、この名前でいきます)

(-) 今から10年近く昔……ショウとその家族がまだ平和に暮らしていた頃、マナフィート邸の庭でショウとその父がある特訓をしている。
(ショウの父) よし、ショウよ、今から「青流輝想士」にとってかなり重要な事を教える。これができなければ青流輝想士にはなれんぞ。
(青流輝想士ショウ) それは……一体どんなことなの?
(ショウの父) うむ。お前くらいの年に私もこの特訓をやらされたのだが、私がこれをマスターするまでに、かなりの時間を要したのだ。
(青流輝想士ショウ) 父さんでもそんなにかかったの……?僕にできるかな……
(ショウの父) 確かに難しいが、お前ならきっとできる。私は信じているぞ!
(青流輝想士ショウ) うん、わかったよ父さん!僕は必ずマスターしてみせるよ!!
(ショウの父) よし!では早速私の言う通りにしてみろ!!
(-) そう言って、ショウの父は何とも奇妙なポーズを取る。
(ショウの父) まず、私と同じポーズを取るんだ。
(青流輝想士ショウ) こ、こう……?
(ショウの父) うむ、初めてにしては上出来だな。次にこう言うんだ。
(ショウの父) 「貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!!生物を生かすことも殺すこともできる『水』を自在にあやつるこの私が来たからには、貴様等には勝ち目はない!!今すぐに立ち去ればこの場は見のがしてやろう。さもなくば……この神に選ばれし勇者、青流輝想士・ショウ=マナフィートが神に代わって天罰を下してやる。覚悟しろ!!」
(ショウの父) そしてこうだ!!(ショウ父・あさっての方向に指をさす。どうやらその「貴様等」に指さしたつもりらしい)
(青流輝想士ショウ) ……それ、本当に重要なことなの……?
(ショウの父) 何を言うか!これをやることによって自らの潜在能力を高め、強敵とも対等に戦えるようになるのだぞ!!
(青流輝想士ショウ) ……わかったよ。やってみる。「き、貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!せ、生物を……なんだっけ?
(ショウの父) 「生物を生かすことも殺すこともできる」だ!さぁ、もう1回!!
(青流輝想士ショウ) 「貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!生物を(中略)この神に選ばれし勇者、青流輝そあいたっ!!舌かんだ!
(ショウの父) とりあえず舌をかまずに最後まで言い切ってみろ!もう1回だ!!
(青流輝想士ショウ) 「貴(ほとんど略)覚悟しろ!!」はぁはぁ、やっと言えた……
(ショウの父) よし、ここまではOKだな。だが気合が足りん。もう1回だ!
(青流輝想士ショウ) 「(全略)!!」
(ショウの父) うむ、これだ!!というわけでこれを100回くり返すんだ!!
(青流輝想士ショウ) えぇ〜っ!!100回も!?
(ショウの父) そうだ!これができれば一人前だぞ!!頑張れ!!
(-) ふと後ろに何者かの気配を感じたショウ父は後ろを振り返る。
(-) そこには怒り顔とも呆れ顔ともとれない微妙な表情の女性がいた。言うまでもなくショウの母である。
(ショウの母) ……2人して何バカなことやってるの……?
(青流輝想士ショウ) かっ、母さん!!
(ショウの父) な、ななな何を言うか!? これはちゃんとした特訓なんだ!これによって……
(ショウの母) はいはい、分かったから早く戻ってきてね。夕飯できたから。(ショウ母・屋敷の中に戻る)
(ショウの父) ふ、ふん、やっぱり女にはこの特訓の重要さが分からないのさ……
(青流輝想士ショウ) ……じゃあ僕も男じゃないのかも……
(〆) 何も変わったことのない、平和な1日だった。

ひとつ前ひとつ後


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