すとり番外編β:いにしえの特訓 登場キャラ:3名 |
(ショウの父) よし、ショウよ、今から「青流輝想士」にとってかなり重要な事を教える。これができなければ青流輝想士にはなれんぞ。 (青流輝想士ショウ) それは……一体どんなことなの? (ショウの父) うむ。お前くらいの年に私もこの特訓をやらされたのだが、私がこれをマスターするまでに、かなりの時間を要したのだ。 (青流輝想士ショウ) 父さんでもそんなにかかったの……?僕にできるかな…… (ショウの父) 確かに難しいが、お前ならきっとできる。私は信じているぞ! (青流輝想士ショウ) うん、わかったよ父さん!僕は必ずマスターしてみせるよ!! (ショウの父) よし!では早速私の言う通りにしてみろ!! (-) そう言って、ショウの父は何とも奇妙なポーズを取る。 (ショウの父) まず、私と同じポーズを取るんだ。 (青流輝想士ショウ) こ、こう……? (ショウの父) うむ、初めてにしては上出来だな。次にこう言うんだ。 (ショウの父) 「貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!!生物を生かすことも殺すこともできる『水』を自在にあやつるこの私が来たからには、貴様等には勝ち目はない!!今すぐに立ち去ればこの場は見のがしてやろう。さもなくば……この神に選ばれし勇者、青流輝想士・ショウ=マナフィートが神に代わって天罰を下してやる。覚悟しろ!!」 (ショウの父) そしてこうだ!!(ショウ父・あさっての方向に指をさす。どうやらその「貴様等」に指さしたつもりらしい) (青流輝想士ショウ) ……それ、本当に重要なことなの……? (ショウの父) 何を言うか!これをやることによって自らの潜在能力を高め、強敵とも対等に戦えるようになるのだぞ!! (青流輝想士ショウ) ……わかったよ。やってみる。「き、貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!せ、生物を……なんだっけ? (ショウの父) 「生物を生かすことも殺すこともできる」だ!さぁ、もう1回!! (青流輝想士ショウ) 「貴様達悪党に聞かせるには勿体無い言葉だが聞かせてやろう!生物を(中略)この神に選ばれし勇者、青流輝そあいたっ!!舌かんだ! (ショウの父) とりあえず舌をかまずに最後まで言い切ってみろ!もう1回だ!! (青流輝想士ショウ) 「貴(ほとんど略)覚悟しろ!!」はぁはぁ、やっと言えた…… (ショウの父) よし、ここまではOKだな。だが気合が足りん。もう1回だ! (青流輝想士ショウ) 「(全略)!!」 (ショウの父) うむ、これだ!!というわけでこれを100回くり返すんだ!! (青流輝想士ショウ) えぇ〜っ!!100回も!? (ショウの父) そうだ!これができれば一人前だぞ!!頑張れ!! (-) ふと後ろに何者かの気配を感じたショウ父は後ろを振り返る。 (-) そこには怒り顔とも呆れ顔ともとれない微妙な表情の女性がいた。言うまでもなくショウの母である。 (ショウの母) ……2人して何バカなことやってるの……? (青流輝想士ショウ) かっ、母さん!! (ショウの父) な、ななな何を言うか!? これはちゃんとした特訓なんだ!これによって…… (ショウの母) はいはい、分かったから早く戻ってきてね。夕飯できたから。(ショウ母・屋敷の中に戻る) (ショウの父) ふ、ふん、やっぱり女にはこの特訓の重要さが分からないのさ…… (青流輝想士ショウ) ……じゃあ僕も男じゃないのかも…… (〆) 何も変わったことのない、平和な1日だった。 |