日時 1991年7月28日〜8月1日
コース 中房温泉〜合戦尾根〜燕岳〜西岳〜東鎌尾根〜槍ヶ岳〜上高地
第1日目(7月28日) 明日からの山行に備え穂高に泊まる。
第2日目(7月29日) 晴れのち雨・中房温泉より燕山荘
昨夜予約しておいたタクシーが5時に迎えに来てくれる。
お上さんの心づくしのおにぎりときゅうりを頂き出発。
登山口の中房温泉にはテント泊の人、夜行で着いた人、
車で来た人、と大勢でにぎやか。
6:00出発。周りの人々は結構歩くのが早いが、
惑わされずゆっくり自分たちのペースを守って歩く。
6:45第1ベンチ着。おにぎりを食べる。大きく梅干が2つも入っていた。
長休みせず出発。7:30第2ベンチ着。
さすがに天下の合戦尾根、ますます厳しくなる。
第3ベンチを過ぎ第4ベンチに着く頃には 天気が悪くなる。
第4ベンチは富士見平とも言うのに有明山のほかは何も見えない。
オレンジを食べながら15分休み最後の登りに備える。
10:00合戦小屋着。名物の冷やしスイカにかぶりつく。
汗をかきながら登ってきたのでいちだんと美味!!ついに大粒の雨。
あっと言う間に視界がなくなる。
テント下に駆け込みカッパを着て出発。
視界もなく、冷たい雨の中ひたすら登る。11:050燕山荘着。
大勢の登山客でごった返している。
宿泊手続きに時間がかかる。 雨はますます強く明日が気になる。
夕食ごオーナーのアルプホルンの演奏会。
聞き惚れる。夜明け頃雨も止んだ様子。
第3日目(7月30日) 晴れのち雨・燕〜西岳
4:00.小屋前は素晴らしい眺め!!。
徐々に夜が開け槍ヶ岳は勿論常念岳、
そしてそこに連なる山々が輝き始めた。遠く富士山も望める。
声も出ず見とれるばかり。
周りがにぎやかになる。ブロッケンが現れまたまた感激!!
朝食を済ませ燕岳へ、コマクサをめでながら花崗岩を登っていく。
充分ながめを堪能し7:00小屋に帰る。
超満員だった人々もほとんど出発してしまい残っているのは数パーテーのみ。
槍に向かい登山者の列が続く。写真を撮ったり眺めを惜しみつつ7:00出発。
槍ヶ岳を正面に見ながらコマクサ初め高山植物を愛で、
雷鳥に歓声を上げまさに表銀座コースである。
天気良し!眺め良し!自然と足も軽くなる。抜きつ抜かれついつの間にか
グループが出来話も弾む。
大天井ヒュッテで昼食。今日の行程は短いのでゆっくり休み眺めを堪能する。
11:15西岳に向かう。道は次第に険しくなり赤岩岳をまくと西岳のテント場が
見えほっとする。雨がぱらついてくる。 1:30山荘着。
小屋は小さく雨が降ってきたので、超満員である。
布団1枚に3人〜4人の詰め込みである。
小屋前には槍ヶ岳と連なる東鎌尾根が堂々と聳え、
明日の行程が楽しみになる。
雨激しくなり雷も聞こえる。交代で質素な夕食が済み8:30消灯。
第4日目(7月31日) 風雨強い。西岳山荘から槍ヶ岳
朝食を取っているうちに少し小降りになるが視界はほとんどなし。6:20出発
すぐ急な下りとなる。長い梯子や鎖を慎重にくだり7:45水俣乗越に着く。
雨がやみカッパを脱ごうかと思っていると又降り出し、
かすかに見えていた上高地側も全く見えなくなる。
風雨共にますます強くなる。梯子や鎖場をようやく抜け東鎌尾根に出る。
岩稜帯の尾根は風が強く時折両側の谷間が見える。
足元にはイワベンケイや白山シャクナゲ等
たくさん咲いているが、写真も撮れず、
時折来る強風を岩陰で避けながらひたすら歩く。
大槍ヒュッテまで来ると槍まで○メートルと岩に書いてあり、元気付けられる。
雨風ますますひどい。1:50槍の肩に着く。
宿泊手続きを済ませおそい昼食をとる。
乾燥室でカッパやシャツを乾かす。小屋は大きく快適。
第5日目(8月1日) 雨のち晴れ。槍岳山荘から上高地
晴天を期待したのに・・・・
ほとんどの人が登頂を諦め下りて行く。まだ経験の少ない私たちでも
ここまで来られたのだから是非穂先に立ちたいと思い、
なかなか下山できない。
予備日があるので連泊しようと決め穂先のほうを眺めている。
7:00雨が殆ど止み濃い霧のなかにぼんやり穂先が見える。7:20登り始める。
厳しい岩を登り鎖・梯子を順番に登り大岩を廻りこむと山頂に出る.
10畳ほどの広さで社が置かれその横に北鎌の登山道が切れ落ちている。
間に子槍が覗ける。
雨のお陰で順番待ちもなく大した恐怖感もなく登頂出来た。
遠望は利かないが登頂出来感激!!
登りより下りがかなり危険で緊張する。
9:00上高地に向け下山開始。
すっかり天気になり高山植物に目を楽しませながら
満足感いっぱいで足取りも軽い。
殺生ヒュッテを過ぎ槍沢ロッジまで一気に下る。
12:40ロッジで昼食後上高地を目指す。(槍のお弁当はちまきでおいしい)
すぐ樹林帯に入り単調な下りとなる。2:30横尾山荘着。少々疲れてくる。
最終バス確認し歩き出す。3:30明神着ここまでくればもう安心。ゆっくり休む。
上高地で白骨温泉の宿を探すが満員。諦め松本で浅間温泉の宿に一泊。
汗と疲れを流し8月2日帰宅