会長のあいさつ
 

いつの世も、時世を担って行くのは子どもたちです。そして、その子どもたちを育てるのは、若い母親たちに他なりません。昔の大人たちはそれを十分に弁えていたからこそ、他所の子どもも自分の子どもも分け隔たりなく育ててきました。

しかし、今の大人は違います。

自分の立場を維持することだけに精一杯で、母親たちに温かい励ましと笑顔の声援を送るような大人の存在はもはや絶滅寸前状態です。

 まるで砂漠のような空疎な状況の下、若い母親たちはメディアから一方的に送られてくる不安な情報に怯え、温かい年配者の話し相手をすっかり失って大きく路頭に迷い始めています。そうなれば、子どもたちの健やかな心の成長を望めるはずもありません。

母親たちが笑わなければ、子どもは笑って過ごす事ができません。

母親たちが元気をなくせば、子どもたちが元気に過ごせるはずがありません。

母親たちが自信を失えば、子どもたちが、いったいどうやって自信が持てると言うのでしょうか。

今のままでは話し相手を失って孤立化した母親たちが、焦点のブレたとんでもない子育てをし始めるのは誰の目にも明白です。なんとか年配者たちが話し相手になってあげて、元気とやる気を少しでも持てるよう応援しなくては、あまりにも可哀相です。

若い母親たちには、必ずや人には言えない、聞けない悩みがあります。それを知恵と経験豊富な年配の女性に遠慮なく話す事ができたら、いったいどれほど心が楽になるでしょうか。

「さあ、また明日から頑張るぞ」・・そんな彼女たちの明るい声が今にも聞こえてきそうです。

私たちは我が子を育て上げた、自らの経験と知恵を、若いお母さんたちにどんどん提供しようと全国規模で立ち上がりました。会員は全員、母親です。近所の「お節介オバサン」として若い母親たちに活用して頂けたら、こんな幸せはありません。

会長  高橋 節子


                     
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