埠頭の先には草間彌生の赤いかぼちゃ。黄色いカボチャも健在です。
同じような位置づけに見えるのは藤本壮介の直島パヴィリオン。
これは中にはいって座れる仕様になっているようですが、思ったようには使われてない。
アシスト付き自転車を借りて、島内を左回りに一周することに。
まずは安藤忠雄の地中美術館へ。これがチケットセンターが離れているとか分かりづらい。
そしてアプローチがやたら長い。その割に行きと帰りの動線が一緒など、
現代の美術館の常識から外れた方向になっています。悪い意味で。
また地中を売り物にしているのに潜るような演出がないために、
その特徴を活かせてないと思いました。
モネの部屋は凡庸。なにより作品自体が大きいだけで見るべきものがない。
タレルの部屋は3室あり、オープン・スカイとアフラムは既視感ありますが、
オープン・フィールドという矩形のなかに立ち入れるインスタレーションは素晴らしかった。
なんでもない凡庸な部屋が光の色だけでその奥行きすらわからなくなる。
最後のウォルター・デ・マリアの部屋は苦労の割に報われていない感じ。
中心の黒い球体をトップライトなどでシンボリックに演出していますが、
むしろベンタブラックなどで黒い影のように見せたほうが現代的ではなかったか。
地中カフェで昼食をとって、李禹煥美術館へ。これも安藤建築ですが手抜きです。
展示はもの派のような近代美術で点数も少ないので興味がない人はスルーでOK。
さて、ようやく本村の家プロジェクトです。南寺と角屋は体験済。
他に見るべきは大竹伸朗によるはいしゃ。歯科医院の大竹風リノベーション。
好き嫌いはあるでしょうが、このひとの発想力は半端ない。センスは一貫してるし。
あと杉本博司の護王神社は右下のトンネルをくぐってガラスの石段の続きが見られます。
Ando Museumなるものもできましたが、入る価値なし。
あとは公共建築群。直島町役場。直島ホール。直島小学校。などなど。
石井和紘による直島小学校は楽しそうに見えたが、どうして道をそれてしまったか。
宮浦に戻り、自転車を返却したら、仕上げに大竹伸朗によるI Love 湯。
銭湯の改装ですが実際に入浴できます。オリジナルタオルも購入可能。
昭和ノスタルジックな内装材はどこから調達してくるのだろう?
さっぱりしてから船を待っていると、かぼちゃのマカロンというのが気になった。
500円くらいするが、大きさは肉まん級。本当にかぼちゃ味だったかは不明です。