Zaskar林道ツーリング2




ホイールを換えてから初のツーリングは北八ヶ岳横断でした。
7時発のスーパーあずさ始発に乗り、茅野に9時過ぎ着。
ここからバスで白樺湖まで目指します。

平日でしたがスーパーあずさは甲府まで立席客もいて満員。
バスもお年寄りを中心に結構乗客はいた。

湖畔で自転車を組み立てて出発したのは10:15頃。
湖畔をぐるっと回ってコンビニがあったのでトイレを借り軽く補給。
10:35頃あらためて出発。ちなみにこのコースは以降もトイレは困らない。

ゆるい勾配の舗装路を登り、蓼科牧場から山に入ります。
と言っても勾配はさほど変わらず、きつくても8%程度。
たまに思い出したように下りがあったりのアップダウンで、
大河原峠まで600mほどの上り。

着いたのは12:35で、予定では双子池にいるはずの時間。甘く見ていました。
しかも高度の影響もあってか疲労が随分溜まっている。
で、写真だけ撮ってとっとと出発します。峠まではさしたる眺望はない。

少し下ってからダブルトラックのダートに入ります。通行規制あり注意。
双子池までは乗車できます。ただ林道から双子池までの道は私道とのことで
自転車を置いて徒歩で双子池に向かいます。

池はまあこんなものかという感じ。ここには1組のハイカーがいましたが、
これ以降はメルヘン街道に出るまでひとと遭遇することはなかった。

少し進むと湖畔の山崩の復旧工事現場。通行止めと書いてあったが挨拶して通してもらう。
その時に、この先は崩れてるらしいよと言われる。ここが今回のルートの鍵。

この先の雨池までの旧林道は崩落が相次ぎ、2012年に歩行者も含めて通行止めになってしまった。
かわりに雨池に向かう登山道は別に指定されているのですが、自転車を持ち込むのは辛そうな道。
そこで現地で見て、行けそうだったら行ってしまおうというのが今回の方針。あくまで自己責任。

工事のひとにはとりあえず様子見で行ってみますと告げて足を踏み入れるといきなりの藪。
しばらくは不安なほどこの藪は続きますが、上りが一段落すると開けてきます。

と、ここで昼食タイム。いつものようにカップ麺を食べようとお湯を沸かすも、なんとガス切れ。
まじか?ととっさに出た手で消えたばかりのバーナーを握ってしまう。当然のように火傷。
火傷自体は深刻なものではありませんでしたが、精神的にだいぶダメージを受けた。

ぬるいお湯でカップ麺をつくってみるも、乾燥麺をそのまま食べているのとさほど変わらない。
ただまあとにかくお腹には収めた。ここで食べないとあとがきつくなる。

13:40頃リスタート。藪を抜けると落石がゴロゴロしているゾーンに突入。
たしかに危険ではあるが路面が崩落しているわけではなく、注意しながら押して進む。

左の崖下には広大な景色が広がり、標高が高くなるに連れて高山植物らしきものも増えてくる。
それはまるで空中回廊とでも呼ぶべき道でした。ただガレは多く乗車できないパートは多い。

気づくと雨池峠登山口に着いていました。突破した。しかも想定時間より早く。
ただ、ここから先は下りですがガレがひどく、乗車率はせいぜい半分程度。

雨池入り口には14:20着。雨池に行くかは迷いましたが地図上で片道10分とあるので行ってみました。
が、これもこんなものかという感じ。雨不足でだいぶ水が引いていたし。この往復で疲労を再び感じる。

ここからはそれなりに荒れてはいますが乗車はでき、比較的良いダートとなります。
で、ここで最後の判断。高原自然園方面に抜けてメルヘン街道に出るか、
もうしばらく平行して走る林道に突入するか。ただこの林道、放置されて状態は悪いらしい。

結局、せっかく来たのだからと後者の林道を選びましたが、入ってからすぐに雰囲気は変わり
道路が川の代わりになってたりとか。あとは藪。最初は轍と轍の間にある可愛いものでしたが、
徐々にひとの背丈ほどまで大きくなり、轍というか道自体が目視できないほどになった。

結論を言えばこの道はお勧めしません。なにもありませんでしたが何が起こってもおかしくなかった。
昔にクルマで踏まれたであろう地盤が安定していたので助かりました。崩落はなかった。

一方、事前に最も危惧していたメルヘン街道に降りていく道は逆にきれいに整備されていて拍子抜け。
ここで雄鹿1頭と雌鹿2頭と遭遇しました。熊でなくてよかったですが、特に雄鹿は馬のように大きく
向かってこられたら危険だったと思います。

メルヘン街道のラジオプレス受信所には16時着。予定より20分遅れ。17:09の列車を目指して急ぐ。
果たして八千穂駅には16:20着。とりあえず水が切れていたので自販機で急速補給。

列車は16:26にもありましたが、これは無理とのんびり自転車を輪行し始めますが、
この列車は7分遅れでやってきました。わかってたら急いで間に合ったかもしれないけど万事休す。
帰りは佐久平経由で大宮まで新幹線使って20時前には帰着。予定は達成できたけど疲れたわ。

ホイールの方はどうだったかというと、まず舗装路での路面摩擦の走行音が大きく
伸びる感じはしない。ダートだと跳ねる印象があり、たぶんスポークテンションが高いのでしょう。
特段、いい感触はありませんでしたが、まあ信頼性を買ったということで。

走行距離:52.9km
獲得標高差:907m
最高標高:2135m


(2017.7.19)






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