マウンテンバイクで魚野川水平歩道



1日め

長野原草津口11:50
最高気温が40度を越すところも出るという猛暑予報の日。
新宿の乗り換えで早くも汗がにじみ出てきました。
長野原草津口の標高は約600m。やはりこの程度の標高では暑かった。

道の駅六合12:40
道はアップダウンを繰り返しながら徐々に登る感じ。
とにかく水分補給をこまめにするようにして、ここで早くも20分休憩。
お土産にお菓子も買ったのですが、翌日の落車であえなく粉々に。

尻焼温泉13:30
この日は翌日に疲れを残さないように、無理のないペースで登ります。
が、このあたりから道は沢を離れ、本格的なヒルクライムが始まります。
たまらず15分ほど休憩。この日の食材が入った袋が肩に食い込みます。

しかしほとんど熱中症状態だった自分にはインナー-ローで踏むことすら辛く、
所によっては蛇行したり、眼を開けているのすらしんどくなったり。
データで見ると、この間4回も休憩を入れています。歩くのとさほど変わりないペース。

野反峠16:05
ピークは1500mと思っていましたがさらに50m登らされました。最後まで勾配はきつい。
が、ここでようやく広大な野反湖とご対面。そこまでの道が平凡だった分、救われました。
ただ薄くガスはかかっていて、湖面のレベルは小雨の影響か随分下がっていました。

野反湖キャンプ場16:35
チェックインが17:15までだったので湖を眺める余裕もなく焦って走りました。
受付で枕とシーツ、小さめの鍋とざるを借り、いちばん小さな薪を買いました。
バンガローは比較的、炊事場や管理棟と近く、助かりました。

建屋はかなりコンパクト。4人用ですが自転車を入れると2人でもきついかも。
経験のない竃による煮炊きが心配だったので、早速調理にかかります。
他の客で竃なんかを使っている人はいない。やっぱりガスが便利だし確実。

悪戦苦闘するも1リットルほど入れた鍋の水は一向に暖まる気配がない。
しびれを切らしてレトルトパウチのパスタの具を投入。パスタも入れてしまった。
が、おそらく水温80度くらいが限界で諦めました。具は問題ないもパスタはぼそぼそ。

その後湖畔を散策したあとコインシャワーへ。10分200円。シャンプー類は100円。
これでようやく体調の方は安定したようです。水が豊富にあるっていうのはいい。

・1日目
 走行距離31.7km
 獲得標高差1072m
 最高標高1597m




野反湖。


2日め

朝2:30頃目覚め外を見ると前夜のガスは消え去り、満天の星空。
トイレまで往復する間、眺めていましたが天の川は確認するも流れ星には遭遇できず。

次に起きたのは4:30頃。てきぱきと寝具の片付けをして朝食の準備に。
昨晩惨敗したパスタのリトライでしたが、さすがに2度目はこつをつかんだのか、
昨日より少ない薪と着火材2つと新聞紙数枚という同条件であっという間に沸騰。やった!

野反湖キャンプ場5:35
とりあえず白砂山、堂岩山方面の登山口に入るもののルートに自信を持てないでいると
後方から2組のパーティーに抜かれました。あとの組とは地蔵峠で再会。

峠の手前で初落車。前方に飛ばされてお腹にまわってきたヒップバッグで着地。
お土産が損傷したのは前述の通り。パンク修理セットの箱も破損していました。
それとおそらくこのとき脱いだグローブをそのままにして紛失。気づいたのはだいぶ後でした。

地蔵峠7:00
地蔵峠を挿んだハンノキ沢、北沢はこの天候でも水量が多いので注意。
峠ではとりあえずルートが合っていたことに安堵し、地蔵様に手を合わせます。
ようやくこの頃から気力が回復し、写真を撮ることも多くなります。

北沢を越えてからの登りは長いです。野反湖を見下ろすわけですから1800mを越えました。
途中、水量の少ない左俣沢、イタドリ沢では迷いなく水補給。
沢の水を飲むことに抵抗がなくなってきている自分は野生化してきているような気もします。

乗れるところは乗ろうとするのですが、このあたりは千沢をはさんだトラバースで、
落葉の下にポケットがあり、ここで前輪を滑らせて落車した時はGPSが90度歪みました。
この時は本体が回転しただけだと思いましたが、後でブラケットが破損しているのを確認。

西大倉山9:30
ここからは「そんなに乗れない!」とweb上でブーイングの多い百二十曲がりの急降下。
倒木もかなり多いので、確かに80%はないなと思いますがコーナーがうまかったら
60-70%くらいは乗れそうな感じです。コンディションは悪くない。ぼくは50%前後でした。

渋沢ダム10:30
途中で1回休憩を入れて、久々に見る人工物であるダムに到着。
ここからが表題にある魚野川水平歩道です。延長8kmの等高線沿いの導水路巡視道。
断崖絶壁の途中にある危険な道、というイメージがありましたが特に上流では広く、快適。
ただ、沢があるたびに巻いていくのでなかなか前に進まない感じはあります。

程なくしてある第一トンネルは頭上に障害物かあるので注意。コウモリもいました。
通行禁止の馬ノ背トンネルは意外と早く、ルート中盤に出現しました。
ここはほぼ階段状の登山道を登ってクリアします。結構な高さあり。
下りた先にはベンチと甘いといわれる湧き水が。飲んでみましたが普通の味でした。

道は高度感を増して、徐々に荒れていきます。湧き水の上を通るところも多い。
で、だめ押しが大きな岩がゴロゴロ転がった土石流の跡。
ここのハシゴは見覚えがありましたが、まさか終盤になって出現するとは。要注意。

歩道の最後は切明に向かってつづら折れに下っていきます。
ここは急勾配だしコーナーにも段差があったりして乗車は無理。
でも乗れそうな直線は乗って1割くらい。全押しを決め込むと上達しないので。

切明12:55
下り終わって橋を渡り、林道を進むとやがて舗装路にぶつかり、ここが切明。
集落には下りずに右に上って国道405号に入ります。
途中、東秋山林道でショートカット?しますが基本はこの道で津南まで。

ここで念頭にあったのは、たしか津南14:54発くらいの湯沢駅行きのバス。
MTBだから巡航速度は出ないけど、間に合う可能性はある。
で、飛ばしました。暑かったですが補給は途中1回だけ。後半登り返しが少なかったのが幸い。

津南駅14:30
やった!間に合ったと思ったらバスはR117沿いの役場前から出るとのこと。急いで戻ります。
ようやくたどり着いたバス停で時刻表を見ると14:43発とあります。もう来るじゃん。
バスの形態もわからないのでとりあえず両輪を外してフレームだけ袋に入れた状態で乗車。
普通の乗り合いバスだったので、車内で車輪を袋に詰め込みます。

やれやれと一息ついたときに、後輪用のディスクパッドアダプターを紛失していることに気づく。
ばたばたしていたからなあ、仕方ないか。
越後湯沢駅でお土産を買い足して、6時前に帰着しました。
東京ではやはり猛暑で雷もすごかったらしい。今回もついていたかな。

・2日目
 走行距離52.1km
 獲得標高差989m
 最高標高1817m




水平歩道。


(13/08/10-11 h.taki)




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