マウンテンバイクで夏沢峠



初日

3連休の初日とあって列車は混んでいて前日にあずさの指定券がとれず、
当日朝、出発30分前に行ったら自由席には長蛇の列が。
それでもなんとか席は確保して一路茅野へ。

この日の茅野は天気予報通り曇り。たまに雨らしきものがぱらりと落ちてきます。
しかしさすがは信州、涼しいです。日差しもなくてラッキーだったかもしれません。

この日のルートはオーレン小屋まで徐々に勾配がきつくなるというもの。
ミスコースで河川敷に下りた以外はほとんど下りはありません。

茅野を9時半頃出発して三井の森のゴルフ場、別荘地に入ったのが10:45ころ。
ここまでは民家がありますがこれ以降は補給ポイントはありません。
三井の森辺りではいちばん雨に降られましたが小雨程度。雨具の出番はなし。

唐沢鉱泉の分岐には12時頃着。ここからダートが始まります。ここまでフロントアウター。
が、この辺りから天敵出現。あぶです。それもすごい数。学生時代の摩周湖以来。
たまらず虫除けを身体中に吹き付けるも、停まるとわっと寄ってきます。
疲労が蓄積されてきているのに休めないのは厳しい。

道は舗装路も混じり、勾配がかなりきつくなっていきます。
たまらず桜平を待たずして昼食休憩を入れます。1時ころでした。
この桜平までのパートがいちばん長く感じました。
水が切れていたのでシラナギ沢で汲みます。飲めるのか知りませんが飲みました。

桜平からは基本、押し。ハイカーも多くなるので気を遣います。
夏沢鉱泉まで行くと水分補給はできます。が、人が多かったのでぼくはパス。
この辺りになると日差しがちらちら覗いてきました。いい感じ。

夏沢鉱泉以降は勾配が急になるので担ぎ主体。雰囲気のある登山道でした。
勾配が平らになり、ちょっと乗った辺りでオーレン小屋着。2時半頃でした。

手続きや支払いなどを済ませて、これからどうします?と聞かれ夏沢峠の展望はと聞くと
期待できないらしい。ならばととっとと熱めの風呂に入ります。
山小屋なので石けん、シャンプー、歯磨き類が使えないのは難儀しましたが、
施設、特に水回りは新しく、好印象でした。

今回泊まるのは2階の大部屋。アジアのドミトリーのような雰囲気でした。
ぼくは運良く段の下のカーテンで区切られたプライバシーがある部分を割り当てられていました。
4時頃にはザッと夕立が。早めに着いていてよかった。

食事は名物の桜肉のすき焼き。1人用にもひとつコンロがあるのが嬉しい。
夕食は5時半からで6時頃には部屋に戻り横になっていたら眠ってしまいました。

・初日
 走行距離:24.3km
 獲得標高差:1385m
 最高標高:2311m




夏沢鉱泉付近。


2日め

起きたら3時半。早速着替えて1階のラウンジに行くと出発する人がいました。
どうやら夏沢峠から朝日を見るらしいということでぼくも後を追いました。

ヘッドランプで照らされた道を歩くこと30分。結構遠く感じました。
朝日の方は残念ながら雲の合間から漏れる光を覗く感じのものでした。

この日の朝の天気予報では茅野は9時まで晴れ、12時から雨とのことだったので
早め早めの行動に出ます。5時半からと言われていた朝食は5時には揃っていました。

出発は5時半。30分ほどで夏沢峠へ。ここからは自転車を置いて硫黄岳を登ります。
森林限界辺りまではいい景色。茅野方面や佐久方面を望むことができます。
しかしそれより上はガスがかかっている上、すごい風。地面もゴロタ石で足場も良くない。

どこか探検隊のような雰囲気のなか苦闘して頂上に立ったのは6:45頃。
一面ガスで何も見えない上、強い風で体温が奪われるので小さな小屋の影に避難します。

下りでは爆裂火口を覗き込んでみましたが、薄ぼんやりと硫黄の湧く表面が見える程度。
やれやれと平穏な峠に戻ったらもう7時半になっていました。

ここから本沢温泉方面に下ります。最初は乗れたものではありませんがそれを過ぎると
勾配も緩くMTBならば8-9割は乗れます。ただしゴロタ石が多いので決して楽ではなく
サドルを下げ、腰を思いっきり後に引いての中央突破。結構疲れました。

8:15頃本沢温泉着。自転車を置いて受付まで歩いて下りていくと、今日は混んでいて
内風呂はNG。露天風呂ならいいよという願ったりかなったりな状況。
600円でチケットを買って、露天風呂まで登り返します。

と、学生グループっぽいのが丁度出るタイミングでうだうだしてます。
構わず横で服を脱いで浴槽に浸かりました。さっきはガスっていた爆裂火口がくっきり見えます。
うーん、タイミング悪かった。けどまた来ればいいさ。

しばらくするとご夫婦のハイカーが現れたので、服を来てそそくさと退散。
なんだかんだで45分くらい滞在していました。

が、そのまま下ると10時の電車に乗れてしまう計算になります。
天気はしばらく持ちそうだということで、予定を変更してミドリ池方面へ。

この道、終盤は林のなかのフラットな気持ちのいい小径になるも、
前半は担ぎあげ担ぎ下しの連続で道も定かではなく、不安な感じもありました。
途中、足場が渡してあるところに一面奇麗な花が咲いていましたが、あれは何の花だったか。

ミドリ池には10:05頃着。しらびそ小屋でチーズケーキセットを頼みます。
この時のコーヒーが美味しかった。身体が暖かく甘いものを欲していたようです。

ここから稲子湯への途中では危うく首を吊りそうになったのはtwitterに書きました。
ここでも後日ちゃんと書いてみようと思います。

しばらくは階段状のつづら折れで乗れませんが、河川敷まで下りると乗れるようになります。
意外とこんなマイナーな道にもハイカーはいるもので、結構気を遣いました。

みどり池入口のゲートからは舗装。八峰の湯のお土産を期待して左折してやや登り返します。
果たしてもくろみ通りお土産をゲット、そのまま松原湖駅まで下りますが本当に何もない。
駅舎もバス停?って規模。で、列車は行ったばかりで次は2時間後!あー。

仕方なく、掃除しながら輪行したり、近くのドライブインで飲料補給しトイレ借りたり。
結局帰宅したのは5時過ぎになりました。ちょうどその頃自宅近辺はゲリラ豪雨。
長野は2日めは奇麗に晴れていたのですけどね。ついてた。

・2日め
 走行距離:22.7km
 獲得標高差:813m
 最高標高:2762m




本沢温泉より硫黄岳を見る。


(13/07/13-14 h.taki)




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