マウンテンバイクでSDA王滝100kmリベンジ



1日め(アプローチ)

王滝は3回めの参戦になります。去年の5月は42kmで完走。9月は100kmで惨敗。
9月は台風前日の散々な天候の日でもう参加することもないだろうと思っていました。

それを翻意させたのは年齢による体力低下の実感です。
来年はぼくも50になり、いつまでも無謀な挑戦を出来る体ではなくなってきます。
ただ輪行での100kmはやはりありえないのでレンタカーという選択になりました。

今回1回での完走達成を目標としていたので、荷物の積み方やボトルの本数、
補給食やレース前の食事まで調べてベストな状態で臨めるようにしました。
眼鏡の曇り止めまで用意し、服装はレーパンに半袖ジャージとMTBらしさも捨てました。

さてレース前日は三軒茶屋の日産レンタカーに車を借りるところから。
トクー!というサイトで予約し当初丸2日で1万円を切る値段でしたが、
物損事故に対する自信がなく、いろいろ保険をかけて行くと1万3千円程となりました。

車種は軽自動車でデイズ。乗り心地は悪くありませんでしたがとにかく非力。
高速道路での上りではアクセルベタ踏みになります。まあ小さい車ですからね。
MTBは前輪を外しただけで後部座席を倒した空間になんとか納まりました。

8時半に家を出て高速に乗るといきなりの渋滞。
2つほどの事故渋滞のようで小仏トンネルくらいまで延々続きました。

その後、伊那ジャンクションで下りてまずはコンビニで買い出し。
明朝の朝食の追加とレース後の食料目当てでしたがおにぎりやサンドイッチは保たない。
かわりにバナナ、ヨーグルト、菓子パン、チョコレートなどを購入します。

時間がまだあったので、気になっていたみはらしの湯という温泉施設に寄りました。
入館料600円と割安。寝湯や打たせ湯もあり、運転で疲れた身体をほぐします。
ただ当日はややガスっていて名前ほど見晴らしがいいわけでもなかった。
食堂で煮カツ丼なるものを食べる。遅い昼食。土産物も買いました。

その後、ガソリンスタンドに寄った後、会場入りしたのは2時半ころでした。
往路はだいたい5時間位。ちなみに復路は若干の渋滞含みで4時間でした。
会場は去年の5月よりかは賑わっていました。まずは受付。今回の記念品はチェーンルブ。

ゼッケンやコースマップを自転車に取り付けたり、飲料をボトルに入れたりと準備したあと
ヘルメットを抱えて会場に戻り、試乗を幾つか。トレック、スコット、BMC、スペシャライズド。
すべてカーボンHTで前2つが650B、後2つが29er。どれも異次元に軽かった。
スコットはやはりジオメトリが似ているのか馴染みやすかった。軽快だったのはBMC。
ここでtさん、rさんと遭遇。後の説明会で再会しました。

気づくともう4時半過ぎ。食事をとりに大又の方まで自動車を走らせます。
パスタで検索して見つけた喫茶店、木犀舎。かろうじて開店していました。
建物は方形平面で芯木がある寄棟屋根の木造建築で木建など古いけどなかなかセンスよし。

会場に戻りhさんに連絡するもuさんらはまだの様子。kさんとはここで会えた。
説明会はスライドを最後までしっかり見て学習。翌日のレースでかなり役に立ちました。

宿は9月と同じ大又山荘。到着は7時半頃となりました。今回は旧館ではなく新館。
おそらくRC造で木造つぎはぎの旧館とはまったく別物でした。風呂は結局入らず。
前回と違い今回は2人の相部屋。もう既に食事も取られ布団も敷かれていたので、
とっとと補給だけして歯を磨き、就寝と相成りました。6時間位はきっちり眠れた。




レンタカーに車載。


2日め(当日)

レース当日は3時ころに起床。同部屋の方は早々と出発していきました。
ぼくは膝と腰にキネシオテープを貼ったり、眼鏡に曇り止め処理をしたり、
トイレに行ったりして会場入りしたのは4時過ぎ。自転車を並べられるのは4時半からなので
それまでコースの外で待機し、時間になったら一斉に並べ始めます。かなり前を確保できた。

それから宿に用意してもらった朝食、おにぎり2個と鮭とお新香、
プラスゼリー飲料2つとバナナとヨーグルトを摂取。食べ過ぎかと思うくらい摂りました。
天候は曇り。昼になっても日差しは弱く、おそらく予報ほど気温は上がらず良い条件。

スタートしてしばらくは平坦な舗装路を走り、上り始めるとダートに。
ここでやはりザーッと抜いていかれます。jさんから声がけあり。
ただかなり前方にいたので9月のように最後尾にはならず、やはりポジショニングは大事。

とにかく停まらないように心がけました。ダートで難しい水分補給も走りながら。
前サスのロックアウトは最初の上りで試しましたが面倒なのであとは外したまま。

ハンドルに付けたボトルケージは振動で緩んでしまいブレーキレバーに当たってしまう。
CP1で締め直しましたが改善せず、ケージが移動して時計に当たり紛失してしまいました。
仕方なく、以降はGPSでの時間表示に変更。走行距離は大雑把にしか把握できなくなりました。

CP1 9:16(制限時間10:00)
なんとか余裕を持ってCP1に到達出来ました。コースは違いますが9月より58分短縮。
今まで見ることがなかった景色が広がっていたのも良かったのだと思います。
ただ腰の痛みはかなり早い段階から始まっていました。CP1ではエアーサロンパスを塗布。
補給、修理も含め14分休憩。

腰に関してはエビ反りのフォームにしたりハンドルに荷重を分散させたりと
いろいろ試してみましたが、息を吐くときに下腹部に力を入れるというのが比較的効果あり。
おそらく筋肉が不足していて痛みが出て、それがこの呼吸法で鍛えることでおさまるのか?

CP1を越えると念願の三浦貯水池を拝むことができました。しかも奥には御岳も見えます。
前日の説明でCP2とCP3の間で時間がかかるのでこのパートは飛ばすように言われていました。
で、CP2到達目標を12時としていましたが、9月に見たその景色に行けども届かない。

CP2 12:12(制限時間13:00)
とにかく水だけ飲んで出発しました。2分休憩。CPでのボトルへの補給はCP1のみ。

CP2からのパートは勾配もさることながらガレ方がひどい。下りもスピード出せない感じ。
ここで今回初めての押しが入ります。乗車している人はほとんどいない。
結局上りの半分以上は押したのではないかと思います。

CP3 13:23(制限時間14:00)
結局CP2−3間は1時間では納まりませんでした。前半の貯金で助かった。7分休憩。
CP3ではパワーバーが配布されていました。ありがたし。後に完走賞でももらいました。
ちなみにCP3では注油のサービスも受けられるようでした。

今回からCP3直後の山間部のパートが復活し、仮設橋+激坂上りというのはなくなり、
タイム的には有利に働きました。ただその後の直角左折後の激坂は相変わらずで、
去年の5月と同様、ここでも押しが入りました。ただ記憶のある道というのは精神的には楽です。

ゴール 14:58(制限時間16:00)
最後は6km近くのダウンヒルでゴール。思いがけず9時間を切れてガッツポーズが出ました。

ただこのくらいのタイムになると実状はレースというよりツーリングペースです。
ならば景色を楽しめればいいのですが、やはり頭のなかは時間と残存体力のことばかり。
もったいなないなとも思いました。

補給はフラスク3本で、2本でも足りる感じでした。ボトルは天然エイドを使えば2本でもOKかも。
この気候でも顔面に汗をかいて目に染みて停まったことがありました。9月はやはり難しい。
膝のキネシオテープは途中で剥がれてしまいましたが、痛みが出なかったのは幸いです。

会場に戻って完走証をもらい、泥だらけのMTBの汚れをひと通り落としてから皆さんと合流。
hさん、sさん、jさん、uさんとともに王滝食堂へ。焼肉定食を食します。

その後、sさん、jさんと別れて3人で山の奥にある御嶽温泉王滝の湯に行きました。
ひっそりと佇むこじんまりした湯場ですがいいかんじでした。やあのんびりするのもいいね。




三浦貯水池と御岳山。


(14/05/24-25 h.taki)




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