5日目






シドニーへの移動日です。出発の時間が早いので5時半頃チェックアウト。朝食は抜き。スカイバスの出迎え。
9時過ぎの飛行機で所要時間は1時間半。航空会社はジェットスターでチケットは安かったのですが、
その分、空港では端に追いやられ、待合は倉庫のような雰囲気がありました。

シドニー空港へ着いたらエアポートリンクでセントラル駅まで。所要15分くらいなはずなのですが、
自動券売機で16ドルとか表示され、間違いではないかとキャンセルしガイドブックを見直しました。
結果としては合っていたのですが、オーストラリアでは時たまこうした非常識な価格が見受けられます。

まずはセントラル駅にて荷物の預け。しかしこれが長い行列で一向に進まない。
で、連れ合いが並んでいる間、ぼくはこの日のカトゥーンバ行きの列車についての情報収集にまわります。

この鉄道は駅に時刻表が張り出されず、列車にも行先が書いていないという不思議なシステムでした。
結局、窓口でもらった時刻表で駅名と逐一照合することに。

荷物預かりは4時間がひとつの単位になっていたので、その午後の時間をシドニー観光に当てます。
いろいろ模索したあと結局シティレールでサーキュラーキー駅にアクセスするとホームからオペラハウスが見えます。
1階の駅を出るとまたすごい人だかり。太陽光が眩しくて目がチカチカします。帽子とサングラスは必携。


駅の目の前が港でフェリー乗り場。左に行くとハーバーブリッジで右に行くとオペラハウスがあります。
まずはシドニーの顔でもあるヨーン・ウッツォン設計によるシドニー・オペラハウスへ。


この建築の基本デザインは1957年に起こされましたが、完成したのは1973年です。
時期としては1956年のTWA空港ターミナルや1957年ブラジリアが近く、先進的ですが
それゆえ構造的な課題は多く、アラップによって解かれるまで随分と時間がかかりました。

実物を見るとたしかに構造力学的ではない実に奇妙な形との印象を受けました。
施工はプレキャスト・コンクリートによるものですが、結構難しかったのではなかろうか。


内部はツアーで見ることができます。日本語は30分で2時から。長いこと並んで何とかチケットをゲット。
参加者は5名でした。メインホールのラウンジまわりとホール内部を見ることができます。
ただ、ホール内部は撮影不可。ラウンジは3次元的に展開していてこの時期にこれだけのものができたのは驚き。


次にハーバーブリッジ方面のロックス地区にアクセスしてパンケーキ店を目指しますが、
ガイドブックの地図が微妙に間違っていて、迷ってしまい到着できずに時間切れ。無念!
仕方なく通りかかったアイルクリーム店でダブルのアイスを頬張り一息つきます。


セントラル駅に戻り荷物を出してカトゥーンバ方面行きの列車に乗り込みます。
結構早めに着いたのですが車内は既に大勢のひとがいて、席を探すのも一苦労。荷物は乗車口近くに置くことに。

ここから約2時間の長旅です。ぼくはその間、この日と翌日のスケジュール組みにかかりっきり。
あまりに頭を酷使したせいか、この日の夜にはめまいのような症状が出てきてしまいました。

カトゥーンバ駅に着いたのは6時半前。ここから30分以上かけて宿まで歩きます。
が、この道は結構起伏があり、下り坂が多い。スーツケースを持ってこれを逆行するのは無理に思えたので
翌日の帰路ではタクシーを使うことにしました。駅周辺にはなぜかヒッピー風の若者が多い。

さて、ようやく辿り着いた宿は聞きしに勝る豪華なところでした。
ロビーではグランドピアノの生演奏の音が流れていて、その先にあるラウンジはまさにゴージャス。
そんなところだったので危惧した朝食はやはり料金に含まれていませんでした。
これを頼むと実に35ドル=3500円になります。ビュッフェでこの値段はありえないでしょう。

夕食も悩むところで別棟のダーリーズというレストランはいかにも格式が高く腰が引けます。
で、フロントで尋ねたところラウンジ内のレストランに通されました。とりあえずほっとする。


前菜とメインの鶏をいつものようにシェアし、デザートはそれぞれに。
値段の方もさほど張らなかったので安心していたのですが、なんと一皿につき8ドルのサービス料がつきました。
4皿頼んだのでそれだけで32ドルってやっぱりお高いのね。ドリンクバーも有料だったし。

ただ部屋の方はさすがに広く快適で、他の宿の2倍以上はあったのではなかろうか。珍しくバスタブもありました。
Wi-Fiもリードオンリーなら無料です。ネットもしながら高額な宿をしみじみひと晩味わいました。





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