2日目






7時から朝食。軽めのビュッフェ。これが宿泊料金に含まれているつもりが実は別途で
後々、トラブルとなる。1食28ユーロの計算になり、明らかに高い。
夕食をフレンチでとりたいのでホテルの人に予約をお願いしておく。

さて、この日はクロード・モネの家とアトリエがあるジヴェルニーへ。
メトロでパリサンラザール駅に出てSNCF(国鉄)でヴェルノンまで。
往復チケットを買うと時間が制限されてしまうので、片道チケットのみ購入。

列車は2ndクラス。1stクラスは日本で言うグリーン車に当るそうで、結構な価格します。
ヴェルノンではなんとなく人の流れに沿って歩き、ジヴェルニー行きのバスに乗車。
20分くらいで到着。少し歩いてモネの家、アトリエにたどり着きます。



ツアーで来ているのか、結構な数の日本人がいました。やっぱり印象派は人気なのね。
まずは睡蓮のある庭を巡ります。モネの絵に出てくる池や緑のタイコ橋が残されています。
次に数多くの種類の花で覆われた庭園へ。そしてモネの家へ。
数多くの浮世絵コレクションが展示されていました。影響を受けていたのでしょうね。



モネの家を出て、最近できたという印象派美術館へ。存じ上げない画家の展示でしたが
楽しめました。ショップでお土産を買って、併設のカフェへ。しかしここのサービスは最悪。
何度も呼んでいるのに一向にオーダーを取りにこない。しびれをきらして出ることに。
少し歩いたところにあった小さなレストランでコーヒーとデザートを頂きます。
ちょっと生き返った。

帰りのバスは行きのチケットがそのまま使えるとのこと。それを紛失してしまった自分は
また片道料金を支払うことに。とほほ。ヴェルノンで列車を待つもやはり寒い。
ということで、この日に連れ合いはジャケットを購入することに決定。日曜なのが不安ですが。

パリサンラザールに戻り少し歩いてRERのA5線駅へ。途中にあったデパートは
案の定閉まっていました。RER駅は相変わらず荒んでいる。ホームの自動販売機で
ミネラルウオーターを買おうとしたら、なんと引っかかって出てこない。むー。

A5線では終点のPoissyまで。ル・コルビュジェによるサヴォア邸を見に行きます。
駅から徒歩15分との情報でしたがとんでもない。30分は歩いたかと思います。
それも途中で少し迷ってしまいましたが、基本的には看板が出ているので親切。
バスはほとんど走っていないので注意。



やー、よくこんなへんぴな所に建てたなというサヴォア邸は期待以上のものでした。
広い敷地は完全に下界と隔絶され、ピクチャーウィンドーからは遠く、パリの丘?が見渡せます。
それより何より素晴らしいのはそのシークエンス。どこを撮っても1枚の絵になります。
特に螺旋階段、スロープ、トップライトと絡んだあたりが素晴らしい。
いろんな要素が詰められたそれはまるで現代の迷宮。イメージとしてはスティーブン・ホールの
「キアズマ」をヒューマンスケールにまで縮小した感じ。逆にこの家がなかったら「キアズマ」
はなかったでしょう。



技術的にも1930年代に建てられたとは信じられない大開口のサッシや、
まるでミースのようなリビングの照明器具。逆に中世を思わせる部屋のなかのバスルーム。
あげていったら切りがありません。ぼくのなかのコルビュジェ、ダントツのNo.1です。



名残惜しみながらあとにします。残念だったのは東西外観。もうちょっと気を遣ってもよかったか。
帰りのRERでちょっとハプニング。遅れて発車した列車に飛び乗ったら、連れ合いとの間で
扉が閉まってしまいました。仕方なく次の駅で待つことに。寂れた駅で人相の悪い方に(失礼!)
声をかけられたときはびびりました。その後、連れ合いとは無事合流。シャンセリゼへ。

さすが天下のシャンゼリゼ、日曜というのにほとんどの店が営業していました。
前日目星をつけた店も開いていて、連れ合いはコートを無事購入。
それはそうと、シャンゼリゼって表参道と雰囲気が似てないかな。

いったん宿に戻って、予約してもらった夕食のレストランを紹介してもらう。
restaurant BONというところ。なんとか宿から歩いていけるところ。
ぱっと見、インテリアは洗練されているので期待してしまいましたが、これがフレンチではなく
ベトナム料理店。がっかり。で、しきりに勧められたサイドディッシュは膨大なもやし炒め。
なんなんだ、これはとデザートもとらずに後にしましたが、結構な値段しました。

教訓。ホテル併設のレストランはともかく、ホテル紹介のものは期待するな。





next

back