ウィーン






オーストリア国境で乗り換えた列車は外観はともかく、内部は西欧の現代のものと同じ。
リンツから乗ったICEはさらに進んで、新幹線より洗練されていた。
チェコとオーストリアの格差が露骨に出ていた。
リンツでは両替と飲料購入、のつもりが、時間がなく両替なしで国際ATMからユーロをおろす。
ICEも20分遅れていた。リンツ駅は現代建築でカッコイイ。
ウィーンに着いたのは夜10時頃。地下鉄に乗って徒歩でホテルを目指すも随分遠い。
ようやく着いたホテルでは…ホテルの項参照。
タクシーの車窓から見えるウィーンは巨大な古典建築物がたくさんライトアップされていて別格。

翌朝、まずは早くから開いているシェーンブルン宮殿へ。
日本語テープガイド付きの屋内のみのチケットを購入。
なかなか便利だったが、音声にとらわれて視覚がおろそかになる傾向あり。
ハプスブルク家の家系の説明などが入っていたが、今ひとつ理解できなかった。
庭は見られないものと思っていたが、実は無料開放されていた。
奥行きのある庭園は何ともダイナミック。
その後ウィトゲンシュタイン邸を見たあと、ユーロを持っていない連れと両替商を捜しながら歩く。
ユーロ圏はほとんど両替商が絶滅しているらしく、
結局シュテファン広場に戻るまで見つからなかった。
その間、ルーフ・トップ・ハウスと郵便貯金局を見る。
シュテファン広場のオープンカフェで一休み。ジュースとミネラルウオータを注文。
後者はテイクアウトしようと思っていたが、ガラス瓶で出てきてしまい、断念。
しばしの休息の後、国立オペラ座に行ってオペラのチケットをとろうとするも
7、8月はシーズンオフでやっていないとのこと。ブダペストでも同様だった。
それを聞く前にオペラ座前でコンサートの客引きにつかまる。
だいぶ悩んで連れはOKそうだったが、今は決められないと言うと客引きと決裂。
これは正しい判断だったと思う。
インフォメーションが見つからず、途方に暮れていると連れが見つけてくれた。
インフォメーションではオペラの件とドナウ川クルーズの情報を仕入れる。
疲れていたがこれで少し元気が出てきた。裏道でシュテファン広場に戻る。
シュテファン寺院はなかなかの迫力だったような。ふたつの塔の片方だけ登る。
そこから歩いてミヒャエル広場方面へ。
ホラインの一連の店舗を見たあと、デーメルでザッハトルテを食べる。
翌日行ったザッハーと比べると、スポンジが密でチョコレート部分には糖がまぶしてあり
デーメルの方が完成度が高く感じられた。店の2階への階段はなかなかかっこよかった。
そこから見える厨房には、マジパンでつくった人形などが多く飾られていた。
ロースハウスを眺めたあと、王宮へ。何がどこにあるのか途方に暮れる。自分はまた疲れていた。
結局、銀器食卓調度コレクション、シシィミュージアム、皇帝居館とまわり
音声ガイドに沿って歩いていたが、閉館時刻が迫っているらしく、
途中からはガイドなしで見て回る。それでも展示は膨大な量だった。
なかではシシィのダイエット話が興味を引いた。ウェスト51センチだったとのこと。
夕食をフィグルミューラーのカツレツか、ウィーンの森のホイリゲという
地元産ワインを出す店かで考え、後者を選ぶ。
地下鉄とバスを乗り継いでメイヤーの家という店へ。
中庭がテラス席となっていて、当初システムが掴めなかったが、
飲み物以外はカウンターにて注文清算する仕組みなよう。
他の客のプレートを見て量が多かったので、サラダ2皿、ソーセージ+ポテト1皿頼んだが
それでも多かった。ソーセージとポテトはほとんど自分が食べるはめに。
ワインは格別うまいというものでもない。ただ料理は極めて安い。
東京で外国人が焼き鳥屋に入ったようなものかな、と思う。
場違いということで、そそくさと席を立つ。
そこから歩いてベートーベンの小路へ。しかし雨上がりのせいか路面はナメクジだらけで
気持ち悪かった。ベートーベン夏の家と遺書の家を外から見て帰途につく。


翌朝、ドナウ川クルーズの時間がうまくつながりそうなので、
ウィーン西駅で荷物をコインロッカーに入れてからまずは鉄道でメルクまで。
この街もなかなかかわいい街並で、修道院も美しい。
クルーズ発着場所は人に聞いても分からず、右往左往したが連れが遠くに見つける。
日本のツアー団が乗り込んでいた。船はそこそこ大きく奇麗だが、甲板はちょっと肌寒い。
で、途中から船内へ。船内はレストランということでコーヒーを注文。
ドナウ川は茶色く濁っていて、思ったほど川幅もない。なんとなく芦ノ湖の遊覧船を思い出していた。
クレムス到着後、なんだかんだしていたら時間がなくなり、駅まで歩いて急ぐ。
しかしいつまでたってもたどり着かず、駅に着いた頃には列車は出て行ったあとで1時間待ち。
仕方なくクレムスの街を少し散策し、駅で時間をつぶす。
で、この列車が西駅に着くとばかり思っていたが、フランツ・ヨーゼフ駅に着いてしまう。
慌てて地下鉄まで歩き、オペラ座前のザッハーへ。ザッハトルテを食べて西駅へ移動。
チケットを買って時刻表を確認してユーロからFtへの両替。円からFtへの両替はできないようだった。
食料買い出してからロッカーの荷物を出してブダペスト行きの列車に乗る。






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