ARGON18 HELIUMに決めるまで




まず、フレームから組んでみたかったです。
市場に出回る完成車はアルテグラ+シマノホイール、たまにFSAクランクと似たり寄ったりで
うんざりしていて、逆にシマノを使わないで組もうと思ったほどです。

内外オークションと、通信販売を主に検索しました。
しかしebayだと日本人の体格に合うフレームサイズのものが少ない。
あと、全く聞いたことがないブランドだったり、条件はいいのに誰も入札していなかったり
怪しげなところは、なるべく避けていました。

ヤフーオークションは信頼感が持てないのでダメ。自作自演が多すぎる気がします。
金額的にも気に入った完成車は35万を軽く越えていて、現実的ではありませんでした。

一方通信販売ではウエムラパーツが圧倒的な在庫量を誇っており、
価格もチネリスーパーコルサの新品が12万円前後など、見たことのない価格がついていました。
ま、これはサイズが大きいという落ちがあるのですが。

で、一通り目を通したあと、候補としてあがったのは、VeloVie、TNI、Eminenza、KuotaKarma
KestrelEvoke、Liaision、Argon18Helium、Trigonでした。
条件は10万円前後で買える、フルカーボンフレームです。
とにかく軽さ追求でしたが、VeloVieなど無名ブランドにはさすがに躊躇しました。

Liaisionというのはウエムラパーツオリジナルの、LOOK555の同型フレーム(フォークは除く)
とのことで、またTrigonはカーボンパーツで有名なブランドでしたが、
黒一色のカラーリングにオリジナリティを感じませんでした。
デダチャイのフレームを使ったEminenzaはうねうねした曲線が気にかかりました。

残った候補はKuotaKarma、KestrelEvoke、Argon18Heliumです。
KarmaとEvokeはebayで特にEvokeは塗装が美しい。
しかし残念なことにサイズが大きめなのと、同一業者が同製品の別サイズを
だいぶ高めに売っているのを見ると、どうも最低落札価格がありそうで断念。

Karmaはかなりあとまで候補に残っていましたが、上野のアサゾーで完成車22万円前後で
売られているのを見て、購買意欲がうせました。廉価車というイメージは避けたかったです。

Argon18Heliumはなんといっても白と黒のツートンが好みでした。
カーボンのラグドはもう古く、いまはモノコックが主流ですが気になりませんでした。
最初にこの世界に戻ってきていいなという自転車はルイガノでしたし、
初めて「買いたい!」という衝動に駆られた完成車はチネリスーパーコルサの黒で
ともにモノトーンでまとまっていました。
また、海外ではそこそこ知られているのに、日本国内では無名に近いということも
技術的に安心でしたし、人と違ったものを持つ優越感みたいなものにもひかれました。

その後、ショップで20万円強でフルカーボン完成車を目の当たりにしたりして、
随分と心は揺らぎましたが、今回はコストより美意識を優先することとしました。

届いたフレームは小さい!が、あとでポジション出したらばっちりでした。
ラグの継ぎ目はやっぱり気になりましたし、危惧していた三角断面のフレームチューブも
なかなかなじめませんでした。
しかしチェンステイ、シートステイの美しいカーボン柄と緩やかな曲線は気に入り、
また、組み上げるにつれ愛着が増してきました。

それにしても軽い!これはほんとにプラスチックだ。でもフォークコラムの断面を見ると
そうやすやすと折れるようにも思えず、案外頑丈との印象を受けました。

結局、完組ホイールの影響で、完成車での価格は予算を1割強上回ってしまいましたが
納得はしています。20万円台後半でこのグレード感はなかなか出せません。(と思いたい)

(2006.12.19)

モノトーンのフレーム




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