ミニベロ単独ツーリング紅葉編




前回の入笠山と同様、FCYCLEメンバーの別の方が発案して
中止となった紅葉刈りプランを単独で走ってきたものです。
今回は東京奥多摩駅から青梅街道を西に走り、途中一ノ瀬高原で寄り道したあと
山梨県塩山駅までの約72kmです。

朝6時半に家を出て、阿佐ヶ谷まで自走し、あとは輪行で各駅停車を乗り継ぎ、
JR青梅線の奥多摩駅に着いたのが9時6分。
自転車を組み立て、コンビニで買い出し等していたら、出発は9時半になりました。
もとのプランから1時間半遅れ。
休憩時間を短くしたりして調整しましたが、結局最後はきつきつになりました。

まずは青梅街道と並行して走る「奥多摩むかし道」へ。
ここでひとつ勘違いをしていて、元のプランは青梅街道をしばらく走ってから入る
となっていましたが、最初から突っ込んでしまい、いきなり前輪が浮くほどの激坂。
さらにビンディングペダルも拾えないガレガレのダートで、さすがに自転車を降りました。

一度街道と接近したあと待っていたのは、なんと延々と続く上り階段。
呆然としていると地元のおばあちゃんが「ずっと階段だよ。国道行った方がいいよ」との助言。
素直に受け入れて「むかし道」は前半3分の1でリタイアしました。先は長いしね。

後ろからひかれそうな怖いトンネルを幾つかくぐり、青梅街道をしばらく進むと奥多摩湖。
実に26年ぶりの再会でしたが、記憶には全然残っていません。
店や旅館がほとんどなくて、いかにも山奥の湖という印象を受けました。

湖北岸を西に走り、湖は次第に川に変わっていきます。
川沿いだというのに、なぜか道はアップダウンしている。
また青梅街道は通行量が多く、特に爆音を轟かせるオートバイがうるさい。
それと南側からの直射日光を受けて10月末だというのに暑い。
思ったように進まないこともあって、少しうんざりしてきました。

しばらく走って見えてきた集落が丹波。
湧き水が飲めるそうですが、洗濯に使っていたりして、本当に飲料用なのかわからずパス。
ずいぶん進んだのですが、目当ての紅葉は本当にちらほらしか見えず。
この後の一ノ瀬林道では道にかなりの落葉があったことを考えると、
紅葉のシーズンは終わってしまっていたのかもしれません。残念。

その一ノ瀬林道に入ると環境は一変して、気持ちいい!
車はほとんど通らない1車線のまさに林道で、山奥まで来たと実感します。
ここは蛇行しながらのマイペース。しばらくは本当に山と川しかなくて木陰が嬉しい。
またしばらく走ると、民家が見え始めます。こんな山奥にも人住んでるんだ。

ほどなくして、ひとつの目処としていた民宿しゃくなげ荘に到着。
プランではここを1時半発で、自分の到着時刻は同じく1時半でした。
とっとと昼食をとればなんとか間に合いそうなので、
道ばたでコンビニで買ったおにぎりとサンドイッチを流し込みました。

ちょっとのぼってひとつのピーク。あまり「高原」という感じはありません。
そこから若干アップダウンして犬切峠に着くも、何の表示もないので通過。
あとは路面状態の悪いダウンヒルを慎重に下ります。
ずっと中腰でしたが、1カ所側溝のフタがまるまる抜けているところがあり、びびりました。
フォークが短く、路面の振動をもろに拾うことも含めて、ミニベロの弱点ですね。

落合で再び青梅街道と合流して、いきなり柳沢峠の上りが始まりました。
ここは最後のおまけ、くらいで考えていたのですが、実はこの旅の最高地点。
とんだ見当違いで、登れど登れど延々道が続きます。車通りがあるので蛇行もできません。

しかしここを越えないと帰れない。ほんとうに辛かったです。
引き足まで使って、脚力を限界まで使い切る。自転車を降りるとまさにヨロヨロ。
鼻水までたらしてようやく柳沢峠に到着したのは3時半すぎ。
とにかくトイレ直行、自販機で水分補給で、はああ、助かったー。しぬかとおもったよ。

あとは塩山まで豪快な下り。
手のしびれは出ましたが、道路整備が進んでいて気持ちよく下れました。

一瞬迷ってから塩山駅着。そのまま帰るのももったいないので、
下調べしていた蕎麦屋「七福」駅前店で、ほうとうを食べてきました。
具たくさんというか、野菜てんこもり状態のほうとうはおいしかったです。お勧め。

(06/11/02 h.taki)

辛うじて残っていた紅葉。




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