『お兄様へ 6』


(※この先は完全に「男性視点」のR18指定でかなりエグイ表現があります。
苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください)


翌日。

「おはよう」
「おはよう」

学校はいつもと同じようにあった。
いつもと同じあいさつ。
いつものみんな。
だけど、そこはもうわたしには今までと同じところじゃなかった。

「おはよう、さくらちゃん」
「おはよう、千春ちゃん」

千春ちゃんも利佳ちゃんもいつもと同じように来た。
いつもと同じように。
何一つ変わることはないように見える。
当然だ。
わたしたちのあれは。
けっして他の人に知られてはいけないから。
そんな素振りを少しでも表に出してはいけないものだから。
知っても知られてもいけない秘密をわたしたちは共有してしまった。
わたしたちはみんなとは違う。
もう、けっしてみんなと同じにはなれない。
それを思い知らされてしまったから。
もしもあそこにわたし一人だけで出されていたらこんな気持ちにはならなかったと思う。
たとえ自分がモノのように値をつけられて売られる卑しい商品だと気づかされても。
こんな気持ちにはならなかったと思う。
それを思うと、やはり小狼様はわたしたちのことを知っていたのだろう。
あるいは。
わたしと千春ちゃん、利佳ちゃんが同じクラスにいるというのがすでに小狼様の手によるものなのかもしれない。
あの人ならばそれくらいのことはできるだろう。
そんな回りくどいことも自分の楽しみのためなら惜しまないという妙な律義さがあの人にはある。
そんなことを考えているうちに秘密を知る最後の一人があらわれた。

「おはようございます、さくらちゃん」
「知世ちゃん……お、おはよう」
「ふふっ、どうしましたそんなお顔をして。わたしの顔になにかついていますか」
「う、ううん、そんなことはないよ」

いつもと同じあいさつ。いつもと同じ笑顔。
いつもの知世ちゃんだ。
いつもと同じ、優しい瞳がわたしを見ている。
これを見ていると昨日のあれはなにかの間違いだったんじゃないのか、あれは知世ちゃんじゃなかったのではないか、そんな気もしてくる。

もちろん、そんなことはあるはずもないのだけど。

授業も終わった放課後のこと。

「さくらちゃん、ちょっとよろしいでしょうか」
「なに、知世ちゃん」
「この後、ちょっとつきあっていただきたいことがあるのですが。そんなにお時間はとらせませんわ」
「うん、わかったよ」

知世ちゃんにそう声をかけられた。
これもいつもと同じ、これまでにもよくあったことだ。
わたしも一瞬、これまでの続きなのかと思っちゃったくらい。
それくらい、知世ちゃんの態度は今までとなんら変わらない、ごく自然なものだった。

知世ちゃんに連れて行かれたのは音楽室だった。
放課後ということもあって、他には誰もいない。
わたしと知世ちゃんの二人っきりだ。
部屋に入ると知世ちゃんはすとんと机の上に腰を下ろした。
いつもはお行儀のいい知世ちゃんには似つかわない、少しお行儀の悪い座り方だ。
足を開いたちょっと乱暴な座り方だった。

「御用ってなに、知世ちゃん」
「ふふ、それはですね……」
「と、知世ちゃん!?」

知世ちゃんの指がスカートの下に回りこみ、下着、パンティにかかる。
それはするするとおろされていき、足の先から抜け落ちた。
開かれたままの知世ちゃんの足の間、見てはいけないところがわたしの目の前に晒される。
いくら女の子同士だからって。
他の子のあそこをこんな間近で見たことなんてないよ。
こんなのって。

「さくらちゃんにわたしの『ここ』を清めていただきたいのですわ」
「ここって……」
「ここですわ。ここをさくらちゃんの可愛いお口で清めていただきたいのです。わかりますわよね?」

言われていること、求められていることはすぐに理解できた。
そういう経験がすでにあるからだ。
小狼様の4人のお姉様たちにご奉仕するという経験がわたしにはあった。
女性同士でも性行為は成立する。
それをいやというほど身体にしつけられている。
だけど、それを学校で。
それもいくら放課後といっても誰が来るかもわからないこんなところで。

「知世ちゃ……」

口を開いて抗議しかけたところで、わたしには自分にはそんな権利はないのだということを思い知った。
わたしを見る知世ちゃんの瞳。
いつもと同じ、優しい瞳だ。
昨日のあの時とは違う……そう思いかけて、それがとんでもない誤りだったことに気づく。
知世ちゃんの瞳はなにも変わっていない。
そう。
知世ちゃんは。
はじめっからずっとこの瞳でわたしを見ていたんだ。
今までも。昨日も。そして今も。
知世ちゃんの「優しさ」は人に対してのものじゃない。
人が愛玩動物に向けるそれなんだ。
けっして対等の存在ではない。
自分よりも下位の、劣った、卑しい存在に対して向ける慈しみなんだ。
それは憐れみというものかもしれない。
小狼様と同じ瞳だ。
そしてわたしは。
人の憐れみに情けを請う、卑しい存在でしかなかったんだ。

「はい。知世様……。ご奉仕させていただきます」
「よろしくお願いしますわ」

跪いて知世ちゃんのそこに舌をあてて舐めあげる。
本人を表したかのように可愛らしい部位だ。
女の人のここをそんなに見たことがあるわけじゃないけど、やはりお姉様たちのそれとは違う。
未熟で愛らしい。
多分、男の人の手が触れたことなんか一度もないんだろうな。
わたしとは大違いだ。
潤んできたそこにおずおずと舌を差し入れる。
温かいぬめっとした感触。

「ん……んふぅ……」

知世ちゃんの唇から微かな声が漏れ始めた。
知世ちゃん、感じてるの?
上目づかいに見る知世ちゃんの顔は苦痛を堪えているかのような表情だ。
これは今までわたしが見たことのない知世ちゃんだ。
さらに舌を奥へと延ばすと、声はさらに強くなった。
そのまま奥の肉壁を舐る。
舐る度にそこからは蜜が溢れだす。
知世ちゃんの蜜の味。
お姉様たちとは違う味だ。
お上品でつつましい。

「あ、あっぁぁ、いいですわ、さくらちゃん」

知世ちゃんも興がのってきたみたいだ。
両膝で頭を強くおさえられる。
息が苦しい。
でもやめるわけにはいかない。
さらに奥へ奥へ。
そこでわたしの舌は行き詰まりになった。
なにかがそれ以上の侵入を阻んでいる。
柔らかい肉の壁が。
それは知世ちゃんの純潔の証だった。
やっぱり知世ちゃんは……
男の人と一度も、ううん、多分、女の子ともこんなことをしたことはないんじゃないのかな。
なんていうのかな。慣れてないって感じがするよ。
きっとこれが知世ちゃんの「はじめて」なんだ。
そのはじめての相手にわたしを選んでくれている。
そう思ったら知世ちゃんのことがとても愛らしくなった。
もっともっと愛してあげたい。
可愛いお口だけじゃなくて、その上にある可愛い芽も舐めてあげる。

「くぅっ、さ、さくらちゃん。そこは……」

やっぱり知世ちゃんはあまり経験がないんだ。
とっても可愛い反応をしてくれる。
こんな反応をされるとわたしももっといじりたくなってしまう。
舌で舐めあげ、歯でつまみ、唇でころがす。
お姉様たちにしこまれた業をこんなところで披露することになるとは思ってなかったよ。
わたしが責める度に知世ちゃんはびくんびくんと身体を振るわせて反応する。

「あぁっ、さくらちゃん」

そこでわたしのそこに当てられたものがある。
知世ちゃんの足だ。
いつのまにか靴下を脱いだ知世ちゃんの足指がわたしのそこにあてられ擦ってくる。
ぬちゃぬちゃといやらしい音がする。
わたしのそこはすでにこれ以上ないくらいに潤んでいた。
知世ちゃんを舐めながらわたしも興奮してたんだ。
なんていやらしい子なんだろう。

「ん……うん……」
「さくらちゃん、さくらちゃん」

わたしと知世ちゃん、二人の声が音楽室に響く。
もう、誰かが来るかもしれないなんてことは気にもならない。
知世ちゃんのことだ。
誰もここには来れないようにしているにきまってる。

「あぁ、もうダメ! いきますわさくらちゃん! 受け止めてぇぇ!」

感極まった知世ちゃんが両手と両膝でわたしの頭を押さえつけた。
わたしが逃げられないように。
もちろん逃げるつもりなんてない。

ぷっしゅぁぁぁぁぁ〜〜〜

知世ちゃんのそこから勢いよくからあふれ出た聖水をわたしはなんのためらいもなく自分の口で受け止めた。

事を終えるとさすがに呆然となった。
している最中はわたしも興奮していたけど、終わってみるとやはりなんともいえないむなしさに襲われる。
学校で、それも知世ちゃんとなんてことをしてたんだろう。
そう思ってたらふと、知世ちゃんの足元に落ちている紙切れが目に入った。
部屋に来た時にはなかったはずだ。
となると、知世ちゃんのお洋服から落ちたのだろうか。
そう思って拾ってみると、それはなにかの領収書のようだった。
かなり大きな額が書かれている。
でも、いったいなんの?
その疑問はすぐに知世ちゃんが解決してくれた。

「あら。見られてしまいましたの」
「知世ちゃん、これって。領収書みたいだけど」
「そうですわ。それはさくらちゃんの領収書です」
「え……。わたしの?」
「だってさくらちゃんは李さんの「持ち物」ですから。李さんの許しなくこんなことはできませんわ。ですので李さんにさくらちゃんを貸して頂きましたの。それはその領収書ですわ」
「領収書……わたしの……」

そう言って笑う知世ちゃんの顔を見てわたしは確信した。
わざとだ。
知世ちゃんがそんなものをうっかり落としたりするわけがない。
わたしに見せるために落としたんだ。
わたしが……「お金」でやりとりされる卑しい存在であることを教えるために。
この時から知世ちゃん、ううん知世様はわたしの新しいご主人様の一人になった。
もうなんとも思うことはない。
小狼様に小狼様のお姉様たち。
わたしがお仕えする人たちは多い。
その一人に知世ちゃんもなっただけだ……
学校は。
休息の場所から新しい蜜獄に変わった……

NEXT……


知世×さくら。
これまでさんざん悪知世様を書いてたのにやったことなかったな。

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