『お兄様へ 4』


(※今回もPixiv的に言うとR18Gになります。
苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください)



でもねお兄ちゃん。
本当に辛いのはこれじゃないの。
痛い、っていうのはまだ我慢ができるの。
本当に辛いのはね。
辱められることなの。
人の尊厳を踏みにじられることなの……

その日はいつもとは違っていた。
いつもお部屋にいるのは小狼様一人。
他の人がいたことはない。
なのに、その日は呼ばれて入った部屋に大勢のメイドがつめていた。
10人以上いる。
まるでお屋敷中のメイドを集めてきたみたい。

「あの、小狼様?」

わたしの問いかけに小狼様は無言。
ただ、周りのメイドたちが戸惑うわたしの手をとって部屋へと引き入れていく。
そして剥かれる。
メイドたちの手が一枚、一枚わたしの衣装を脱がせていく。
あっという間にわたしは丸裸にされてしまった。
そして、両手を後ろ手に捻り上げられる。
さらに何本もの手が伸びてわたしの肩を、足をおさえつけて固定していく。
なんのことはない。
いつもされていることをいつもと同じようにされているだけ。
それが目に見えないなにかからメイドたちに代わっただけだ。
されていることは変わらない。

だけど、その先はいつもとは違うようだった。
それも最悪な方向で。
あぁ、お兄ちゃん。
男の人はどうしてこんな酷いことが考えられるの。
お兄ちゃんも女の人にこんな酷いことをしたいって思っているの。
わたしは想像もつかないよ。
こんな酷いことができるなんて。

固定されたわたしの目の前にバケツが置かれた。
そこにガラス瓶で水が注がれていく。
ただの水ではないようだ。
なにか薬のような匂いがする。
少しずつその液体は注がれていく。
もう2リットルくらいは入れただろうか。
注入が終わると、今度はメイドの一人が別のガラス瓶をその液体へと差し入れた。
そのガラス瓶は二重構造の管のようになっているらしい。
後ろの取っ手をひっぱるとガラス瓶の中に液体が注入されていく。
ゆっくり、少しずつガラス瓶に液体が溜まっていく。
ゆっくりと。
少しずつ。
この時にはもう、わたしにも彼女たちが何をしようとしているのか察しがついていた。

あのガラス瓶の形。
あれは、浣腸器だ。
医療実習で見たことがある。
お腹に薬を入れてお通じをよくするための道具だ。
あれをわたしに使うつもりなのだ!

わざとらしいくらいにゆっくりと作業しているのもわたしに見せつけるためだ。
そして理解させるためだ。
これから訪れる人として、そして女性として最低最悪の惨めな最期を。

ゆっくりと長い時間をかけて、ようやく浣腸器に液体が満たされた。
そのいやらしい形をした先端がわたしに向けられる。
同時に、両足を思い切り広げた形で持ち上げられる。
お薬を入れやすいように。

「いや……いや……」

かくかくと震えながら哀願してももちろん、許してもらえるはずはない。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら無慈悲にわたしの肛門にガラス瓶の先端が突きつけられる。
ぬりゅっと入り込む。
そして。

「くぅ……!」

あぁ、入ってくる……
とても冷たいなにかが。
お腹の中に入ってくるぅ!
少しずつ、少しずつお腹の中に入ってくる。
直腸に染み入り、その奥へと侵入してくる。
わたしを破滅に追いやる悪魔の液体が。

ここまでされてわたしもようやく気がついた。
この人たちは違う。
お屋敷のメイドたちじゃない。
ううん、そもそも人ですらない。
人じゃない、別のなにかだ。
見覚えのある顔が一つもない。
いや、それ以前に顔が見えない。
顔に焦点をあてようとするとぼやけてしまう。
それにこの冷たい手。
冷たい上にとてつもなく力が強い。
どんなに力を入れてもびくともしない。
いつもわたしを押さえている見えない力。
きっと、あれがメイドの姿をとったものなのだろう。
なんのために?
きまっている。
わたしを辱めるためだ。
人に見られている、そう思うだけで恥ずかしさは倍増する。
それもこんなにたくさんの人に。
もっとも恥ずかしいところを弄られるところを見られている。
小狼様一人に見られている時とは違う。
たまらない恥ずかしさがある。
顔もよく見えないはずなのに、笑っているのだけはわかる。
それがまたわたしの恥ずかしさと惨めさを亢進させる。

きゅ〜〜〜

ガラス瓶が空になる。
でも、それで終わりじゃない。
またバケツに突き入れて液体を注入する。
まさか、あれを全部わたしに入れるつもりなの?
やめてぇ。
そう叫んでも慈悲はない。
再び突き入れられた先からドクドクと液体が流し込まれる。
く、苦しい。
お、お腹が破裂しちゃう!
バケツが空になるまで何回、入れられたろう。
やっと終わった時には、わたしのお腹は見てわかるくらいに膨らんでいた。

ぐきゅるるるる〜〜〜

「う……」

下腹から下品な音があがる。
強烈な便意も。
お腹いっぱいに浣腸液を入れられたのだ。
我慢できるはずがない。

「お、お願いです。お、おトイレに行かせてください……」

こんな惨めなお願いがあるだろうか。
もう人の尊厳もへったくれもない。
そんなことを考える余裕もない。
お腹中を駆け巡る強烈な便意から逃れたい、それしかない。
そんなわたしの必死の哀願に報いるのは、ニヤニヤとしたいやらしい、それでいて冷たい笑みだけ。

「小狼様! お、お願いします小狼様! おトイレを使わせてください! 小狼さまぁ!」

もう恥じも外聞もない。
わたしは泣き狂いながらこの部屋でただ一人、決定権を持つお方にすがった。
なんて無意味な行為だろう。
そのお方がこれをさせているというのに。

案の定、小狼様の返事はそっけないものだった。

「ん、どうしたさくら。ずいぶんと顔色が悪いじゃないか」
「お願いです、小狼様! おトイレを使わせてください!」
「ふん、そうか。それなら……」

ぽんっと小狼様が手を叩くと宙に何かが現れた。
あれは……砂時計?

「これがなくなるまで我慢できたら便器を使わせてやろう」
「あ、ありがとうございます」
「それじゃあスタートだ」

くるっと砂時計がひっくり返され、カウントが始まる。
さらさらと流れ落ちる砂。
緩慢なその流れがきわめて遅く感じる。
砂時計そのものはごく普通のものっぽくて、砂の流れも普通なのだろうけど、今のわたしにはあまりにも緩慢に思える。
あぁ、早く、早く。早く落ちてぇぇ。もう我慢できない。
あと1分。30秒。10秒……

「終わりました、小狼様。は、はやくおトイレに……」
「ほう。よく頑張ったな。えらいぞさくら。それじゃあご褒美だ」
「はやく……」
「おい。さくらに『便器』を用意してやれ」
「はい」
「あ……?」

小狼様の指示でわたしに用意された『便器』。
それは浣腸液を入れていたバケツだった。
持ち上げられたわたしのお尻の下にバケツが置かれる。
わたしがひり出すものを受け止めるために。
こ、こんなことって。

「小狼様、こ、これは……?」
「どうした? 用意してやったぞ。お前専用の『便器』を。好きだけひり出すがいい」
「そ、そんなぁ……」

あぁ、この人は。
はじめからおトイレを使わせる気なんかなかったんだ。
そんなのあたり前か。
この状況でおトイレに行かせてくれるなんてあるわけない。
ただ、わたしが無駄なあがきをしてのたうつのが見たかっただけだ。

メイドたちが用意された『便器』の上にわたしをかざす。
多分、このメイドたちはみんな小狼様が魔力で作った、いわば小狼様の一部なのだろう。
わたしを押さえるこの手も、見つめるいやらしい目も、みんな小狼様のものなのだ。
そして、それはわたしの両足をこれ以上はないくらいに大きく広げ、わたしのそこを小狼様の目の前にさらけ出す。
さらに、しなやかなその指をわたしのそこに差し入れてくる。
浣腸液でぬるんだそこに指はたやすく侵入し、ぬちゃぬちゃと音をたてて蠢く。
必死ですぼめようとしているそこをこね回されるというこの感触。
堪えているものを噴き出して楽になりたいという強烈な欲求に心がめげそうになる。

くすくすくすくす……
くすくすくすくす……
くすくすくすくす……

メイドたちの微かな笑い声が見られているという羞恥心をさらに刺激する。
かき回される肛門から伝ってくる妖しい快感。
あぁ、今すべてを吐き出したらどんなに気持ちがいいんだろう。
そんな暗い欲望がわたしの心を蝕んでいく。
我慢ももう限界が近い。

それでもわたしは耐えた。
歯を食いしばって頑張った。
こんな恥ずかしいところを人に、誰よりも小狼様に見られたくない。
その思いで必死になって耐えた。

無駄なあがきだった。
大量の浣腸液を注入されておトイレに行くこともできずに放置されたらどうなるか。
言うまでもない。
どんなに我慢しても限界がある。
最期まで我慢するなんてできっこない。
耐えられる……はずが……ない……

「いやぁぁぁっっ!」

※×△□#=$<@ж☆…………

聞くに堪えぬ下劣な破裂音と共にわたしは人間の尊厳をバケツに吐き出した……

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「やめてぇぇ……もう入れないでぇぇ……」

地獄は一度では終わらなかった。
汚物を吐き出したそこへ再び浣腸器がつきつけられる。
そして注入。
我慢。苦痛。
破裂。
それが何度も繰り返される。
すでに下劣を吐き出す様は見られてしまっている。
さらに我慢することに意味などないのはわかっているけど、我慢せざるをえない。
その我慢をメイドたちはクスクスと笑いながら弄い嬲る。
炸裂。
地獄はわたしが噴出するものが注入した液体と同じになるまで続いた。
もうお腹の中になにも残っていない。
きれいなものだ。

「はひぃ……」

床に頭をつけて足を広げられ、お尻を持ち上げた無様な格好で固定される。
広げられたお尻がぱくぱくしてるのがわかる。
きっと、お尻の穴はだらしなく開きっぱなしになっちゃって奥まで見られているに違いない。
そこに小狼様の強い視線を感じる。
見られてるぅぅ。こんな恥ずかしいところを……

その時のわたしはまだ理解していなかった。
男の人の強烈な欲望、それがどんな形になるのかなんて。
小狼様の視線の意味するものがなんなのか、全く理解してなかった。
だから小狼様に声をかけられても何を言われているのかわからなかった。

「さくら。力を抜けよ……」
「は、え? ……。いぎぃぃっ!!」

その瞬間になにが起こったのかすぐにはわからなかった。
身体の奥、下腹にすさまじい異物感が生じる。
なにか固くて巨大なものが身体に侵入してくる。
あわててふり返って見てもなにをされているのか咄嗟に理解できなかった。

ごりゅっ、ごりゅっ

強烈な異物感。侵入感。
こ、これは、まさか?
お尻に、お尻の穴に小狼様が!

「ひ、ひぃぃ! ひぃぃっっ!」
「あぁ、思ったとおりだ。お前はここもよさそうだと思ってたぞ」

お尻の穴を犯されている!
そ、そんなところを!
こんな形の苛めがあるなんて、わたしは想像もしてなかった。
そんなところで男の人を受け入れるなんて。
ぐちゅぐちゅと結合部分からいやらしい音が漏れる。
わたしの驚きに反して、浣腸でぬるぬるになったわたしのそこは、小狼様の身体をたやすく受け入れてしまっているらしい。
肩を掴まれて上体を起こされる。
体重が結合部分にかかり、さらに奥まで突き入れられる。
く、苦しい。
お腹に太い楔を打ち込まれているみたい。
掴んだ肩を揺すられ、小狼様のものを擦り上げるように身体をふられる。
その度に結合部分からいやらしい音がする。
メイドたちの手が伸びてきてわたしの秘所、胸、足を摩る。
さらには舌を伸ばして秘所と結合部を舐め上げる。
人としてあってはならない箇所を犯されながら全身を舐られるこの感触。

「あ、あ、あぁぁ」
「くぅ、さくらぁぁ。いくぞ!」

ドクンドクン

終わりのない孔の中に熱い体液を流し込まれるを感じながら、わたしの身体はわたしの意志に反する絶頂を堪能していた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

それからしばらく、わたしのそこを責めるのが小狼様のお楽しみになった。
二人になって前後から同時に貫くというのがお気に入りの責めらしい。

「あ、あ、あっ……」
「いいぞ、さくら。お前の身体はどこも最高だ」
「ありがとう……ございます……」

二人に分身するなどという奇跡も今ではさして気にならない。
この人にはその程度は造作もないことなのだろう。
貫かれた前後の秘所に全体重がかかるこの苦しさ。
それすらも快感に変えてしまうようにわたしの身体はしつけられてしまっている……

NEXT……


続く。

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