『サクラの奇妙な冒険』

第一部 トモエダ・ブラッド


日本迷作マンガ劇場その6 ジ○ジ○の奇妙な冒険

キャスト
ジョジョ:さくら
ディオ:知世

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合唱コンクールにむけて毎日練習してる知世ちゃん。
わたしも聞いたんだけどすごくステキなの。
がんばって! コンクール、絶対応援に行くからね!

ちゃちゃちゃちゃららら〜〜(タイトルクレジット)

『さくらと知世とすてきな歌』
『偽りの友情!の巻』

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『第30回、友枝町合唱コンクール。優勝は・・・・・・』

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ

『大道寺知世嬢! 審査員全員が満点という脅威の得点で2位以下をブッチギリで引き離しての優勝だぁ――ッ!!』

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ

『可憐なる容姿! 人を魅了する歌声! 妖しい輝きを湛える瞳! まさに現代に蘇ったセイレーン! 彼女の前では初○ミ○も霞んで見える――ッ!!』

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ

「おめでとう、知世ちゃん」
「ありがとうございます、さくらちゃん。ふふっ、さくらちゃんに褒めてもらうのが一番嬉しいですわ」
「そんな・・・・・・。えへへ、照れるな」

『おお〜〜っとォ――ッ!! ここで彼女を祝福にあらわれたのは・・・・・・木之本さくら〜〜! 友枝町が誇るもう一輪の花、さくらがここで登場だぁ――ッ!』

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ

『二人は小学生時代からの親友! 知世嬢が深窓に咲く薔薇ならば、さくら嬢は大輪の向日葵! 対照的な二人! 友枝町に咲いた二輪の花! まさに我が町の誇りです!』

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ

「ふふっ、さっそく優勝をお母様に報告いたしませんと。さくらちゃん、ちょっと待っててください。着替えたら一緒に帰りましょう」
「うん!」

ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ ワ――ッ
ワ――ッ・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

知世ちゃんと知り合って「知世ちゃん」「さくらちゃん」って呼び合うようになってどのくらい経ったのかな・・・・・・?

小学生の時からだからもう7年かな。
7年かぁ。
知世ちゃんと初めて会ってからもう7年・・・・・・
どうしてだろう。
今、知世ちゃんとあんな会話をしていたけど。
正直わたしは彼女に対して友情を感じていない・・・・・・

なぜ!?
知世ちゃんはあんなにすごくていい子なのに友情を感じないなんて!
7年前の事件(ケロちゃん膝蹴り事件)のせいなの!?
でも、あれはケロちゃんがあんまりにも意地汚かったせいだし。
知世ちゃんの態度も当然なのに!
それとも、お兄ちゃんが知世ちゃんのボディガードさんたちに袋叩きにされたから?
でも、あれだってお兄ちゃんがあんまりわたしのことイジめるから知世ちゃんは心配してくれただけだよ!
知世ちゃんはわたしのことを本当に思ってくれている。
ああ、それなのに!
それがわかるのに!
どうして知世ちゃんに友情を感じないの!?


・・・っていうか〜〜。
う〜〜ん、なんて言ったらいいのかな〜〜。
知世ちゃんがわたしを見る目ってなんていうかその〜〜。

ぬる〜〜ってしてるっていうか〜〜
ねと〜〜ってしてるっていうか〜〜
生暖かいっていうか〜〜

なんか『友情』っていうのとは違う気がするんだよね〜〜。
あれは一体、なんなのかな〜〜。

千春ちゃんに相談してもびみょーーな笑いでごまかされちゃうし〜〜。
利佳ちゃんに言ってもクスクス笑うだけで何も教えてくれないし〜〜。
奈緒子ちゃんは目をキラキラさせてメモをとり始めちゃうし〜〜。
百合とかレズとか書いてたけど、あのメモなんなのかな〜〜。次の新刊のネタができたってどういう意味だったんだろう?

う〜〜ん、やっぱりよくわからないな〜〜。
今度、小狼くんに相談してみようかな〜〜?
でも、小狼くん、知世ちゃんの話を出すとすっごいイヤそうな顔するんだよね〜〜。
あれもなんでなのかな〜〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

交叉する少女たちの想い。
それが重なる日がいつか来るのであろうか。
闇の鍵は―――
静かにその時を待つ・・・・・・

to be continued・・・

(いやですわ、さくらちゃん。『友情』だなんて他人行儀な。わたしとさくらちゃんの間にあるのは100%混じり気無しの『愛情』! まだ自覚なさっていらっしゃらないなんて。うふっ、これはわたしからキチンとお教えしてさし上げなければなりませんね。うふふふふふ・・・・・・)

to be continued?


苦情も禁止。

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