『無惨編・番外e1』


(※この先は完全に「男性視点」のR18指定でかなりエグイ表現があります。
苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください)


















どこからともなく現れた樹の枝に体を拘束されてもさくらはそれほどの驚きは感じなかった。
小狼が不思議な力を秘めたカードを使うことはもう知っている。
おそらくこれは『樹(ウッド)』のカードだろう。
前にも一度、これに縛られて吊るされたことがある。

ふいに誰もいなかったはずの背後に人の気配が出現した時も、それが正面にいる小狼と全く同じ姿形をしていることを知った時も驚きは少なかった。
『双(ツイン)』のカードだ。

二人の小狼が前後から見守る中で『樹』はさくらの両の手足に絡みつき、ゆっくりと手首足首を四方へと広げていく。
ゆっくりとした速度ではあるが、そこに込められた力が凄まじいものであることがさくらにはよくわかる。
渾身の力で抗ったところで四肢を広げられる速度はわずかも変化しまい。
やがて、さくらの両手は頭の上にバンザイの形に広げれた形で固定され、両足も大きく割り広げられた形で固定された。
胸も秘所も後蕾も、女性が男性の目から隠した全ての箇所が丸見え。
ガラスに貼り付けられた昆虫標本のようにミジメで無様な姿だ。

「やぁ・・・・・・」

さくらの口からかすかな呻き声が漏れる。
恐怖によるものではない。体を見られる羞恥からくるものだ。
人は痛みや辛さに慣れることはできても快楽と羞恥になれることはできない。
また今日も御主人様に責められてあられもない声を上げることになる。
それが恥ずかしい。
しかも今日は『双(ツイン)』まで使われている。
これを使うということはつまり女の子のもっとも恥ずかしい箇所、性器よりもなお秘めておきたい部位を責めるつもりなのだ。
あんな卑しい部位を責められる。しかも、きっと自分はそれに反応していやらしい声をあげてしまう。それを想像するとさくらは顔から火が出るくらいに恥ずかしくなる。

ここまでされてもさくらは羞恥は感じても恐怖についてはそれほどには感じていなかった。
たしかに小狼の責めは辛く厳しい。
今まで何度も泣き狂わされている。
けれど、体を傷つけられたことは一度もないし、暴力を振るわれたこともない。
キツイ責めもオシオキも不器用な彼なりの愛情表現であることを今のさくらはよく理解している。
なので魔法を使って責められるということにそれほどの脅威は感じていない。

ただ、少しだけ気になっていることもある。それは月齢についてだ。
小狼の魔力と精神は月齢に大きく左右される。
特に危険なのは魔力が最高になる満月の晩で、この夜だけはさくらも小狼に会うことを禁止されている。
魔力と共に高まった狂気が何をしでかすかわからないからだ。
今宵は満月ではない。
が、それに近いまでに月は満ちている。
小狼の魔力も狂気もかなり強まっているだろう。
それはいまだに床で蠢いている影を見れば一目瞭然だ。
ひょっとしたら今日の責めはこれまでとは違うものになるかも・・・・・・?
そこが少し不安だ。

そんなさくらの不安を拭うかのように小狼が唇をあわせてくる。
最初は軽く唇が触れるだけのキス。
次いで唇を割り入って舌をねじ込ませる深いキス。
差し込まれた舌と共に大量の唾液が流し込まれてくる。呑めという命令だ。
さくらは逆らわずに流し込まれた唾液を呑みこむ。

「ん・・・・・・くぅ・・・」

さんざんに舌で口内をねぶられてから開放された唇を今度は背後の小狼が襲う。
首を後ろ向きに捻じ曲げられて唇を奪われる。
再び流し込まれてくる大量の唾液。
これも逆らわずに呑みこむ。

「ぷはぁ・・・・・・」

唾液の量が多すぎたため呑み切れず、少し零してしまった。
唇の端から糸を引いて垂れた唾液がさくらの胸元を汚す。
なんとも淫靡で倒錯的な光景だ。
清楚な少女が無惨な体勢で全裸を晒して男の唾液で体を汚されている。
これを目の前にして獣欲を抑えられる男などおるまい。
どんなお堅い男でもものの5秒と我慢はできずに少女の胸にむしゃぶりつくだろう。

しかし、なぜかキスを終えた小狼はすぐにはさくらに手を出さなかった。
一歩後ずさりしてさくらから距離をとる。
背後の小狼も同様にさくらから離れる。
そしてそのまま動かない。
己の体液で汚された少女の好奇の視線で見つめるだけだ。
1分がたち、2分が過ぎようとしても小狼は動かない。
どうして何もしてこないのか?
動かぬ小狼を訝しがるさくらだったが、その理由が判明したのはそれからさらに1分が過ぎたころだった。

(な、なに? なんなの? この感じは・・・・・・?)

身体が熱い。
肉の奥からなにか熱いものが込み上げてくる。
熱いだけではなくひどく敏感になっている。
肌の上を虫が這いまわっているかのように疼く。
かすかな空気の揺らぎにも身体が敏感に反応する。
さくらはもともと感じやすい方ではあるが、これは少し異常だ。
どうしてこんな? と思ったさくらだったがすぐに異常の原因に思い当たった。

(お、おかしいよこんなの・・・・・・見られてるだけでこんなになるなんて。あ・・・・・・ひょっとしてさっきの・・・・・・)

さっき呑まされた唾液。おそらくあれがこの疼きの原因だ。
あれに何か媚薬のようなものが混ぜられていたのだ。
それも相当に強力なものだ。
身体の中でも特に敏感な部分が強く影響を受けている。
媚肉の狭間から淫液がジクジクと滲み出し、ポタポタと床に滴り落ちて恥ずかしい染みを広げていく。
乳首が固くしこってゆくのが自分でもハッキリとわかる。
それを見られている。
小狼の視線があたっている箇所が肌で感じ取れる。
視線は両の胸と秘所、それに後孔に集中している。
冷たいはずの視線を熱く感じる。
見られている、それを意識するとさらに身体が火照る。
もうたまらない。

早く弄って。
乳を揉んで。
いやらしいところを思い切り掻き回して。

そう口にしてしまいそうになる。
だが、それを口にしたら自分は女の子としてオシマイだ。
わずかに残った自尊心を今度こそ木っ端微塵に砕かれてしまう。
消えそうになる理性を総動員して耐える。
耐えるさくらを悪魔の声が苛む。

「なんださくら。見られてるだけで感じてるのか。いやらしいなあ」
「そ、そんなことはありません」
「ほう。それじゃあこの床にたれてるのはなんなんだ。こんなにびしょびしょにして。これでも感じてないっていうのか?」
「ち、違います。これは小狼様が・・・・・・ひぅぅっ!」

さくらの抗議は乳首に加えられた刺激によって中断された。
乳首を捻り上げられたのだ。
それほど強く捻られているわけではないが媚毒に侵されて敏感になったさくらにはたまらない刺激だ。
痛みと快楽が電流となって脳天まで突き抜けていく。
さらにもう一方の乳首も捻り上げられさくらは悶絶した。

「ひぃぃッ! やめてぇ! やめてくださいぃぃ!」
「どうしたさくら。こたえろよ。見られただけで感じてるんだろ」
「はいぃ! そうです! 感じてますぅぅ!」
「さくらは見られただけで感じるイヤらしい女の子、そうだな?」
「そ、そうです。さくらは見られただけで感じるイヤらしい女の子です」
「まったく困ったやつだな。そんなことだから知世嬢にあんな本を書かれるんだぞ。わかってるのか。あぁ?」
「はい。仰るとおりで・・・・・・ひいぃッ!? 痛い、痛い! あぁ、お願いです! そんなに引っ張らないでください!」

さくらの言葉は再び小狼の指によって中断された。
乳首を思いっきり引っ張りあげられたのだ。
乳首に吊られて乳房全体が紡錘形に伸びていく。
縄で縛った乳を吊るし上げる拷問があるがそれに近い。
もちろん小狼はそこまで酷い力を加えてはいない。
さくらを傷つけずかつ、小狼がさほどに大きくないさくらの胸の形と張りを楽しめるギリギリのところに留めている。
とはいえ吊られる方はたまったものではない。
自分の乳房が引き伸ばされていくという視覚的な恐怖もある。

「ひぃッ、ひぃぃッ!」

小狼が指に力を加える度にさくらの口から悲鳴があがる。
それが小狼の耳にはまるで天上の音楽のように華麗に響く。

「いいぞさくら。もっといい声で鳴いてくれ」
「いや、いやあッ! もう引っ張らないでぇッ! ちぎれちゃうぅぅっ!」
「そうか。引きちぎって欲しいのか。それなら・・・・・・」
「きぃぃぃぃッ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

NEXT・・・


続きます。

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