『狂執編』


(※この先は完全に「男性視点」のR18指定でかなりエグイ表現があります。
苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください)


















一方、さくらを責める小狼の方もさくらの体から伝わる肉の愉悦に酔いしれていた。

(こいつ・・・なんていい体をしてるんだ。こんな女がいたなんて・・・くぅぅっ、まるで吸い込まれていくみたいだ)

別に性行為が始めてというわけではない。
これまでも金で集めた女達を相手に何度も似たようなことをしてきている。
だが、それらの女達は小狼の責めにものの5分と耐えることができなかった。
普通の女では小狼の精に含まれる強大な魔力を受け止めることができないのだ。
小狼の相手をした女達はいずれもたった一回、小狼の精を受けただけで精神と肉体に異常をきたして壊れていった。
そのため、小狼はこれまで人間相手の性行為で満足したことがない。

だが、さくらは違う。
一見、華奢なその肉体は凶毒に満ちた小狼の精を易々と受け止めている。
それどころか小狼の精を浴びる度に、瑞々しくなっていくかのように見える。
まるで小狼の魔力を吸収しているかのようだ。
いや、ようだではなく本当に魔力を吸収しているらしい。
小狼の爪がつけた傷跡がもう薄れかけてきているし、そのうちのいくつかはもう完全に治癒している。
通常では有り得ない回復力だ。
しかもだ。
さくらの肉の手応えがまた、たまらない。
肌のぬめりも、まだ未熟な乳の揉み心地も、小狼を締め付ける肉の感触も、これまでの女達とは比較にならない。
最初に突き入れた時は不覚にもものの数秒ともたずにさくらの中に精を放ってしまった。
それほどに素晴らしい肉をさくらは持っている。
その上、美しい。
吊るし上げられたさくらの姿は形容しようのない美をたたえていた。
女性と少女の狭間でその両方の美を湛えた、極めて微妙な美しさ。
それはもう緊縛された天使・・・そうとしか表現しようがない。

無限の耐久力と男を狂わせる肉、天使のごとき可憐さを併せ持った稀有なる少女。
どこまで責めてもそれに応えてくれる極上の肉の存在が小狼の興奮を加速させる。
背後の小狼がさくらの顔を強引にねじ向けてその唇を奪い、舌をねじ込む。
正面の小狼は乳房をつきたての餅のようにこね回し、敏感な突起に牙を突きたてては食い千切らんばかりに引き伸ばしている。
その間も、腰は動くことをやめない。
二本の熱塊がさくらの胎内深くを抉りまわす。
二枚の舌と二十本の指、二本の楔がさくらの体の全ての“女”を同時に責め立てる。
どんな女性でも耐えることは不可能と思われる壮絶な責め。

だが、まだ物足りない。
この程度の責めでは満足できない。
舌を食い千切り、胸を握りつぶし、胎奥を己の分身で突き破り、血を一滴残らず啜り上げ・・・この少女を完膚なきまでに壊してしまいたい。
その強烈な破壊衝動を小狼はすんでのところで抑えた。

ここで壊してしまってはもったいない。
この少女はダイヤの原石だ。
磨けば磨くほど、いや、嬲れば嬲るほどに輝きを増す宝石だ。
精を注ぎ続け、丹念に調教していけば、さらに美しく、さらに美味い極上の餌として完成するはずだ。
壊すのはそれからでも遅くはない。

(さくら・・・壊してやるよ。時間をかけてゆっくりと丁寧にな。お前はオレものだ。お前を壊していいのは・・・オレだけだ!)

小狼の心の裡にさくらへの歪な執着心が湧き上がる。
何かへ執着する心。
それは、今までの小狼には存在しなかった感情だ。

「さくら。明日からオレの邸に来い」
「え・・・」
「オレの邸にお前の部屋を用意してやる。そこに住め」
「それはどういう・・・ひぅぅっ・・・」
「もう他の仕事はしなくていい。お前はこれからオレの傍にいるだけでいいんだ」
「小狼様の・・・お傍に・・・?」
「そうだ。飼ってやるよ、さくら。オレの傍で。ずっと。お前が壊れるまで・・・」
「ふぁい・・・ありがとう・・・ございますぅ・・・」

さくらの答えに小狼は満足の笑みを浮かべた。
弛緩しきったさくらの表情からは、もうなんの理性も感じられない。
おそらく、自分が何を言われて何を答えているのかも理解していまい。
だが、小狼にはそれで十分だった。
重病に苦しむ兄・桃矢の存在がある限り、さくらが李家を離れることができないことを知っているからだ。
今の質問はそれを再確認しただけのこと。
お前はオレからから逃げることはできない・・・その残酷な事実を改めて通告してやったに過ぎないからだ。

ドクッ ドクッ

さくらの胎奥に何度目かわからぬ精を放つ。
もはや射精に伴う快感などない。血を吐き出すような苦しみがあるだけだ。
それでも小狼はさくらを責めることをやめない。
マーキング、というものがある。
野生動物が自分のテリトリーを主張するために、木や石に毛や尿を擦り付けていく行為だ。
今の小狼の行動はそれに似ている。
さくらの身体は自分のもの、それを主張したいがために苦痛でしかない性行為を続けている。
これもまた、一つの愛情の形なのかもしれない。

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