『だ〜く・ぷりずん・2』


(※重ねて警告しますが「小狼くんは王子様!」派の方はUターンすることを強くお勧めします)



小狼の心の奥底・・・もう一枚の扉の向こうから現れたそれは・・・

三頭身に天使の輪っかと羽という、これまたベタな格好をしたエンジェル小狼だった・・・

『李 小狼。誇り高き李一族の末裔よ』
(お、お前はーっ!?)
『わたしこそが貴方の心の真の姿。それより小狼、貴方はなんという卑劣な真似をしようとしているのですか』
(で、でも!このチャンスを逃したら!)
『ごらんなさい、あの少女を』

そう言われてさくらに目を向けた小狼の目に入ったものは、自分を見つめる無力な瞳。
そこにいたのは世界最高の魔術師でもなくクロウカードの後継者でもない・・・
ただのか弱い女の子。

『あのようなか弱い少女を卑劣な手段で汚す・・・それが貴方の望みですか?』
(それは・・・)
『李 小狼。貴方は一体、なんのために日本に残ったのです。こんな卑怯な真似をするためだったのですか』
(違う!オレはさくらを助ける!その為に日本に残ったんだ!)
『ならば今、貴方がしようとしているのは何なのですか』
(う・・・)
『たしかに今ならばあの少女を貴方のものにできるでしょう。しかし、それでいいのですか?それで貴方は満足できるのですか?』
(できない・・・)
『さあ、小狼。偉大なる李一族の当主よ。邪悪な欲望は捨て去るのです』
(オレは・・・オレは何てことを考えてたんだ・・・。オレを頼ってくれるさくらに酷いことをしようなんて・・・)
『わかってくれたのですね』
(あぁ!ありがとう。目が覚めたよ)
『わかってくれて私も嬉しいですよ』
(そうだ。オレはさくらにただ一言「お前のお父さんも兄貴も無事だ。安心しろ」って言ってやるだけでいいんだな!)

天使の導きにより正道に立ち戻った小狼!
これでこそ僕らの小狼くん!
欧米版では主役を張っただけのことはあります(※本当)。
これでこのサイトもアダルトフィルタ行きをまぬがれることが・・・

『それはちょっともったいないですね』

あれ?

『せっかくですのでここは胸くらい見せてもらいましょう
(は?)
『お父さんたちを助けてあげたんだから、と言えば見せてくれますよ』
(・・・。えぇ〜っとぉ〜〜〜・・・それはいいの?)

『正当な対価です』


まあ、エンジェル小狼といっても所詮は小狼の心の中から生まれた存在ですので。
彼のモラルはこの程度ということでしょう。

と、ここで無視されているのが我慢できなくなったのかデビル小狼が乱入してきました。

『けっ、何すっとろいこと言ってるんだ。しのご言わずにキメちまえばいいんだよ!』
『また乱暴なことを。物事には順序というものがあります。まずは軽いところから始めるべきです』
『はぁ〜?見せてもらうだけ〜?そんなのあの大道寺って女ならとっくに通過してるぜ!』
『何を言ってるのですか。女の子同士ならそれくらいは普通でしょう』
『ふん、あの女がそんなタマかよ!きっと見るだけじゃなくてあ〜んなことやこ〜んなことまでしてるに決まってるぜ!』

くどいようですが、このデビル小狼も小狼自身の心から生まれた存在です。
ようするに小狼自身がさくらと知世の仲を「そういう目で見ている」ということですね。
たしかにあの二人の仲にはちょっとアヤシイところがあるのも事実ですが。

『おい、小狼!こいつの言うことなんか聞いてたら日が暮れちまう!さっさとやっちまえ!』
『・・・どうやら貴方とは話が通じないようですね』
『だったらどうするって言うんだよ!やるか?』
『お望みとあらば』
『上等だ!きやがれ!』
『では!』

ぼかすかぼかすか
どかばきどかばき
ぼかすかぼかすか
どかばきどかばき

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――


「小狼くん?」

いつまでたっても返事を返してくれない小狼に不安になったさくらが問いかけてきました。
さくらが不安がるのも無理はありません。
なにしろ最後に残った頼みの綱が、いきなりあらぬ方向を見つめて硬直してしまったのですから。
まさか、その頭の中で自分の貞操の危機が争われているなどとは想像もできないでしょう。


ぼかすかぼかすか
どかばきどかばき
ぼかすかぼかすか
どかばきどかばき

・・・・・・・・・

そうこうしている内にどうやらデビル小狼とエンジェル小狼の闘いに決着がついたようです。
勝ち残ったのは・・・!?



―――――――――――――――――――――――――――――――――



勝ち残ったのは・・・どっちでしょう?
二人ともボロボロになってぶっ倒れてしまいました。
ダブルKOというところでしょうか。
決着はつかなかったみたいですね。
でも、結論は出たみたいです。

『『もう、どうでもいいからやっちまえ!・やってしまいなさい!』』


むにぃっ!

オレのこの手が光ってうなる!お前をつかめと輝き叫ぶ!
さくらのふくらみかけの可愛い胸に小狼のシャイニング・フィンガーが炸裂!

「きゃっ、小狼くん!?どこ触ってるのよ!」
「抵抗するな・・・お前の兄貴たちがどうなってもいいのか?」
「え?」
「たしかにあそこには李家の人間がいる。オレが命令すればすぐにでもお前の兄貴たちを助けに行くだろう・・・」
「本当!?じゃあ早くお願いして!」
「あぁ、すぐにでも命じてやるよ。お前が大人しくしていればな・・・オレの言ってる意味はわかるよな?」
「!」

小狼くん、完璧に悪に染まってしまっています。
まあ、初登場時はいかにも悪役っぽかったですし。(すぐに地が出ましたけど)
なんとなくデビルが勝ってもエンジェルが勝っても同じ結果だった気もします。
これが小狼の本性・・・いえ、ここはそれだけさくらを求める気持ちが強いのだと言う好意的な解釈を取らせていただきます。

小狼を振りほどこうと手を上げかけたさくらでしたが、この脅迫に屈して手を下ろしてしまいました。
そんなさくらに気をよくしたのか、小狼の手はさくらの胸をふにふにと揉みまくります。

ふにふに
むにむに

悪逆な男の陵辱に晒される可憐な少女。
お父さんたちが助かるならこれくらい我慢しなくちゃ・・・その想いで小狼のふにふに攻撃に耐えています。

恥ずかしさでまっ赤になる頬。
必死に声を抑える唇。
涙をこらえる瞳。

小狼!
いいのか、これで!
お前はさくらにこんな顔をさせるために日本に残ったのか?
違うはずだ!
やめろ!
目を覚ますんだ、李 小狼!


(くぅ〜〜〜やわらか〜〜〜この世にこんなに柔らかいモノがあるなんて・・・)


・・・ダメだこりゃ。

やっぱ、これが小狼の本性かも。
完全にエロ小僧モードに入った小狼、片手では満足できなくなったのか両手でさくらの胸を揉み始めました。
この攻撃にはさすがにさくらも声を抑えられません。

「う・・・ん・・・」

わずかに声を漏らしてしまいました。

ぷち〜〜〜ん

あ。
今の声で小狼の理性の最後の糸が切れちゃったみたいです。

がばぁっ!

とうとうさくらを押し倒してしまいました。

「さくら・・・オレ、もう・・・」
「小狼くん・・・いや・・・こんなの・・・」

あぁ、ついに桜の花は儚く散ってしまうのか・・・!
このサイトはアダルトフィルタに登録されてしまうのか・・・!


以下、次号!


SDガンダムGジェネレーションWARSクリア記念。
やっぱりいいなあ。Gガンダムは。

「オレのこの手が光って唸る!お前を倒せと輝き叫ぶ!
くらえ!愛と!怒りと!哀しみの!シャァァァイニング・フィンガァァァソォォォード!!!」(CV:関智一)

これが桃矢兄さんと同じ声というのはわかるような、わからないような?
ツバサがとんでもないことになってる時に何書いてるんだ!というツッコミはいつも通りスルーとさせていただきます。

ところでGジェネレーションWARS。
ラストはいろいろなガンダム世界の枠を超えて世界の滅亡を図るジェネレーション・システムというのが登場するのですが・・・中の人は飛王さんですか?
それとも仮面ライダー・ディケイドさん?
最近は世界の壁を壊して滅ぼそうとするのが流行ってるんでしょうか。

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