『誕生日プレゼント(闇)』


(※この先、少年同士の同性愛的表現を含みますので苦手な方はご遠慮ください)




暗く深い地の底。
そこからさらに深い奥の奥。
陽の射さぬ漆黒の闇の中。
おぞましい地下室。


その男が監禁されている部屋はそんな場所だった。


入り口のドアは分厚い鉄製の上に幾重にも錠がかけられている。
どんなことがあっても男を部屋から出さない、という強靭な意志を体現しているかのようだ。
さらに男の両手は鉄製の拘束具で自由を奪われている。
たとえ男がどのような力を持っていようとこの部屋を出ることはかなうまい。


部屋にはもう一人、監視者らしき男がいる。
長身で透けるように白い肌をしており、一見女性かと見間違えるような中性的な美しさを魅せる男だ。
眼鏡の奥には知性的な瞳を光らせている。

だが、この瞳はどこか邪悪だ。
自由を奪われた男を見つめる目つきに悦びのようなものが感じられる。
美しさの奥にある、男の本性が垣間見えるような目つきだ。


その目つきが気に入らなかったのか。
縛られた男が反抗的な声をあげた。


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