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The First-------初めに    「地球(テラ)へ・・・」のTVアニメ化と私
 どこかで竹宮惠子さん原作の「地球(テラ)へ…」をTVアニメにすると聞いたときまっさきに過去の劇場版の苦い記憶が甦り、いまさらアニメにしてどうする、という心配だけが心を占めました。
 当時の自分には「劇場版地球へ…」は受け入れがたい作品でした。
何よりもジョミーをトオニィの血縁の父親にしてしまったのが不満でした。
キャラクターデザインも自分好みでありませんでした。
食わずぎらいで結局見に行ってなかったりします。(反省)

 それだけ自分にとって原作のコミックの「地球へ…」は大事な作品だったのです。
竹宮さんの大ファンである自分は彼女の持つ作品の繊細さや透明さがアニメでの表現では難しいだろうと思い、過去に「風と木の詩」のアニメ化での違和感が大きく(ジルベールは可愛かったが),やっぱり紙のマンガを、ましてや彼女の世界をモニターに移すのは無理だろうと決め付け、がっかりコメントを書くつもりでいました。

 原作はもう30年以上も前の作品だし、環境汚染が絡み、新人類ミュウの迫害テーマとはいえ、現代において製作する深い意図が自分にはあまり重要と思われず、せいぜい有名な原作ゆえに視聴率稼ぎの最高の手段だろう、というひねた見方もあり、どうせ期待はずれだろう、とそんなに期待せずに放映をまっていました。
 それでもどうするんだろうという、興味はあるので、公式サイトに行ってキャラクターデザインを見てきたりもしましたが、この時点では結城さんのキャラクターがあまり魅力に感じず、かえって生々しくて違和感があり、ソルジャーブルーも大人になり過ぎていて(?)あまり魅力を感じない始末でした。
 また個人的にせわしない状況がつづき、一本のアニメをじっくりと鑑賞する余裕のない日々を送っていたこともあり、放映開始日も録画は忘れるわ、リアルで見れないわ、でまったく落ち着きのない出会いでした。
 それでもせっかくのアニメ化ですから、2話、3話と重ねて見ていくうちに、キャラクターと声との相乗効果でジョミーもブルーもとても魅力が増して見え、4話のアニメオリジナルのブルーの悲しい過去に共感し、アニメ独特の演出にも引き込まれ、だんだんと先の楽しみなアニメになってきました。ブルーが死なないとは聞いていたものの寝たきりにまたがっかりしたり、忙しかったです。キースがやたら美青年なのにはびっくりしました。
 そして運命の17話。
ソルジャー・ブルーが皆を守るためメギドの炎の中に散ったとき、なんか違うと思いつつ、自分の中で何かがはじけました。
そして次の18話で激しく自覚。

私はソルジャー・ブルーに恋してる!!!!!!
画面の中で追っていたのはブルーだった!!!!!
ブルーが出てこない「地球へ…」はなんと淋しいことか!!!!
(ジョミーごめんなさい!)


 それに気づいたときからもう狂ったようにめちゃくちゃにブルーばかり描き続けmixiのコミュニティに片端から登録しまくり、現在に至っています。そして放映終わる直前にブルーの外伝まで書き出す始末・・・・(だって沸いてくるんだもの・・・・・)悪乗りしてよせばいいのに稚拙な本まで出す始末・・・・
これは完全にブルー病にかかっています。
思えば、ブルーの死は物語の中の人物の死とは思えず、まるで身内を亡くしたような感覚にビックリしています。
死なないで、ブルー・・・・。生きていて、ブルー・・・。
本当にそう思いました。生きてて欲しかった。幽霊でもいいから。
思えば杉田智和さんの低い声と高い演技力がやはり「実在感」を醸し出してくれたのでしょう。
はじめはブルーのデザインも声も自分のイメージと違い、違和感だったのに・・・不思議です。
そして最終回ではジョミーも亡くなるのにショック!!!!
ブルーが長生きしたんだからジョミーも生かして欲しかった。
なんか「不満」が渦巻いてしまって、よおし、それならこれでも自分は二次創作屋だ、やったるぜ、
と無謀?なイベント参加と相成りました。

 ・・・というわけで、元々持っているトリトンサイトの「FAN-ART」の竹宮コーナーに押し込むだけでは足りなくなり、「地球(テラ)へ…」のページを別に作りました。
そんなわけで、ここは「ブルーへの片思い」のページであります。

別に大げさな論評なんてするつもりありませんが一応ここのページでは区別するためとして、便宜上

「原作テラ」・・・・竹宮恵子さんのマンガの「地球へ…」。 連載時よりは単行本基準です。
「映画テラ」・・・・1980年公開の劇場版アニメの恩地日出男監督の「地球へ…」
「TVテラ」.・・・・・・2007年4月〜9月放映のヤマサキオサム監督の「地球へ…」
          ※「アニメテラ」と表示する場合もあります。

・・・と分けさせていただきます。

それぞれに良さがあり、
それぞれに味わいがあるので
それぞれ楽しみたいと思います。


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